ジィジの心不全‥。

昼間、コタツで寝ているジィジの呼吸音がどうもおかしい。
近医に連れて行こうと立ち上がらせると、かなりシンドそうである。
少し吐き気もするというので、救急車を呼んだ。

掛かり付けの地元大学病院へ救急搬送のはずなのだが、当院がベットに
空きがないという。ホントかよ？　ウソだろ～。そんなで結局、東大病
院へ搬送された。救命ＩＣＵに入院となる。病名は「心不全」だった。

ジィジは、平成10年に心臓バイパス手術をしているが、歳月の経過に加
えて喫煙・運動不足等の不養生である。心臓血管に狭窄が生じているの
だろうという医師のお話であった。そこに風邪もひいていたらしく、心
肺機能が衰えて胸水状態に陥り、呼吸が苦しくなったようである。

幸いにも、東大のＩＣＵで一日治療を受けたらすぐに体調は回復した。
私は、東大病院は初めてだったが、医師も看護師も、また受付の方等も
皆親切で上品な感じがした。ジィジも同じ感想をもったという。

東大病院に２泊３日居て、病状が良くなったので地元の掛かり付けであ
るＪ大病院に転院した。当初Ｊ大のＩＣＵに一日居て、一般病棟に移っ
た。主治医からは入院中に精密検査をした後に家族と面談したいという。

ジィジは心臓に持病がある８０代半ばの老人である。心不全と聞いて来
るべきものが来たという気持ちである。年貢の収めどきというか、親族
として覚悟はしていたつもりだが、ここで思わぬ病魔の伏兵が現れた。

ジィジの様子・雰囲気が、いつものこのヒトと違って何かおかしいので
ある。検査器具をむやみといじって外してしまったり、看護師さんによ
れば、点滴の針を抜こうとするのだそうで、そう言えば、東大病院でも
夜に腕が血まみれになっていて、本人はどうしてだか分からないと言っ
てた。

また言葉の発し方がやけに軽くなり、独り言を言うように相手に話し掛
けるのだが、発音が不明瞭な上に、やや意味不明なことを口走っては、
独りで悦に入って、ヘラヘラと笑っているのである。

看護婦さんはここ(病院)に住んでいるのか？だのと訊いていたが、病院
は看護婦さんの職場であっても住まいではなかろうに、病院というもの
が何だか判らなくなっているのか、入院しているという自覚はあるよう
なのだが。

全くどうしたものだか。途方に暮れる気分である。
ジィジまで頭が、おかしくなってしまった。
バァバが精神病の気狂いの上に、ジジイまでヘンになってしまった！
突然、こーいうのってあるのか？　これは一過性の症状なのだろうか？　

二親共に要介護では、私一人では面倒看切れない。
親父、しっかりしてくれ。　気を正してくれよ～～。。。