やっと晴れた先週の水曜日、仕事が終わった後、王子公園付近をブラブラ・・ 目的の王子動物園が、なんと定休日でガッカリ。仕方がないので、山手の方に桜の木が見えるので ゆるやかな坂道を上って行きました。六甲山の山すそに近い青谷。
頭上に見えたのが、白亜の校舎とその上に立つマリア像。六甲山の山裾、神戸市灘区の神戸海星女子学院は、海を見下ろす高台に建っている。神戸のお嬢様たちが通う、ミッション系の女子学院です。

思い出しました、私が大学生のまだ10代の頃か、ここの前に来たことがあることを。同じクラブの同級生がこの青谷付近に下宿していたので、夜になって4人ほどで遊びに行った。1人がここの学校の卒業生で、校舎の上のマリア像を指さして
「あのマリア像は動くのよ」
ええええ~?ほんまかいな?!

夜空に高くほの白く浮かび上がるマリア像は、友人の突然のその言葉のせいで 急にミステリアスに私達を見降ろしているかのように見えた。当時の新聞にも載って、話題になった有名な話だそうです。そんな若い頃の思い出が、40数年ぶりに急に記憶の底から浮かび上がり、懐かしや・・ ちなみに、マリア様は光の加減で動いているように見えるそうです。

海星女学院の真っ白く清潔な校舎を眺めながら、門の中を覗いてみたらチャペルがあった。

「うわ~素敵!」と写メしていたら、警備員のおじさんが出てきたので、すいませんと謝って立ち去ろうとしたら「どうぞ、見学したいのならご案内します」え?いいんですか?願ってもない!と喜んで案内してもらいました。「チャペルの中も見て下さい」なんて親切なんでしょうか~♪

このチャペルは、まだ建ってから新しいものだそうです。ステンドグラスも美しい、神戸の海と空だろうか。

中庭も見て下さいと案内されたが、ちょうど下校時間で小学高学年くらいの女の子達に「こんにちは」と挨拶されました。慌てて「こんにちは」と返事したが、躾のいきとどいたお嬢さんたちに感心しました。こんな素敵な環境で勉強できる女学生さんたち、情操教育に良いのは間違いがない。
中庭は桜の木が綺麗、そして中庭にもマリア像。警備員さん「マリア像が歩くという都市伝説があるそうですよ。」ここにも、新たなマリア様の都市伝説が加わっていた。

都会に近い場所にありながら、白い門を一歩入っただけで、ここはまったく俗世から切り離されたような静かな学びと祈りの場でした。そういえば、ここの卒業生の同級生は男女共学出身の私と違い、おっとりと上品だったわ。


神戸海星女子学院は、既存意匠を継承しながら耐震改修して、2014年に改修竣工されたそうです。白々と、目に眩しいような白い校舎が美しい女学校でした。
本来は学校の見学は、先に受付をしてからだそうですが、親切な警備員さん案内をどうも有難うございました。