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【釣】トラブルも面目は保つ (ショウサイフグ 9/30 一郎丸)

2017-10-08 07:10:00 | 釣り
始めての湾フグ釣りから約3年、月1ペースで野毛屋さんに通って2年半、始めて他船で湾フグに挑むことになった。

選んだ船宿は鴨居の一郎丸さん。
直近で20や30を越える釣果が出てるのにはビックリで、ぜひその波に乗ってみたいとT1さんと皮算用の上での決断。
いつかは湾フグの他流試合をしてみたいと思ってはいたけど、想定よりちょっと早くその時が来ましたね。


(お初です。)

T1さんに4:00にピックアップいただいて、現着が5:20くらい。野毛屋さんに行くよりも約30分余計に掛かるな。

鴨居大室港は思っていたよりこじんまりとして、周辺の道路も狭い。T1さんが案内された駐車場もこじんまりで、他車の駐車で待たされたうえ、自車の駐車も苦労したそうだ。
20分くらい戻って来ないから待ちくたびれて、先に船宿で無料のカップ麺をいただいちゃってましたよ。


(鴨居大室港。)

人気船宿だけあって、到着時点で既に15人分ほど釣り座が埋まってた。左舷舳側の並びをチョイスして、3番がT1さん、4番が自分。
最終的には左舷14人、総勢30人くらい乗ってたけど、大型船のお陰で釣り座は窮屈じゃなかったよ。


(左がフグ船。)

受付時に番号札を貰えて、沖あがり後にこの番号順に捌いて貰えるそうだ。なるほど。

船宿の目の前が船だから荷物の移動も楽。出船前は多くのスタッフさんがキビキビと準備に動いていて活気がある。お客さんとのやり取りもアットホームで良いね。
隣のタチウオ・アジ船もほぼ満員じゃなかろうか。
さすが人気船宿だ。


(いざ出船。)

出船は7:30。
釣り場は竹岡沖だそうで根が混じるらしい。
駐車待ちの間にT1さんが、毎週通ってる常連さんとお話しして色々と教わってきたことを連携してくれた。
この常連さんは右舷の舳にいらっしゃいました。毎週とは羨ましい限りです。

我々が野毛屋さんが定宿という情報も伝わってるから、無様な姿は晒せませんよ。


(竹岡沖。観音様がいました。)

20分程で到着。
アンカーを入れての掛かり釣りだけど、アンカーの上げ下ろしは操舵室から全自動操作だ。さすが大型船。
野毛屋さんだと健船長が右舷を走って行くよな。

開始のアナウンス時に船長が根の状況も教えてくれての第一投。
仕掛けは胴突き1本針にカットウ仕掛けの組合せ。風はそよそよで波もないから釣りやすい。


(潮はこんな感じ。)

竹岡沖はカワハギで有名だけど釣りをするのは初めて。根があるならアカメが出たら嬉しいな。
着低して誘い始めるけど真下に根はないから粒根のようだ。そんなに気にせずに釣りが出来るから良かった。

暫く誘うと、チョコチョコとつつくようなアタリが出て、ファーストヒットはマルアジ。
タタキでいただく用にキープしましたよ。

その次は竹岡沖だけに、カワハギ。
前回の多希志丸さんでの苦労は何だったの?ってくらいすんなりと枝針に掛けましたよ。


(でも、おチビなんでリリース。)

開始10分程で2目をゲット。
潮は緩いけど朝のサービスタイムは魚の活性が良さそうだ。

すると間を置かずにゼロテンの竿先がチョンと沈んでアワセ一発、サクッと掛けて型を見た。船中3番目くらいかな。


(これは2匹目。)

エサが残ってるから直ぐさま打ち返すと、ほぼ連チャンでショウサイをゲット。開始20分でこれは良い感じだよ。

「マジすか!?」

と横でT1さんが唸る。
前回のカワハギがスソだったからこれくらいじゃないとね。

周りでもポツポツ揚がり始めるけど、暫くするとギマやサバフグが顔を出し始める。
アタリが遠退くと船長は小まめに探索して入れ替えてくれるのは良いね。


(探索中。)

サバフグとギマを揚げたところで誘い方を変える。
誘い幅を小さくし、大きくエサを動かさないサバフグたちを寄せないようにする釣り方だ。

前回の野毛屋さんでギマに苦労した時に勇治船長から教わったけど、早潮の中、穂先の柔らかいリアランサー湾フグでは実践できなかった。今回の潮なら楽勝ですよ。

おかげで周りがサバフグとギマを多数揚げる中、確実にショウサイだけを獲れるようになる。勇治船長に感謝だ。


(これは記念撮影。)

一郎丸さんではサバフグは捌かないそうなので、周りの常連さん達が手慣れた様子で自分で捌いてるのには驚いた。

また、海水循環は止まっているので、手桶は血抜き用と海水汲み用の2つをキープしておく必要がある。


(血抜き中。)

移動直後は船中ポンポンと型を見るけど後が続かず、その後の回遊を待つという展開で、とても20や30が揚がる状況じゃない。
やっぱり渋を引き当てる散魚効果を身に纏っているのだろうか。とちょっとうなだれる。

根の様子を見ながらキャストしたりしてポツポツと拾い釣りするけど、11:00前にキツい根にハマってカットウを消失する。


(新兵器投入。)

それを契機に、初使用となる自作のチラシ仕掛けを実戦投入。

カットウ仕掛けだと、喰われた残りやエサ針部分の殻が割れて交換を余儀なくされたエビのお余りが出る。
喰わせ針用のエサに回しても余る一方なので勿体ないと思ってた。

そんな余りエサを有効活用するにはチラシ仕掛けが持ってこいだ、と兼ねてから考えていて、今回自作してきたのですよ。


(雲が出るとちょっと肌寒い。)

初の仕掛けに一抹の不安があったものの、チラシのお陰でなのかペースが上がった。
周りが沈黙の中でもポツポツとショウサイを揚げれる。良いじゃないの。

チラシ仕掛けは使い勝手が良くて気に入ったので、量産化が決定。今度内職に励みましょう。

11:00頃で5匹のところ、徐々に数を稼いで13:00過ぎに今季初のツ抜けを達成。本当に久しぶりですよ。


(記念の10匹目。)

この後の11匹目がトラブルの元だった。

群れが回ってきたタイミングか、同時にT1さんとダブルヒット。しかも2匹同時に横走りして、左隣の方を巻き込んだ3人でオマツリ。

仕掛けを巻き上げたら自分とT1さんの仕掛けと隣の方のPEが絡んだ状態。
オマツリの患部を持って先にショウサイを船に引き揚げたけど、三つ巴のラインに強いテンションが掛かってる。どうやら隣の方のカットウが根掛かったようだ。

ところが隣の方、トツプガイドぎりぎりまで、オマツリ患部を持つ自分の手元に当たるくらいまで巻いてそのままにしてる。
折れちゃうよ!と言うと同時にトツプガイドがポキリ。
すると、竿を折った!どうしてくれる!と怒鳴られた。

凄い剣幕なんで反論もせず、大人の対応で金で解決したから、言う権利はあるのでここで言わせてもらう。

湾フグ竿のトップガイドぎりぎりまで巻いて、ぼーっとしてれば折れるのは当たり前。
なぜラインを出さない?スプールをフリーにしない?オマツリ対処時の基本でしょう。
どう見ても初心者じゃないし、折れた責任の大半はあなたにあるのですよ。

弁償に負担をいただいたT1さんには申し訳ないことをしたな。


(そして沖あがり。)

その後は平常心で居られよう訳もなく、アタリがあっても掛けられないまま沖あがり。

結果は11匹。
帰りの車中でホームページを確認すると、トップは13匹で先の毎週通いの常連の方で、2番の成績だった。

トラブルがなければトップに届いたかどうか。
もうチョイ釣果を伸ばしたかったけど、他流試合としては恥ずかしくない結果を残せたかな。

やっぱり湾フグは愉しいよ。

・ショウサイフグ : 11
・マルアジ : 1
・サバフグ : 3 (リリース)
・カワハギ : 1 (リリース)
・ギマ   : 2 (リリース)
船中2~13
中潮


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