
小高い山の上にある諏訪神社に異様な根のはり方をしたスダジイがありました。後ろ側に回って観察したところ、4本の太い幹が四方に広がっており、たぶん4本のスダジイが合体してしまった姿なのかもしれない。それぞれが太陽の光を求めて、伸び上がり、根は養分と水分を求めて競争し、その争いが、こんな根の姿になってしまったのでしょう。でも限られた空間の中で力の拮抗した木々は、とうとう合体して生き続けることになった。
人類も限られた空間の中で、人口が増大して、水や食料生産が追いつかなくなるような自体がきたら、こんな風なねじりあうような、ぐちゃぐちゃした社会形態になるしかないのかもしれないなどと想像しました。