テレビの画面に映し出された「すぐにげて!」の赤い文字。東日本地震の再来かと胸がうずいた。
昨日、ブログに熊本地震で震度7の地震を2度も体験したその恐わさと不安を思い浮かべ、防災についての心構えが必要と思い、財団法人日本漢字能力検定協会が募集する「今年の漢字」に「震」と応募したと書いた。
まさか今朝、福島県沖を震源とする震度5弱の大きな地震が起きるとは思いもしなかった。津波警報が発令され、地震発生から2時間後の午前8時過ぎには仙台港で1.4㍍の津波が観測されたとある。今のところこの地震でそれほど大きな被害は出ていないと知り、なにかほっとする。
気象庁の発表ではこの地震は、2011年3月11日の東日本大震災の余震とみられるという。大震災後、震度5弱以上の余震は70回、マグニチュード7.0以上の余震は10回目とあり、今後1週間程度はM7クラスの地震が起きる可能性があると注意を呼び掛けている。
一方の熊本地震だが、4月14日の前震から今日までに余震の回数は4150回を数えている。慣れというか、1日に何回も起きる震度1程度の余震はまた揺れたかというくらいの軽い気持ちでいるが、震度3を超える余震がくると前震、本震の怖さを思い出す。体が震えることもある。慌てて逃げ場所を考える。
地震の専門家は、余震の回数は徐々に減っても止まるわけではない。過去の大地震では100年以後に余震が観測された例もあるという。地震は怖い。まだまだ油断はできない。いつ起きるかもしれない大きな余震はいつまでも続きそうだ。それを思うといつまでも気が晴れることがない。