脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

新型コロナ・緊急事態宣言。

2020年04月11日 10時53分03秒 | 社会時評
ついに、国家緊急事態宣言である。本来ならこれからオリンピックが
始まる年なのに、北朝鮮が東京にでもミサイルを打ち込んだ訳でもな
くとも、ウイルス感染のせいで、こんな戦争前夜のような宣言が今年
発令されるとは、誰が予想しただろうか。

世界中で主要都市が封鎖されている。不要不急の外出はするなという。
国によっては外出に罰金が科されたり、在宅勤務が義務であったり。
日本では、外出や移動への自粛要請と、経済営業活動への休止や自粛
の要請で、罰則付き禁止命令ではないが、日本での感染拡大の様子
から見て、現時点の対応としては(やや遅かったが)妥当な対応だと思う。

そのせいで、毎日が日曜日みたいに外の町がひっそりと静かである。
道往くヒトも少ない。TVを付ければ、「コロナ」の話ばかり。お笑い番組は
減ったろうか。TVドラマでもキス・シーンや抱擁は自粛だとか。東京は感染
リスクが高いので、「コロナ疎開」で一時国元に帰る学生もいるそうだ。

少し「戦時中」っぽくなってきた。生徒のいない学校の校庭に町民を集
めて竹槍訓練とか、男は防空壕?を掘らされ、女は縫製工場でマスクや
防護服作りに勤労動員が掛かるとか…。全部、冗談だが、国家は「緊急
事態」の名目があれば、いかな理不尽さえ通せることには、別の注意を
払う必要がある。

現在世界最大の感染国がアメリカだが、駐留米軍経由で国内に持ち込
まれている感染は無いのか。そのチェックはどうなっているのだろうか。
水際対策の盲点だが、国会もマスコミも採り上げない。全くの素人見立
てだが、新型コロナは、アジアでの初期型の感染ウイルスと欧米でのウ
イルスは異なるように見える。

欧米型は強力化した変異ウイルス(第二波)の可能性はないだろうか。そ
れが日本国内に持ち込まれ感染拡大すると、「第二次緊急事態宣言」も
必要となり、欧米並みの事態にならないだろうか。100年前の「スペイン
風邪」の時は、第二波のピークは1年後だったので、今回はペースが速い
のか、第三波も予想すべきなのだろうか。BCG接種地域との関連議論も
あるが、まだまだ油断ならない話だと思う。










今の世界は、かつての「退廃する世紀末都市」のイメージにも重なる。
コロナ禍から生じる衰退と混乱。企業倒産や失業は、犯罪と自殺を増加
させるし、差別や排斥をも助長するだろう。どこの国家でも、未曽有の財
政支出、多大な借金を背負って、今後の経済を廻していかねばならない。

その過程で、強い者はより弱い者から収奪して、生き延びようとする。
生存へのエゴと人心の荒廃。かつて戦争がどうして起こったのかが、
ふと実感となって見えてくる。

グローバル化した世界に、今、感染症を巡って、国家エゴがちらつき始
めている。ここで人類は、100年前と同じ過誤の歴史に踏み込まない
とは思うが、地球環境問題とも重ねて、危うい情勢が続きそうだ。

日本では、感染拡大の防止ということで、非接触・非対面社会への行
動変容が唱導されている。現時点での処方箋としては正しいのだろ
うが、それを今後ともに社会標準とすべきではないと思う。
ワクチンや治療薬の開発と併せて、今後どのように、免疫抗体の形成
を促し、集団免疫へと導くのか。その国家戦略なりを分かり易く国民に
伝えて欲しいと思う。





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