(移転しました)Saoの猫日和/old

saoの猫日和のURLが変わりました。
⇒ https://blog.goo.ne.jp/saoneko0224

「仲麻呂と楊貴妃 邯鄲の夢枕」 ピーの舞台

2015年02月09日 | ピー・瞳みのる

ピーの舞台、初めは行く予定はありませんでしたが、直前になって大阪のチケットが1枚あります、いかがですか?とお申し出があり、ありがたく行ってきました。ドーンセンターは、このブログを始めた最初の頃に、コシノジュンコさんの講演会で行きました。

前回、大阪城北詰駅で降りてから、右も左も分からず路上で焦りましたが、お陰で今回は道に迷わずに行けました。ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)は阪城がすぐ後ろに見えて、日経新聞や、テレビ大阪のビルの隣にある。
以前は、女性のための講座や公演をやっている真面目な勉強のセンターの印象があった。今は橋本市政になって、センターの自立を迫られ色々な公演をやっているらしい。
ビルには丸いホワイエがあって、外見はなかなかオシャレな建物です

ドーンセンター入口、もう6時すぎ

 

 


kvv65n8toya3bebbkrg3_320_320-72d60ef0.jpg
公演情報

 




観客層は当然だけど、50~60代以上。御夫婦で参加の人も多いようでした。折り目正しそうな、服装もきちんとした装いの人たちが多いと思うのはやっぱりピーのファンらしい、という気がします。

 



客のいりは6割ほどかな。日頃、ジュリーのコンサートで見かけるジュリーファンの人も来ていた。綺麗なホールは、通路や座席に余裕が感じられ 広々した開放感があったので、千席くらいはあるのか?と思ったら、意外に広くはなくて500席ほどだったらしい。
2vcdohgoycvevxkxi4cg_320_320-14c97db7.jpg
内容はネットで調べたところによると・・・
            ↓
「仲麻呂と楊貴妃 邯鄲の夢枕」
2/5(木)18:30@ドーンセンターホール(天満橋)
元ザ・タイガースのメンバーで、中国文学に造詣の深い瞳みのるさんの
書き下ろし作品。遣唐使として大陸へわたった阿部仲麻呂の数奇な生涯と、彼をめぐる愛と友情を、太極拳や中国舞踊、京劇、歌も盛り込み、壮大なスケールで描きます。作:人見豊/演出:友永コリエ


観劇してから、もう3日・・・かなり忘れていると思うので、思い違いはあると思いますが・・・
仲麻呂と楊貴妃が恋仲に?という、普通では考えられない筋立てですが、時代的には、同じ頃に生きた人らしい。楊貴妃に玄宗皇帝、ロマンやな~ 仲麻呂以外の登場人物は、唐の高名な詩人たちで 実在の人物ばかりだから、無名の人物達が出てくるより、お話がとっつきやすい気はします。
ただ「邯鄲の夢枕」という題名から、もうかなり筋がネタバレしている感はあり・・・

中国的なイメージどころか、舞台装置は殆どない、シンプルで簡素な舞台上に登場したピー、小柄で細身の体に、黒い光沢のあるシャツに黒いパンツ、いつもながら、オシャレで都会的ないでたち。
少し照れたような顔で、やはり少し性急で、もどかしそうな感じで話し始める。シックなファッションといい、60代後半の年齢にも関わらず、タイガース時代の昔と変わらぬピーの少年ぽさが、ファンにはたまらないのだろうな。そんなファン心理を想像しながら、舞台を見た。

舞台袖に立つピーが、漢詩など読みながら始まったが、学校で習った超有名な漢詩ばかりなので難しさはなく、久しぶりに漢字や言葉の意味を噛み締め、懐かしくピーの講義?を聴いた。「春眠暁を覚えず」とか「長恨歌」もあった。
時折、ピーのギャグが入るが・・・ あまり笑えませんでした。登場人物たちと、干支の話をしたりして、それがけっこう長くて退屈。いつまで続くの?と思ったら、登場人物たちがバトントワリングや拳法?太極拳を披露して、それは なかなかスピード感や見ごたえがあり、素晴らしいと拍手!(ノ^∀^)ノ☆パチパチパチ

しかし、繰り出されるピーのギャグ「あっと驚くタメゴロウ~!」には何年ぶりに聞いたのかな・・・タメゴロー
さらに「あなたのお名前なんてーの」と算盤を弾くさまに至っては、トニー谷・・中高年ばかりの会場から笑いは起こってはいたが、いくらなんでも古すぎでは💦。半世紀前の笑いでフリーズドライしたままのギャグセンス、60年代の笑いで止まっているのが、70年代はGSのスターから真反対の学生に戻った、ピーのこれまでの自分の歴史を物語っていた。
70年代からは、学究の徒として、世間をシャットアウトしていたので
そこからピーの人生のギャグは、60年代で止まってしまったのね。それにつけても、前半は あまり物語の本筋に関係がなさそうな話が長くて、いささか・・、いやかなり冗長な気がいたしました。これが30分くらい続いたかな・・・

その長い前置きからやーっと、阿倍仲麻呂の物語になってゆき、舞台は動き始めた。ピーは吉備真備として、舞台上では物語の説明と、狂言回しのような役回りを務める。
日本人でありながら、あの中国人でも通らない超難関の科挙の試験に合格した、仲麻呂の優秀さと唐での出世ぶりには素直に驚いた。阿倍仲麻呂は名前こそ有名だが、そこまでの彼の詳しい人生は知らなんだ。
そして、楊貴妃との結ばれぬ悲恋(これはフィクションです)楊貴妃の気持ちを表す舞踊の披露や、非業の最期へと、物語は悲しい結末へと流れてゆく。そして日本に帰りたくても帰れない、望郷の念にかられる仲麻呂。
超有名な「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」


玄宗皇帝や楊貴妃、李白など、歴史上の超ビッグネームだが、私にとっては全く伝説の人物たちが、日本人の仲麻呂と交わるという物語は、確かに壮大な夢物語のようだ。だが、それは実際にあった物語だったのだ。(楊貴妃との悲恋はフィクション)目の前は小さな舞台でも、そこに確かに大きな歴史ロマンを感じられた。

しかしピーの説明によって舞台が進む構成で、どうしても話が説明的になってしまうので、あまり物語に奥行が感じられない。登場人物の内面までもっと踏み込めたら良かったと思うが、物語の壮大さと、登場人物の気持ちも共に、この小さな舞台上で表すのは、かなり難しいことだったのかもしれない。

阿倍仲麻呂を演じた俳優さんは、背が高く格好良かったし、他の友人役の王維や杜甫か李白か?(忘れて調べた李白)の俳優さんも、それぞれ個性があって好感が持てた。ピーの中国との架け橋になりたいという思いは、十分に伝わった舞台だった。

ピーの歌が少しだけあったが、復活タイガースの時よりも、ずっと太く響く深みのある声に、おお~!ピー、歌がうまくなったのでは!と思わず耳をすませたのに、すぐに終わってしまって残念。もう少し聴きたいと思いました。上演時間は2時間の予定でしたが、終わったのは8時すぎ。正身は1時間半で、思ったより早く終わりました


  

お話しは変わって、これは、ジュリーの音楽劇の舞台や、日本でも有名な演劇集団の舞台でも思ったのだけど舞台って、かなり やる側の「自己満足的」なものだと思う。
私は、舞台、芝居というものが そもそも好きなので、ジュリーでなくても観たい舞台があれば出かけてゆくが、名前の通った名作の舞台ではない、オリジナル脚本の舞台を見るたびに、舞台って「ほぼ自己満足な表現だなぁ」とそう思う。
数年前に南座で見た、某老舗劇団の押しも押されぬ大女優(水○八重子に渡○美佐子)を二人も並べた、高額な料金の、高名な有名女性演出家の舞台の底の浅さ、内容の薄ペラさに呆れたことがある。(チケットは貰った)桟敷席のとても高額なチケットだったが、それもこれも脚本がしょうもない。
これは他の有名無名の舞台でもよく感じることで、オリジナル脚本はできいかんで 当たり外れが大きい・・・・と、いつも思う。

舞台は作る側の自己満足な表現で(別にそれでいいのですが)その自己満足で、いかに観客をも巻き込んでいけるのか、舞台と観客の一体感を生み出せるのか、そこにプロデュースする、演じる側の力量が問われているのだと思う。

ジュリーの春の舞台稽古もそろそろでしょうか。
舞台はまず脚本と思います。「悪名」は脚本がよく練られていました。マキノさんの力量を信じているので、どんな舞台になるのか楽しみです。
            

コメント

音楽劇と週刊文春の記事

2015年02月09日 | JULIE

来週あたり、音楽劇のチケットも届き始めるのでしょうか?
そういえば、「悲劇喜劇」でマキノさんのインタビュー記事があると
伺っていたのに、まだ本屋さんで探していない
(多分、紀伊国屋あたりでないと無い)今度の音楽劇には、森下じんせいさんがご出演!去年 たつの市のカフェ「カフェアロア」さんのジュリー展でお世話になった、森下じんせいさんのお兄さんが、春の舞台にも出ると思う・・・そう言われたとうり、出演されるので、楽しみです(^^♪

音楽劇「おじょうさんお手上げだ・明治編」には、新たに森下じんせいさんと千田訓子さんが出演されます。J友様に教えていただいた、千田さんのツイッターhttps://twitter.com/koshitodanse

 2月9日 この時期になると期間限定フォロワーさんが増える。ご期待に添えずごめんなさい。特に変化は致しません。思った事しか呟きませんので。
 2月7日 次は音楽劇。初夏近くまでの長丁場がんばるぞい。

 1月26日  いつもお世話になってる整骨院さんで、治療して頂いてお会計した時、ふと見たらなんと!受付横にチラシを貼って下さってました!うー嬉しい!ありがとうございます!皆さん、観に来て下さいませ。蒲生のえがね整骨院さんも超よろしくお願いします。


                      

すでにネットにも出ていましたが、「週刊文春」喫茶店で 
ジュリーの記事を写メしてきました。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150208-00004812-sbunshun-ent




コメント