n45-50

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マンモス再生  露・日 共同研究 サハ州

2011-12-08 08:16:33 | 動・植物・環境
 マンモスの復活 愛媛新聞 12月5日

 バイオテクノロジーを駆使し、現代によみがえった恐竜たち。
一般公開をもくろみ恐竜公園をつくるが失敗、逃げ出した恐竜が次々に人を襲う。
SF映画「ジュラシック・パーク」は掛け値なしの傑作。その根拠は、見る者を納得させる科学的な知見だ▲

 もっとも、恐竜のDNAを抽出したカはその時代に生息しない。琥珀(こはく)中のカからの抽出は不可能だ。
そもそもカが恐竜から吸血するのか。こだわり派の知ったかぶりも、あまりに作品がリアルだから▲

 絶滅生物を復活させる試みは、狂おしいほど胸をときめかす。化石でしか知らない生き物の姿を、生活史を、この目で見たい。成功すれば歴史を超えて新旧の生物が相対する。まさにタイムマシンだ▲

 ロシアの永久凍土から発見されたマンモスの大腿(だいたい)骨が、夢をかなえてくれるかもしれない。骨髄の保存状態が良く、細胞核を使ったクローン技術を活用。近畿大の研究グループが復活を目指している▲

 博物館で見る巨大な骨格と牙。書籍や映像などで紹介される有毛の勇ましい姿。絶滅はわずか1万年前。原因は多々指摘される。気候変動による植生変化説から伝染病説。ついには人間の狩猟説まで▲

 狩猟が原因なら、復活で少しは贖罪(しょくざい)ができようか。人類が絶滅させた多くの種も注目しているはず。プロジェクトは、地球上の命をもてあそぶ人類の原罪も教えてくれる。 マンモスの餌 日に100kg菜食していた。

 新たな共同研究に大きな期待がかかっている。
近畿大のマンモスを研究するグループが、クローン技術の体細胞核移植法を使うことで、生きたマンモスを復活させる計画を立てていることが3日分かった。

 近大大学院生物理工学研究科の入谷明教授(83)は、ロシア・サハ共和国首都ヤクーツクのマンモス博物館と共同で97年からマンモス復活の研究に取り組んできた。今年8月にマンモスの大腿(だいたい)骨が発見された。同館セミョーン・グリゴリエフ館長代行が11月13日、骨を取り出して切断。骨髄の保存状態がよかったことから、同16日に入谷教授に骨断面の写真をメール送信した。

 入谷教授は「恐竜では無理だが、まだ1万年前のマンモスなら大丈夫。骨髄が乾いておらず、損傷も少なく、数年後に生体復活させられる」と興奮して答えた。骨髄から核を採取し、細胞を培養した状態にさせ、同時にマンモス近縁種のゾウの発情したメスの卵子から核を取り除いて、培養した核を移植させる。

 入谷教授は「マンモスの母親になるゾウを募集したい。アジアゾウは頭数が少ないのでアフリカゾウになるかも。動物園でも野生でもいい」と世界に向けて“マンモスの母”候補を募る計画も明らかにした。

 [2011年12月4日9時20分 紙面から]
 ソース 愛媛新聞  サハリンマン
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