熊本市内に住む7人で3月6日に第1回の世話人会を開いた。
同じ市内に住んでいても会う機会の少ない同窓生。世話人会では思い出話に時間を取られ、議題である次回同窓会の話には中々進まない。やっと各人の役割分担と同窓会の開催地は市内と決めたものの会場をどこにするか。引き続き月に1度、世話人会を開くことも決めた。
同窓会を開くまでには解決しないとならないことが沢山ある。羅列すると、まず最初に同窓生名簿の現行化が必要、各地の代表者に照会することとなった。
そのほかでは、開催日・階催会場の決定・会場との折衝・会費の決定・案内状の作成と発送・参加者の把握と宿泊の可否(喫煙するか否かも)・部屋割り・参加者名簿と近況報告の作成等々。
まずは参加者は何人か。同窓生は170人。すでに50名近くの方が故人となられ、連絡の取れない方も約20人。手持ちの名簿によると居住地はバラバラ、九州各地はもとより関東・近畿地方の方もおられる。これまでの参加状況から参加者を40名と見込んだ。
次は会費、前回佐賀の会費は16000円。市外から参加される方はそれとは別に交通費が必要になる。会費はできるだけ少なくしなといけない。会場費、宴会費、宿泊料、郵便料等総合的な判断が必要になる。
会場は市の中心部に近いメルパルク熊本とした。決めるまでが大変だった。宿泊は何人まで可能か。全員が80歳の老人できるだけ個室が望ましい。連日の折衝でシングル19室、ツイン15室を約束できた。
次は宿泊料、当初シングルは7880円、ツイン1人の場合は9000円、宴会費は6000円と提示された。写真代は別に1000円、これでは16000円の会費では賄えない。厚かましく連日メールで値下げの折衝。シングル7000円、ツイン1人8200円で交渉成立。どうやら会費も16000円に設定できそうだが若干余裕を見て165000円とした。開催時期は会場と相談しながら夏の暑い盛りを避け9月8日に決めた。
6月末になってやっと案内状を発送できた。会場との都合もあり7月25日を締め切り日とした。案内状を発送して一息ついたが、まだまだ難関は待っている。
熊本電気通信学園電信業務部昭和26年度第1期生同窓会のご案内
拝啓 長雨の候、同窓の皆様にはますますお元気でお過ごしのことと存じます。前回、佐賀の同窓会で、次回は熊本の担当とご指名をいただいてから早2年、遅くなりましたがやっとご案内の運びとなりました。 昭和26年4月10日。いまだ童顔の残る少年少女170余人が、熊本電気通信学園に入園し、学園長から「事務員補・訓練生を命ず」の辞令書を手渡され相親寮に入りました。木造の古い2階建て、2期生の方と一緒に8人が同じ部屋で起居を共にし、トンツートンツーの習得に励むこととなりました。食糧難の時代です。入寮の日に初めていただいた昼食はコッペパンが一つ。アルミの食器の底を少し隠す程度の脱脂粉乳を溶いたミルクだったと思います。在園中はずいぶんと空腹に悩まされたものです。今年は学園を出てから65年の記念の年です。同窓の大部分の方が80歳の傘寿を迎えられます。長い歳月でした。苦しかったこと。楽しかったこと。泣きたくなったことなど多々あったことでしょう。振り返ると、数々の思い出が走馬灯のように、また糸を紡ぐかのように通りすぎていきます。2年ごとに開いてきた同窓会も、多分この研修の地、熊本が“最後”の同窓会となることでしょう。 “最後”という言葉には言い尽くせないほどの重みがあります。歳は取りたくないものです。残り少なくなったこれからの日々の暮らし、経済的な不安や健康などの悩みが付きまとうことしょう。 最後の同窓会に多数のみなさまのご参加をいただき、一晩だけですがゆっくりと美酒を酌み交わしながら近況や思い出話しなど、大いに話の花を咲かせていただきたいと世話人一同、再会を心からお待ちしています。それぞれにご都合もおありかと存じますが、ぜひ、同窓会にご参加いただきますよう謹んでご案内申し上げます。なお、「参加の可否」につきましては、同封のはがきに近況等をお書き添えの上7月25日までにご返送いただきますようお願いいたします。都合でご参加いただけない方にも、近況や思い出など是非一言お願いいたします。 敬具
同窓会の準備がやっと終わった。これからがまだまだ大変だ。