放射能拡散時代に、なにが現実にありえることで、なにがありえないことなのか。
こういう基本的な話が、既に4年以上経過しても分からない人々が、たくさんいます。
専門家でなければ識別がつかないような話ではなく、少し考えれば、直ちにわかるようなことを、考えない人々がネットには一定数いることを、けさも認識させられる話です。
今回の話は、このような情報がネット掲示板に流れているのに、僕が気がついたことがスタートとなります。
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【福島第一原発より放射性物質のダスト飛来。ここ最近で最も高い線量上昇85倍! 原子力災害関連情報】(エロ崎氏からの情報)
※この事実は報道されていません。つまり非常に重要です。よく読んで行動し、理解ある方に伝えてください。
福島第一原子力発電所3号機の瓦礫撤去作業により、一昨日午前7時より、
東京都の空間線量は、まばらであるが線量上昇があります! 但し、この線量上昇は、現在飛び交っている【地下再臨界トリチウム霧・中性子霧デマ】とは別事象です。
信頼のおける都内の測定所の業務用線量計(ポリマスター)で、主にγ線が最大で3.4μSv/h。実に【平常時の85倍である】。今回の線量上昇が、たちが悪いのは、単なる電離放射線ではなく、放射性物質の粒子が飛び交っての被曝ですので、今週から来週は特に様子をみる必要があります。
東北方面に外出をする方は絶対にマスクを着用してください。洋服や靴底に付着した放射性物質のダスト。ペットの散歩にも注意!
※一昨日2015/07/27朝7時ごろから急激に線量が上がる傾向があり、早朝に原発構内で、とんでもない作業していることが計器から読み取れると類推しています。
報道で、馬鹿みたいに何度も毎日、調布の飛行場の事故ばかり放送している事自体が、報道規制がかかっている証拠である。空間が平均して上昇しているわけではなく、核物質の粒子が塊で、落下してきてるようなイメージなので。ポリマスター等の高感度測量でないと、観測できません。
この事態を引き起こしているのは福島第一原発での現地工事。1号機カバー、28日から解体予定。周辺線量上昇に注意ください!複数のモニタリングポスト或いは個人の測定サイトなど、上がったら注意。(モニタリングポストには出ない様子)
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この類のウソは、ポリマスターという、この汚染を気にしていても一般の人がほぼ買っていない機械だから、この線量が計測できているという話の構造から、そもそもおかしいということです。
一読すると、そんな優れた機械だから、他の機械では分からないことが分かるのかと、読解力や最低限の知識がない人は思ってしまうのかも知れません(普通の線量計ですが。。)。
そこが、落とし穴です。
「主にγ線が最大で3.4μSv/h」と記述にもあります。すいません、γ線なら、他のガイガーカウンターでも、十分に計測できます。
もしも、腰高の空間線量レベルで、都内で3.4μSv/hを叩き出しているなら、他の都内にある様々なエリアの空間線量計(ガイガーカウンター)は、かなりの数、アラームが鳴っているはずです(0.3μSv/hでアラーム設定は多いです。)。そんな話は聞こえてこないし、しかも、この数値はあきらかに高いです。
原発事故で線量が最も上昇したと見られる、2011年の3/15の午前中に、東京の台東区で空間線量が上がったことを伝えている映像を確認してください(アメリカ製のガイガーカウンターであるインスペクターによる計測、ポリマスターよりも僕はこちらを機械的には信頼します)。なお、この動画は僕が信頼性が高いと判断しているものですが、同じようなカテゴリーで上がっているほかの人の動画の中には、完全にウソ動画もありますので騙されないで下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=hMKo9ZmhEjo
これを見ればわかりますが、あきらかに1μSv/hを超えた異変が2011年の3/15に一定時間はおきています。福島第一原発のプルームが最も来たといわれている日付での、空間線量変化です。いいですか、これで1μSv/hを少し超える位の数値が最大であるということです。
しかし、引用したネット記述は、今月の7/27に3.4μSv/hもの数字をたたき出したと言います。
1号機建屋カバーを外しても、こんな数値が腰高で東京で計測される可能性は、まず考えられません。勿論、27日は建屋カバーを外す前日。
この記事には、モニタリングポストが群馬で空間線量が27日に微妙に上昇している(0.05μSv/h程度)グラフが出ていて、こうしたものを根拠と見せかけたいようです。すいません、こんな数値変動はよくある話です。数値変動の大きさが全く違います。
また、この情報は笑うしかないのですが、都内で3.4μSv/hも数値が出ている時に、東北方面に旅行するならマスクをしてと書いています。すいてません、この数値は、都内を直ちに脱出する数値ということです。東北方面に普通のマスクなら対応可能と書いている時点で、噴飯モノです。
笑うしかありません。この書き手は、放射能に関して、かなり知識水準が低いです。与太話を書くにしても、知能がある人には、すぐにばれる話を書いています。
この情報が殆ど根拠希薄なものであることは、皆さんも理解できたと思います。さて、これの発信元はどなたなのでしょうか?
少なくとも掲示板よりも、前にこの情報を記載しているネット情報を見つけました。
https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/847063675377387
内海聡医師の本人ウォールへの投稿です。どうやら、彼が垂れ流していることで、この情報は拡散しているようです。
「エロ崎氏」という更なる情報源の実在に関しては、僕にはよくわかりません。
しかし、情報拡散の実態としては、内海氏が、この源と考えてよさそうです。
言うまでもなく内海氏は、あの「サイエントロジー」関係団体「市民の人権擁護の会」と連携する医師です。
この一点で、内海氏は、社会的には、まともに扱う対象にはなりませんが、放射能に関しても、明らかな与太話を垂れ流す人間であるということです。
こうした情報に振り回されることは、恥なのだということを、貴女も今一度、認識してください。
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『2015年真夏 木下黄太の大放談(1)』
【 福島第一原発関係者が語る、世にも恐ろしい話 】
【 福島原発事故終息は、リクビダートルを何人投入してもムリ 】
【110Sv/h環境で作業ができるのは「機動警察パトレイバー」】
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【8/22(土)木下黄太 講演会 in とやま】
「福島原発事故から4年5ヵ月 子どもの未来のために今、私たちができること」
8月22日(土) 13:00開場 13:30〜16:00
富山県民共生センター「サンフォルテ」 307号室(富山市湊入船町6-7 富山駅北口より徒歩10分)
会場カンパ:1,000円(資料代込み)
事前申込み⇒ai0noigs@ty2.fitweb.or.jp
申込者名、連絡先電話番号、必要席数(個別のお名前は明記、小学生以下は明記)などを記載してお申込下さい。
主催:木下黄太講演会実行委員会 連絡先Tel: 090-3887-4247