先日からの足の痛みがやや収まり、今朝はしばらく休んでいた朝のラジオ体操に挑んでみた。体操を終わると身体がずいぶん軽くなった感じがした。痛みもない。気分は爽快。
きょう10月14日は私たち夫婦の53回目の結婚記念日。お祝いの席をつとに評判の高い和食の店「松葉」に設けた。閑静なお庭が美しい。すぐ横を走る市電の音も感じない静けさがある。お祝いには家族全員がそろった。家族全員といっても実はたったの4人。私たち夫婦と娘夫婦。それに孫の5人だが、孫はいま京都の大学に通っている。
(庭のすぐ横を市電が走っている) (玄関に活けられた梅もどき)
以前「松葉」は旅館だった。熊本に勤めていた昭和40年ころの古い話になるが、旅館の1室で、職場の同僚と食事をしながら、夜遅くまでよく麻雀をしたものだ。そのとき出される料理がどんなものだったかはよく覚えていないが、グルなびの口コミに見る「熊本で最も信頼している和食の店です。旧来の料亭料理とは異なり、ご主人の板前としての心意気を感じることのできるお店です」とは、ほど遠いものだったことは確かだ。
お祝いの席には、素晴らしい季節の料理がつぎつぎと出てくる。まったけの土瓶むし、茶碗むしにはウニが入っている。御作りには、まさにご主人の板前としての心意気が感じられる。圧巻は祝いの席ということで出された、特別料理の「鯛の塩竃」。主客である”うちの奥さま”とわたしが、真っ白に焼きあがった塩竃を木槌で力いっぱいたたいた。
塩竃の鯛の味は抜群においしかった。始めていただく味、まるで鶏を蒸したような、あるいは焼いたような、きしきしとした、これが鯛かと疑いたくなる味だった。
ビールとワインでグラスを傾けながらの娘夫婦との弾む会話は、結婚生活53年の思い出につきてしまった感がした。素晴らしいお祝いの日となりました。感謝。感謝。