俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

日本史

2013-04-09 10:32:02 | Weblog
 中国と韓国は反日教育を続けている。このこともありこの両国の対日感情の悪さは世界1位と2位だ。これに対抗して反中・反韓の教育や報道をすべきだろうか。とんでもない。目には目を、では喧嘩にしかならない。では「徳を以って報いる」べきだろうか。そんな聖人君子紛いのことなどすべきではない。なすべきことは正しい歴史を知ることだ。
 反○○には大きな弱点がある。都合の良いことしか見ないからだ。都合の悪いことは伏せている。こんな歪んだ教育に対して日本人は徹底的に歴史的事実を学ぶべきだ。
 強硬な意見は大抵重要な事実を隠蔽している。論理学で言えば正(テーゼ)しか知らない状態だ。反(アンチテーゼ)を知って止揚(アウフヘーベン)した上で合(ジンテーゼ)のレベルに達して初めて正しい判断が可能になる。但しこれは必ずしも日本政府の公式見解とは一致しない。
 日本が「良い」であろうと「悪い」であろうと、先に結論があれば史実を受け入れられない。総て歪んだフィルターによって捻じ曲げられてしまう。予め結論を持つことなく史実を見てこそ正しい知識が得られる。こうして得られた知は力となる。
 領土問題に関しては多くの日本人の歴史認識は誤っている。日本の領土は総て1951年に締結されたサンフランシスコ平和条約が基本になる。日本(大日本帝国)は無条件降伏をしたのだからそれ以前の歴史は一旦リセットされたと考えねばならない。これを否定したいなら再度連合軍と戦争をして勝たねばならない。こんな馬鹿なことを考える人は誰もいないだろう。講和条約の重さを理解すべきだ。
 サンフランシスコ平和条約に書かれていることが基準なのがからこの条文を熟読していない人は領土問題について語る資格を持たない。

自然治癒力

2013-04-09 10:05:58 | Weblog
 黄砂のせいかどうかは分からないが月初に物貰いを患った。小学生の時以来だから50年振りのことだ。同居する母から眼科に行くよう勧められたが水洗いをするだけで放置した。現在ではほぼ完治している。
 もし眼科に行っていたら治療したから治ったと思うだろうし、お祓いを受けていたらそのご利益だと信じていただろう。動物には自然治癒力が備わっている。だから大抵の怪我や病気は放っておいても治る。ツバを付けておけば治る、は必ずしも迷信ではない。それどころか傷を消毒すべきでないことまで最近では証明されている。
 治癒が医療や祈祷のお蔭なのか自然治癒力に基くものなのかは検証できない。怪我や病気は個々に異なる1回限りのものなので同じ状態を再現して対応だけを変えることなどできない。
 更に困ったことには、人にはプラセボ(偽薬)効果という曲者がある。これは小麦粉などの本来、薬効の無い物を薬と偽って処方しても、心理効果が働いてかなり高い確率で薬効が現れてしまう現象だ。安心するだけで免疫力が向上するからだ。信じただけで治療効果が上がるのだから詐欺師がこれを狙わない筈が無い。インチキ医療や健康食品やオカルト宗教などがこの市場で儲けようとする。怪我も病気も個々に異なるから検証できないのをいいことに騙し放題だ。
 歯には自然治癒力が無いから歯科医に頼らざるを得ないが、他の治療については医療も含めてかなり詐欺に近いものが横行している。大半の治癒は自然治癒力に基いている。つまり放っておいても治る。薬やお祓いの効果ではない。