脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

きょうだい間、不動産相続。

2019年02月04日 17時44分37秒 | 近況
土曜日にきょうだいで、昨年亡くなった母の遺産分割協議をした。
論点は、相続した土地を全て売るか、実家家屋は残すかという話である。
実家には長男である私が一人で住んでいる。父母と同居し母親を5年半
在宅介護して私がそのまま継続居住しているものである。
このような場合、居住者である私には「居住権」が成立するようである。

私には、相続権の他に「居住権」と、介護等への貢献として民法上「寄
与分」の請求権もある。私としては、現状とおり現家屋に生活居住を続
けたいが、居住用敷地だけで6000万の評価があり、長男一人が相続
するには不公平であるという。相続した土地はこれ以外に非居住用地で
1億以上の売値がつく土地がある。

では、私が家屋の所有権及び居住権、敷地を利用する権利を「寄与分」
として貰い、6000万とかの居住用地は、将来売却した時には必要費用を
差し引いた純利益を、法定相続人全員で均等に分ける、非居住用地の方
は必要経費を控除後純利益を、同じく均等配分するではどうか、と提案
したのだが、次男がどうしても、家屋を解体して更地にし、この際土地
全てを一括売却したいと、強硬に主張するのである。

次男の言い分は、私が死んだ後に家屋を処分したり、土地売却に手間を
掛けたりが面倒とか、他のきょうだい同様、今カネの取り分を最大にし
たいというだけの理由に見える。きょうだい全体、漠然と次男の意見に
同調している様子である。

実家を取り壊すという意見は、以前からも出てはいたが、その日私は、
初めて住んでいる家を立ち退いてくれと、身内から突き付けられる思い
で、ドキリとかグサリとした。一瞬私は、この家を出て何処に向かうべ
きか、めまいがして頭が空白となった。とにかく、今日のところは返答
が出来ないとして、その場は散会となった。

日曜日、顔馴染みの近所の不動産屋に出向き、参考までに近隣での賃貸
物件を尋ね、我が家の相続の件も少し相談してみた。長年親と同居し在
宅介護を6年も一人でしていたのに、本人が相続で家に住むことを認め
ないというのは、あまり聞かない話だという。また、たまたま出会った
隣近所のおやじさん2名にも、同じ話をしてみたが、親の介護をしてき
たアンタが家を立ち退かされるの?、どうして? という反応である。

勿論、私に家を立ち退く義務はない。もっと頑張りなさいとか近所から
言われたが、私自身もこちらの主張の言葉が、きょうだい相手ではどう
してこうも通りが悪いのだろうかと、不思議である。普段から、いや以
前からも私はきょうだいとは、あまり意思疎通をしてきていないせいな
のだろう。それにしても、カネに目が眩んでいるようでもあり、そんな
身内の姿勢が不愉快である。

不動産屋から貰った物件案内を見ると、賃貸マンションは家賃月額10
万程度、この先20年住むと仮定して2400万支払うことになる。
今の家に住んでいると、固定資産税が月に2~3万だろうか。20年間
の支払額は480~720万円である。今の家に住んでいた方が、経済的には
遥かに得であり、私に家を立ち退くメリットは何もない。

私は、今後ともに自分の生活を成り立たせるには、現状通りにこの家に
居住することが必要であるようだ。土地の売却益の分け前を、いくらか
減らしてでも現状維持が鉄則であると、判断、決断した。
きょうだいで揉め事が続くならば、家庭裁判所に調停して貰うことも出
来るが、とにかくこれは、血縁世間相手のサバイバル(好きではないが、
悲しいかな、闘争)なのだろう。




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