日曜日の朝、目覚めると、
眠たげな眼差しに雪が舞い降りている。
朝のラジオでは、今晩も降り続けるらしい。
雪は、私の心を幼時に戻す。
雪の降る日、幼稚園児の私は、
教室の窓から雪を眺めていた。
窓ガラスに付着した雪の破片をよく見ると、
六角形だか八角形をした雪の結晶が見えた記憶がある。
園児たちは、お迎えに来る母親を
暖房の効いた部屋で退屈しながら待っていた。
私の親はいつも中々迎えに来なかった。
私はいつも最後まで待たされ組であった。
私は、母親の迎えを待つ気持ちよりも、
黙々と降り続ける雪に見惚れていた。
白くて静かな時間が流れていた。
永遠に誰も迎えには来ないものかのように、
私は、雪が舞い降りる空からの
冷たくふかふかしたことばを聴いていた。
眠たげな眼差しに雪が舞い降りている。
朝のラジオでは、今晩も降り続けるらしい。
雪は、私の心を幼時に戻す。
雪の降る日、幼稚園児の私は、
教室の窓から雪を眺めていた。
窓ガラスに付着した雪の破片をよく見ると、
六角形だか八角形をした雪の結晶が見えた記憶がある。
園児たちは、お迎えに来る母親を
暖房の効いた部屋で退屈しながら待っていた。
私の親はいつも中々迎えに来なかった。
私はいつも最後まで待たされ組であった。
私は、母親の迎えを待つ気持ちよりも、
黙々と降り続ける雪に見惚れていた。
白くて静かな時間が流れていた。
永遠に誰も迎えには来ないものかのように、
私は、雪が舞い降りる空からの
冷たくふかふかしたことばを聴いていた。