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「文化の日」、古いアルバムに亡き父の花嫁姿を見た

2016-11-03 16:06:09 | 日記

 1946(昭和21年)に日本国憲法が公布され70年を迎えた今日は11月3日の「文化の日」。私にとっては、亡き父の生前の姿を思い出す大切な日でもある。

 古いアルバムから1枚の写真を取りだした。当時、父が勤めていた会社の仮装行列だろう。若き日の父が仮装して花嫁姿で写っている。

 その半年後の11月23日の朝、父は急病で亡くなった。享年37歳。私はまだ10歳(国民学校4年生)の時だった。父のことはよく覚えていない。

 「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨とした新しい日本国憲法が公布された。全国民が慶びにわいた。その日、皇居前の広場では大規模な祝賀行事が開かれ、全国各地で祝賀行事が次々と催されたという。父の仮装行列はその一環だったのだろう。戦争が終わってから1年、荒れはてた町、電力不足で停電が続き、食べるものにも事欠く時代に行われた祝賀行事。花嫁衣裳はどこから出してきたのだろうか。新憲法の公布は、市井の人たちのたとえようもない慶びがよくわかるようだ。

 最近のニュースで「文化の日」を「明治の日」に変えようという動きがあることを知った。私にとってこの日はやはり「文化の日」。生前の父をわずかに思い出す大切な日。「明治の日」ではなく、末永く「文化の日」であってほしいと願うばかりだ。