脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

クィーン初来日コンサートの思い出。

2018年12月19日 20時16分05秒 | 音楽
知人に指摘され、ブログの更新を忘れていたようです。。。
ちょっと、相続の揉め事に忙殺されてしまい…。
何を書こうかって、今、考え中・・・・・・。

今年、イギリスの音楽バンド、クィーンの映画が話題になった。
『ボヘミアン・ラプソディ』だけど、私は高校生の頃、クィーン
の初来日(初日の)コンサートを武道館で観ている。

当時、「キラー・クィーン」というポップ曲がヒットチャートに
乗っていた頃で、ハードロック・ファンの私は、この曲よりも、
ブライアン・メイのギターがギュンギュンに響く方が好きだった。

武道館のコンサートでは、確か二階のC席という安い席だったが、
クィーンのライヴには魅了され、いや圧倒されてしまった。16歳
の私は、日本のバンドのコンサートを観た経験は既にあったが、
外国バンドのコンサートは、この夜のクィーンが初めてだった。

印象に残っているのは、アンコールのシーン。暗闇の場内に、アン
コールの声援がこだました。しばらくすると、ドラム・セットにサ
ーチライトが点灯した。観客から一斉に歓喜の声が上がると、ロジ
ャーが舞台袖から出てくる、他のメンバーも続いて来て、演奏が再
び始まる。彼らは気前よく、アンコール演奏を3度か4度してくれ
てビックリした。それが今でも印象に残っている。

コンサートが終わり外に出た。季節は、春をやや過ぎた頃だったか。
私はコンサートに酔いしれ余韻で、都心の街をフラフラ歩いていた。
とても真っ直ぐ家に帰る気分ではなかった。丸の内に出て八重洲方面
を歩き、日本橋まで夢見心地で歩いていた。

実は私の通っていた高校が日本橋にあった。気が付いたら学校の門の
前に来ていた。夜の10時頃だったか。驚いたことに、こんなに遅く
まで学校にいる連中がいた。野球部の人たちだった。その一人に顔見
知りがいたので、「今、クィーン観て来た」と告げたら、「え、ウソ
でぇー!」とか言われたのを覚えている。

私は『ボヘミアン・ラプソディ』という素晴らしい映画を、まだ観て
いないが、この映画はクィーンというより、フレディの人生を描いた
もののようで、私の体験したクィーンとは、また別のモノだろう。

私の世代の、若い頃のコンサート体験は、それ自体が「非日常」の異
世界体験だった。その強度において、情報時代の今の若者がコンサー
トを体験するものとは、かなりレベルや状況が違っていると思う。
クィーンのコンサート体験は、若く感度も鋭かった頃のことでもあり、
本当に鮮烈で、また幸せな音楽との出会いであり、トリップ体験だっ
たと思う。





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