インフレとデフレとどちらがマシかという議論は無意味だ。過度のインフレも過度のデフレも好ましくない。良いのは適度のインフレだ。
なぜ適度のインフレが好ましいのか、自由経済社会における唯一正常な姿だからだ。地球上の資源は有限だ。それを今なお増加し続けている人類が奪い合うのだから資源の価値は高まる。その一方で、金本位制という枠を廃止したマネーは幾らでも発行し放題だ。だから特別異常な状況以外では物価は上がり続ける。
実際、世界中で物価は上がり続けている。日本でのみ物価の下落という異常事態が続いていた。日本では人口減少という特殊な事情があったとは言え、グローバル化した世界でこんなことなど起こる筈が無い。しかし現実に起こっていた。
ではなぜそんなことが起こったのか。リーマンショック後に世界中の先進国が通貨供給量を増やした中で、日本は殆んど増やさなかったからだ。物価だけではなく通貨の価値も需要と供給のバランスで決まる。半後進国の中国でさえ通貨供給量を増やしているのに日本だけが増やさなければ円高になるのは当然のことだ。この流れを為替介入によって変えようとした当時の政治家と日銀は、経済学については素人の私以下の、経済音痴だったと言わざるを得ない。
アベノミクスは大した政策ではない。世界から4年遅れの追随政策に過ぎない。しかし過去の失政を無視して新しい政策としてアピールする厚かましさは敬服に値する。
通貨供給量を増やすことが正しいかどうかは分からない。バブル経済を招く恐れもある。しかし他国が通貨供給量を増やしたならそれに対抗すべきなのは当然のことだ。それはたとえ平和を望んでいても攻撃されたら反撃せざるを得ないのと同じことだ。理想を唱えることよりも現実に対応することのほうが急務だ。
なぜ適度のインフレが好ましいのか、自由経済社会における唯一正常な姿だからだ。地球上の資源は有限だ。それを今なお増加し続けている人類が奪い合うのだから資源の価値は高まる。その一方で、金本位制という枠を廃止したマネーは幾らでも発行し放題だ。だから特別異常な状況以外では物価は上がり続ける。
実際、世界中で物価は上がり続けている。日本でのみ物価の下落という異常事態が続いていた。日本では人口減少という特殊な事情があったとは言え、グローバル化した世界でこんなことなど起こる筈が無い。しかし現実に起こっていた。
ではなぜそんなことが起こったのか。リーマンショック後に世界中の先進国が通貨供給量を増やした中で、日本は殆んど増やさなかったからだ。物価だけではなく通貨の価値も需要と供給のバランスで決まる。半後進国の中国でさえ通貨供給量を増やしているのに日本だけが増やさなければ円高になるのは当然のことだ。この流れを為替介入によって変えようとした当時の政治家と日銀は、経済学については素人の私以下の、経済音痴だったと言わざるを得ない。
アベノミクスは大した政策ではない。世界から4年遅れの追随政策に過ぎない。しかし過去の失政を無視して新しい政策としてアピールする厚かましさは敬服に値する。
通貨供給量を増やすことが正しいかどうかは分からない。バブル経済を招く恐れもある。しかし他国が通貨供給量を増やしたならそれに対抗すべきなのは当然のことだ。それはたとえ平和を望んでいても攻撃されたら反撃せざるを得ないのと同じことだ。理想を唱えることよりも現実に対応することのほうが急務だ。