俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

マスコミ

2013-04-11 09:40:42 | Weblog
 マスコミは権力に弱い。マスコミが攻撃するのは落ち目の政治家と政党だけであり、勢いのある政治家・政党には只管媚びる。「水に落ちた犬を打つ」のがマスコミのやり方で、水に落ちていない犬なら怖れ・敬う。
 宗教団体にも弱い。実はマスコミだけではなく教育も宗教には弱腰だ。天文法華の乱という宗教戦争があったがこの事件の認知度は聖バーソロミューの大虐殺よりも遥かに低い。平安時代から安土桃山時代にかけて、宗教勢力はかなり暴力的な組織だったがこのことは殆んど教えられていない。武蔵坊弁慶は僧兵の1人だったがあくまで例外扱いだ。これは偏向教育だと思うのだがマスコミは指摘しない。
 そしてスポンサーに弱い。この3つが3大欠陥だと思う。マスコミは広告収入に依存しているから「スポンサー様」のご意向に沿わない情報は自粛される。
 スポンサーは数が多いだけにタブーも多い。金額では自動車、製薬、家電などが多いが、地域独占企業の電力会社もかつては膨大な広告費を使っており電力各社を合わせれば最大級だった。
 広告費は口止め料の意味も持つ。かつて東電は莫大な広告費を使っていたからマスコミは東電批判を謹んでいたが、今は金を出さないので批判に晒されている。製薬業界も派手に広告費を使っているので薬の有害性は殆んど指摘されない。宝くじのCMは射幸心を煽る有害CMの代表例だと思うが放映することによって加担するだけではなく、配当率が5割に満たない世界最低のギャンブルであることなど絶対に報じられない。
 マスコミは少なくともこの3つの強敵については嘘を言い情報を隠蔽する。情報操作をされないためにはこの3つが要注意だ。

強制売春

2013-04-11 09:15:54 | Weblog
 昨日(10日)下村文部科学大臣は「自分の国に誇りと自信を持った歴史教育を実行しなければならない」と言ったが、そのために歴史を歪めても良いということにはならない。日本人の誇りと自信を損ないそうな話だが、日本軍による強制売春はあった。但しこれはオランダ人に対してであり朝鮮人に対してではない。
 インドネシアを占領した時、植民地支配をしていたオランダの民間人が取り残されていた。このオランダ人女性を性奴隷にしたという恥ずかしい歴史がある。これは捕虜虐待であり国際法にも背く野蛮な犯罪だ。多分、憧れの金髪美女を前にして白人に対するコンプレックスが暴発したものだろう。
 しかしこれが事実であってもこのことは朝鮮人従軍慰安婦の強制連行を裏付けるものではない。オランダは敵国であり、一方、当時の朝鮮は台湾と共に日本の一部だった。敵国人と同胞とでは扱いが違って当然だ。日本軍は同胞に対しては敵ではなく日本人と同等に扱ったと考えられる。
 朝鮮人の従軍慰安婦は日本人の売春婦と同様にビジネスとして従軍したものだろう。多分、待遇はかなり悪かっただろうが、それは国内での売春婦に対する処遇が悪かったのと大差は無かろう。
 実は今でも韓国人の売春婦はかなり多い。「売春婦輸出大国」という汚名まであるほどで、グアム、ハワイ、アメリカ本土、そして日本などに進出している。
 こんな現状になったのは韓国での女性差別が一因だろう。儒教の悪影響による男尊女卑、そしてそれに基く職業選択の不自由が売春婦という職業を選ばせているのだろう。アジアで最も美女が多い民族(と私は思っている)であることが災いしたのかも知れない。