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「終戦の日」でなく「配戦の日」と言っていた父

2017-08-15 20:14:10 | 日記

 きょう8月15日は72回目の終戦の日。政府主催の全国戦没者追悼式が東京都日本武道館で行われ、正午から参列者全員で黙とうが捧げられた。

 当時少年だったわたし、その日のことは鮮明に覚えている。青空の広がる暑い日だった。幸い空襲警報のサイレンはならない。近くの公園にセミを採りに出かけようとしたわたしに、父が昼までには帰ってくるようにという。

 12時近くに家に帰ると父と母、それに祖母の3人が居住まいを正してラジオの前に座っていた。「天皇陛下のお言葉がある。そばに座りなさい」と父が言う。

 放送が始まった。ラジオから流れる陛下のお声を初めて聴いた。ざわざわと雑音が入りよく聞き取れない。それよりもお言葉の意味が10歳だったわたしには理解できない。放送を聞き終わったとき、父が涙顔でつぶやくように「戦争に負けた」と家族みんなに話してくれた。

 8月15日がいつから「終戦の日」といわれるようになったのだろうか。父はこの日を「終戦の日」といわずに「敗戦の日」といっていた。その年11月23日、新憲法が公布された。同じ日に父はこの世を去った。

 朝からの大雨だ。大雨警報も発令された。東京では雨が15日間も降り続いているという。東日本は日照不足で、農作物の収穫が心配されるという。全国各地で50年に1度の記録的大雨警報が発令されている。雨のため甲子園の高校野球も1日延伸された。暦の上では秋というが連日の猛暑には閉口する。

 涼しい、秋の来るのはいつになるのだろうか。待ち遠しくてならない。