明日は彼岸の中日。昨年、天寿を全うして亡くなった義父と兄。お彼岸のお墓詣りをさぞかしお待ちのことだろう。
明日の天気は心もとない。1日早いがお墓詣りを今日(22日)にした。
さあその準備だ。まずはお花、朝早く、近くの農産物市場に出かけた。中日の前日とはいえ花売り場の賑わいは格別、お花の多さにも感動する。お酒の好きだった2人のために1合入りの日本酒も買った。線香とろうそくは我が家から。
10時のバスに乗る。お墓までには2度乗り換えねばならない。大変不便だ。こんなときには2年前に廃車したローバーを懐かしく思い出す。
昼前には無事にお墓参りを終えた。後は外に出る機会の随分と少なくなった老夫婦の自由な時間。
まずは昼食と、いつもお墓参りの後に必ずおよりしている二本木の〝東庵”でちゃんぽんをいただく。この店の昔風のちゃんぽんは大好物だ。夕飯のためにと松前ずしも包んでもらった。
店を出てから歩いて駅の方へ向かって歩く。まるで小旅行だ。気分はルンルン。新幹線の開通で熊本駅前は随分と変わった。何か大都会の雰囲気がただよう。
向かいに42階建ての大きなビルが建っている。森都プラザだ。2Fは観光案内所、3Fと4Fは図書館。2万4千冊の図書に囲まれながらしばらくは読書にふける。すごくなごやかな気持ちになった。
下のフロワーには食料品のスーパーになっていた。店の飾りや商品の配置は熊本の玄関らしくとても美しい。町の小さなスーパーとは格段の差だ。今度はそこでお買い物。大きなブドウと乾杯用のビールそれに少しの野菜を買った。
楽しい1日だった。思わぬ「お墓参りの日帰り旅行」。その日の楽しい夕餉。ビールの入ったコップを片手に松前ずしをつまみながら「駅までならいつでも行ける」、「また行こうよ」と老夫婦の楽しい会話が弾んだ。