「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【確認】今すぐ安倍内閣不信任決議案を出すと、実は安保法制成立に役立つという落とし穴。日曜は広島講演。

2015-07-17 03:32:55 | その他


台風11号が、各地に激しい雨と風をもたらしています。

僕が今いる西日本でも、20メートルの強風が吹いています。

台風が時速20キロと遅いため、皆さんは、きょう一日警戒を続けてください。


安保法制のこれまでの流れは、実は想定どおりの状態です。

そして、僕にとっては、そんなのはあたりまえのことでしょう、という話があります。

 

しかし、ネット住民の一部等が、騒いでいると聞いたので(ネットだけでなくリアルな人々の一部も)、それがどうして間違っているのかを書いておきます。

「安倍政権はおかしい。気に入らない。」

そういうことはよくわかります。

「野党は内閣不信任決議案を出して、すぐに徹底抗戦をしろ」と主張する人々がネットにもよくいます。

しかし、それは意味がない話なのです。

これは戦術的な常識のことですが、内閣不信任決議案は、「今すぐ」には出せないのです。


内閣不信任決議案というのは、一度、今国会では出してしまうと、何回も使えるものではありません。

一度出すだけですから、あたりまえですが、国会の会期中に最もその効果が高い時に出すしかありません。

例えば、今、民主が単独で内閣不信任決議案を出すと、短い期間しか時間が持たないです。

不信任案が否決されるばかりか、安保法制を止めるために、何も役に立ちません。

国会の仕組みを知っていれば、いますぐ内閣不信任案を出すことのメリットがないのです。

では、どうするのか。


ある国会議員秘書はこう説明してくれます。

あそこで強行採決に持ち込んだのは、安倍政権も日程的にぎりぎりの判断をしていたのです。

これから参議院で、最後まで揉めます。参議院では、安保法制に審議時間が取れないこともあり、議決できなければ60日ルールで衆議院に差し戻されます。野党は当然ながら先延ばしを狙い、60日を超えようとします。まあ維新が裏切らないかが、絶対条件になりますが、参議院の維新と民主は現況の流れでは上手くいく可能性が高いと思います。

そうすると、60日ルールで法案が衆院に戻り、そこで3日間、衆院で採決させずに持ちこたえられるのか、そこがポイントになります。

ここで、安倍政権への内閣不信任案を出すことになるでしょう。

過半数を自民が占める国会では、内閣不信任案は通りません。

しかし、いろんなことを止めるためには、一定時間は有効に使える手段です。

牛歩戦術もあるでしょうし、不信任案1本で、事務的手順だけで2時間は掛かりますし。

与党が9月連休前に安保法制を採決に持ち込めないと、今国会は審議未了となり、とりあえずの成立は回避できます。

今回の強行採決は、安倍政権が安保法制を成立させるため、再度の衆議院通過させる為には、実はぎりぎりのタイミングだったということです。彼らは、この日程でなんとかしたいのでしょうね。

こうしたことは、国会内では常識的感覚なのです。

今回のことで、はじめて国会の仕組みを学んでいる人も多いと思います。政治に関心を持つことはよいことですが、そこの仕組みやシステムをきちんと学んでいかないと、意味不明のことを言い張って、本当の目的実現に役立たないことが強まることがよくあります。そうした無駄なことを減らしたほうがよいので、むやみな勢いばかりでなく、何がポイントになるのかを、押えるようにしてください。マスコミは、こちらの立場を踏まえて、ここまで噛み砕いて先には、伝えてはくれませんから。

ここ数日、大きく動いている政治状況などに関して、きょうのメルマガでも更にお伝えします。 

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明後日、日曜日午後に、広島で三田医師との講演会を開催しますが、一年前に、僕がウクライナ報告会を広島で開催する時に寄せられた広島からの甲状腺腫瘍の報告です。

こうした健康症状に関しても、避難者でも地元の方でも、会場で可能な限りお答えいたします。

【7/19(日)三田医師&木下黄太講演会IN広島】  

 広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5F 研修室ABC 

申込み&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/295718/

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木下黄太さま

いつもblogを拝見しています。広島市に住んでいます。
今日はアドバイスを頂きたく、メールをさせていただきます。
・・・というのも、つい数日前に偶然に甲状腺腫瘍が見つかりました。
私は生まれも育ちも広島で、フクイチの事故当時も大阪より東へは行っておらず、初期被曝も回避できています。(そして、両親も被爆者ではありません。)

2011年の5月以降に、放射能の影響と思われる体調不良(鼻血、口内炎、帯状疱疹、手に痒みを腫れを伴う湿疹と水ぶくれ状の湿疹、熱中症のような症状、下痢、吐き気・・・もろもろ)が自分を含め家族に起こり、当時そのことをメールで報告させていただい た際に、木下さんからのお返事で「カナリアかもしれませんね」と頂いた者です。
西日本での土壌調査にも参加させていただき、公園砂場の土を調べていただきましたが、NDと結果を頂きました。

体調不良が出始めてからは広島であってもフクイチの影響があると確信して、ずっと食べ物飲み物に最大限に気をつけて、外食もほとんどせず、味噌やパン、その他加工食品も自家製するようになり、マスク着用など本当に汚染物質から家族を守る努力を最大限にしてきました。

春ごろから高校生の子どもの首のふくらみが気になり、最近になって近くの甲状腺を看板にあげている内科に受診したところ、息子には石灰化が2箇所(結節やのう胞はなし)、そしてなんと付き添って 行っただけの私に甲状腺腫瘍(1cm)が見つかりました。(結節ではなく、内部に血流がみられるので間違いなく腫瘍だそうです。)

実は2013年1月に別件で検査をした(人間ドックで肺に影があるといわれてCTによる精密検査を行った)際に、取れた画像に一緒に移っていた首元をみて、「甲状腺もきれいです」といわれていたにもかかわらず、たったの1年半で1cmの腫瘍ができたわけです。
そばのリンパも大きくなっている(1cm)とのこと。

細胞診を受ける予定にはなっています。

私のこともですが、子の石灰化もすごく心配です。

広島は初期のフォールアウトもほとんどなく、瓦礫焼却も近隣ではなされていない地域で、数少ない残された安全な地域のひとつだと思っていました。
食べるもの、飲むものに気をつけてさえいれば、もうしばらくは健康に過ごせるものと・・・思っていましたので、今回の甲状腺腫瘍の発覚は正直、青天の霹靂・・・というか、愕然とし てしまいました。

これだけ細心の注意と健康管理をしてきても、フクイチからの放射能汚染が体を蝕んでいくとは・・・。
カナリア体質なことは、放射能に弱い=病気になりやすい、ということなのでしょうか?

私の今回の甲状腺腫瘍は本当に本当に偶然発見されて、ある意味ラッキーだったと思うようにしています。
全く自覚症状はなく、一般的に言われている甲状腺機能低下などからもたらされる体調不良は一切なかったのです。
診察してくれた街医者も、「このサイズじゃ触診では見つけられないな。エコーで見てここにあるって分かってから触るから、これだってかろうじて分かる」と。

まわりでも、広島に住む親戚に、狭心症、胃がん、心筋梗塞の突然死、軽い転倒で骨折、白内障 ・・・などなどが立て続けにあり、その親戚たちはフクイチのことはもう収束したと思って何も気にせず過ごしているのですが、「西に住んでいても気をつけた生活をしていないと病気になる」という認識から、私のように気をつけていても汚染地に住む人と同様にいつ何時、どんな病気になってしまうか分からない・・・という状況なのかと、絶望感を覚えます。

ダダ漏れ中のフクイチですから、もうどこにいても、どんなに気をつけた生活を送っても・・・日本では生きながらえることはできないのでしょうか。

・・・余計な話もあれこれと書き綴ってしまい、長い文章を最後まで読んでくださってありがとうございます。

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 あさって日曜に、貴女と広島でお逢いしましょう。

 【7/19(日)三田医師&木下黄太講演会IN広島】  

  12:30開場  13:00開演

  広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5F 研修室ABC (広島市中区袋町6-36)

  申込み&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/295718/