紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

奮闘の薫炭作り

2016-03-08 18:57:03 | 紫草の栽培

 「晩秋の仕事が春先にずれる」

 この畑での紫草の栽培を断念した。
 用土を準備して別の場所で栽培となる。
 コストを抑えるために薫炭を用土に加える事を思いつく。
 モミ殻は無料で手に入った。後は手間のみである。



 昨年の秋頃は、この場所を耕作して紫草の栽培を予定していた。
 薫炭を使わずとも良いとも考えていた。道具は畑に転がったままであった。

 隣の畑の竹薮が大忙しで手入れをして、3分の1程に縮小する。
 パネル話に、いち早く手を打った様だ。




 モミ殻薫炭作りの道具は1昨年のお手製である。
 また使うとは思わなかった。

 好天気で暖かな春の日で、つい土手に寝転がってしまった。



 ベロニカベロシカが一面を敷き詰めている。
 和名「オオイヌノフグリ」である。

 呑気に思っていた薫炭作りがその後、大慌ての場面になってしまう。




 以前の薫炭作りは、6:00頃に火を入れて朝食で自宅に戻っていた。
 久し振りの今回は、朝食を済ませてから畑に来た。
 途中でモミ殻を追加した事もあって、昼時だが、まだ目を離せない。
 
 駆け足で戻ってパンを持ち帰る。パンを口にするが、風が出て来た。
 周囲に水を撒くが、効果無し。
 空は一転して、雲が湧いて流れている。モミ殻が渦を巻いて舞う。
 
 風上に立つがどうにもならない。風は弱くなると見えて、再び木立が唸る。
 風が出たのでは、お手上げである。
 モミ殻の一部が赤くなるので、下からそれを覆う。



 30分程の奮闘であったろうか。
 風は少しばかり弱まり、出来た薫炭を広げる。
 すかさず水を掛けて熱を落とす。取り合えず、何とか事無きを得る。



 老いで痛む腰を忘れての奮闘であった。
  「のどかなり もみやくひとの おおあわて」

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紫草にアルビノ出現

2016-03-07 19:03:38 | 紫草の栽培

 紫草が発芽して双葉を開くが、白い双葉だ!

 たくさんのムラサキの種を発芽させていると、思いもよらない苗が出て来る。



 小さな苗、本葉が出て来ない苗、様々だがアルビノ(白化現象)は初めてである。
双葉の違いに付いては、大きくなる双葉と双葉が小さいままの違いには気付いていた。

 アルビノの個体を生じることは白化(はくか・はっか)
 あるいは白化現象というそうだが、
 土の深い所で殻を付けて、まだ開かない双葉は根と同じにかなり白い。
 その種が双葉を開いてこの様になっていると思っていた。

 Wikipediaで調べてみると

 植物学では、光合成色素を合成できない突然変異個体のことである。
このような個体は独立栄養が営めないため、種子中の栄養を使い切ってしまった時点で枯死することになる。

 他の双葉が大きくなっている事を見れば、なるほどと思う。




 この苗はどうであろうか。
 全くのアルビノではなくて、双葉が縞模様が出て来たのは、どうなるのだろう。
 他の苗と同じに生育をして、緑の本葉の成長点が見えて来ている。





 これは、片一方の端が白い縞である。
 本葉の全てがこの様になれば観賞用として面白いかもしれないが、
双葉のみの現象であろう。

 紫草の種の発芽に関して云えば、発芽個体は1個体たりとも捨てずに
その生育を見て来た。
いい苗を育てるより、発芽する命を無視出来ずに育ててしまう。

 これは、間違っているのかもしれない。

捨てなくてはならない命もあるのだと思う様になる。
 生育の悪い苗は早めに抜いて、無視する。

 小さな種からは小さな苗しか育たず、発育不全を見ている。

  
   「まびきして そだてるてさき つみとわず」

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発芽後、2ヶ月の生育状況

2016-03-03 17:21:59 | 紫草の栽培

  「2016.1.1発芽後 丸2ヶ月の紫草の苗」
 2ヶ月で本葉4枚に生育。室内気温最低5℃~最高気温20℃である。
 本葉が急伸した4個は、茎を切られてその後変化なし。




 パック内発根は合計17粒の発根を得た処で中止をする。
 栽培用地に危機的な問題が浮上してきて、行く手に暗雲が漂う。




 冷蔵庫内で半年も置き忘れの種の方が発芽率高かった。
 種の保管方法として効果的なあり方を見い出した事になる。




 9/28のメモがある。本葉5枚程で葉は枯れて冬を越したポットである。
 日差しも当たって適温になったのであろうか、発芽を1個確認する。

 実は昨年の苗の枯れ葉の下には、間もなく出てくるであろう新芽も確認している。
 ストーブが不必要の頃になれば2年目を迎える苗の登場となる。
 1年の半年はストーブを必要としている地域に住んでいる。

 耕作放棄地が太陽光パネルに眼を付けられて、紫草栽培の畑も消える運命となってしまった。

   「まちどほし はるのはたけに パネルとは」


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