俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

老春

2013-07-27 13:57:33 | Weblog
 独身の老人には寂しい老後が待っていると思い込まれている。社会との関係を失って孤独な死を迎えるというイメージがある。もしかしたらこれは大間違いなのかも知れない。
 退職した老人には充分な時間がある。生涯独身だった老人なら妻子に使わなかった分、金銭的にも余裕があるだろう。金と時間があれば何でもできそうだ。
 大学生は、時間はあるが金が無い。また単位取得、アルバイト、就職準備といった拘束もある。独身老人ならこれらの支障とは無縁だ。青春ではなく老春を楽しめるのではないだろうか。
 独身老人はロマンスを楽しむことができる。既婚者なら妻に対する裏切りになるが独身者なら何の問題も無い。肩書きも無いただの老人だから世間体を気にする必要も無い。孫ほど歳が離れていようが、多少ケバかろうとも構わない。老春を謳歌できる。息子や娘から「年甲斐もなく」と非難されることも無い。財産はあの世まで持って行けないのだから使い切れば良い。
 老人は美しくないからモテない。しかし老人には知識も経験もある。これに金が加われば、若さと馬鹿さしか持ち合わせていない若者に負けるとは思えない。
 フィリピンにはこんな欧米人が大勢いた。毎日ゴーゴーバーで遊んでいた。多分、大半が年金生活者で、本国で慎ましく暮らすことよりも物価の安い国で楽しく暮らすことを選んだのだろう。
 私は多分、彼らよりも金銭的には恵まれている。EDにならないうちに国内で彼らのような生活を楽しもうと思う。これは独身老人の特権だ。将来の夢は遊び呆ける不良老人になることだ。母の世話から解放され次第、是非とも実現したいと思っている。

名誉毀損

2013-07-27 13:33:34 | Weblog
 国に対する名誉毀損罪は成立するのだろうか。もしそれが可能なら私は朝日新聞社を告訴したい。
 朝日新聞はこれまでに何度も重大な誤報をしている。その中でも特に問題なのは「従軍慰安婦の強制連行」と「教科書検定で『侵略』を『進出』と書き換えさせた」だろう。この2件は国の名誉を損なうだけではなく、日中・日韓関係を悪化させる原因ともなっている。サンゴにKYという文字を書き込んだ事件では自作自演がバレて社長が辞職したが、これらはもっと重大であり、幹部が総退陣してもまだ足りないほど悪質な犯罪だ。
 朝日新聞社はこれらが誤報であることを「曖昧な形で」認めている。決して明確には認めないから、今でもかつて誤報と認めた記事が蘇る。これは白黒付ける必要がある。どこまでが正しくどこからが誤報かを明らかにしなければいつまで経っても幽霊が蘇る。誤報はマスコミにとって宿命だ。どれだけ慎重であっても誤報は避けられない。ここで重要なのは誤報に対する対処だ。誤報と認めたなら不良品として回収する責任がある。
 美白化粧品で健康被害を起こしたカネボウ化粧品は自らの非を認めて不良品を回収している。ところがその責任を追及する朝日新聞は自らの過ちを曖昧にしたままだ。厚かまし過ぎる。かつての三菱自動車より遥かに酷い悪質なリコール隠しだ。新聞にとっては情報が商品だ。不良品を売り付けてそのことを隠蔽することは組織的犯罪だ。言論は自由でありどんな意見であろうとも許されるが、マスコミによる事実歪曲が認められている訳ではない。これは言論の自由を騙った犯罪だ。国民に誤報という不良品を売り付けて、それによって国際関係を悪化させた責任が問われるべきであり、自浄力が無いのだから司法の力を借りてでも決着を付けるべきだろう。この際、産経新聞あるいはその関係者が原告になることが、言論の責任を明確にするために有効だと思う。それによって新聞の信頼性も高まるだろう。