脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

萎縮しゆく社会‥。

2012年10月28日 13時59分39秒 | 雑談
今日は、雨模様の秋空、カラスの声が寂しく響く。
庭のキンモクセイは、いつの間にか散ってしまった。

TVを付けると、尼崎の連続変死事件。
いくつもの家庭を乗っ取る、家族同士殴らせる、殺してコンクリ詰め、
財産を略奪、、、何だ? この事件! 一体、何人殺してるものか?
警察は今まで捜査なし? 何していた!?

警察もダメだが、政治の方はまったく機能していない。
与党は既に、政権担当能力を喪失しているのは明らかだ。
自民党に戻ったら良くなる、と信じているヒトはどれだけいるだろう?

石原(都知事)のジイサン(80)が都知事を辞任した。
国政に復帰し、橋下氏その他と大同団結を目指すというが、
政治も社会も、次第に右傾化・保守化しつつあるのかもしれない。

経済はどうか。企業活動は低調、雇用は相変わらず最悪だ。
非正規雇用が就業者の1/3、私立高校の教員まで非正規が増えている
という。若者でさえ就職難どころか、日雇い派遣でホームレスしていた
りと、私の若い頃にはあまり見られなかった現象である。

大学への進学率が高卒の7割らしいが、大学生の8人に1人が中退する
という。親の経済事情等もあろうが、本人が学業を続ける気がなくなり
不登校を続けるうちに辞めてしまうらしい。自分が生きていく将来への
指針や目標が見出せないのだろう。

若者が生きる方向性を見失うのは、彼等のせいばかりではない。
雇用や収入、社会保障も不安定、税と社会保障負担は上がる一方。
自然災害(大地震)に被災する可能性もあるし、放射能禍もある。

若い世代を草食化、萎縮化させているのは、先行世代のツケが先送り
されてきた結果のようにも思う。(全てが、そうだとは思わないが。)
所得格差、勝ち組/負け組の格差はどんどん拡大していくのだろう。

生活保護受給者は過去最高を更新している。受給者の年代別比率では
高齢受給者が多いようであるが、若い世代の受給者が増えているのも
昔とは異なる特徴だろう。

生活保護制度の改悪が議論されているが、不正受給者を摘発すること
と、今後は寧ろ、セーフティネットの拡充こそが必要な時代だと思う。
貧困層は確実に拡大するだろうから。

私が小学生の頃、21世紀になれば、バラ色の社会と希望の時代が
やって来ると思わされていた。20世紀の戦争の時代に比べれば、
まだずっとましな世の中であることは分かるが、社会はいつでも、
人間の業で廻っているだけである。我々は永遠に、神にはなれない。

人間にとって歴史とは、科学技術の進歩のことだけではない。
人間にとって歴史とは、人類社会の罪業の歴史である。
学歴だ、資格だ、ブランドだ、美欲だの、世の中の宣伝に惑わされず、
人間の業を深く見据えられる智慧を備えたいと思う。






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