医師や元スポーツ選手(特に力士)の寿命が短いことは割とよく知られているが、漫画家が短命であることも顕著だ。私の特に好きな漫画家5人のうち3人が60代で亡くなっている。
「漫画の神様」手塚治虫氏は62歳、「サイボーグ009」や「仮面ライダー」などの石ノ森章太郎氏は60歳、「鉄人28号」や「三国志」などの横山光輝氏は69歳で亡くなった。存命なのは「あしたのジョー」などのちばてつや氏と「エイトマン」などの桑田次郎氏だ。
この2人については特殊な事情がある。ちば氏の場合、実弟でやはり漫画家だったちばあきお氏が41歳で自殺した。その後ちば氏は、印税収入もあるので無理な連載を避けているようだ。桑田氏は漫画家をやめて今では新興宗教の教祖だ。
なぜ漫画家は短命なのだろうか。社会的地位が決して高くないのに影響力が大きいことが一因だろう。読者数は非常に多い。このアンバランスな境遇のために締切りに追われて無茶な生活を強いられる。ストレスを溜めて徹夜を続けていればどんな健康な人でも病気になるだろう。
13日に亡くなったやなせたかし氏は94歳だった。やなせ氏の場合、所謂「売れっ子漫画家」とは違って執筆量は余り多くない。「アンパンマン」がヒットしたのは1980年頃で、その後もマイペースで仕事をできる環境だった。
一方、多くの漫画家は、人気のあるうちにできるだけ多くの作品を描こうとする。これは必ずしも誤った戦略ではない。芸能界でもピンクレディの2人は、人気絶頂期には睡眠時間を2・3時間に削ってまで頑張ったからこそ、今ではあくせく働かなくても悠々自適の生活が可能だ。しかし幾ら人気商売でも健康を損なっては元も子も無い。日本が世界に誇れる偉大なサブカルチャーである漫画界の人材を守る方法は無いものだろうか。
「漫画の神様」手塚治虫氏は62歳、「サイボーグ009」や「仮面ライダー」などの石ノ森章太郎氏は60歳、「鉄人28号」や「三国志」などの横山光輝氏は69歳で亡くなった。存命なのは「あしたのジョー」などのちばてつや氏と「エイトマン」などの桑田次郎氏だ。
この2人については特殊な事情がある。ちば氏の場合、実弟でやはり漫画家だったちばあきお氏が41歳で自殺した。その後ちば氏は、印税収入もあるので無理な連載を避けているようだ。桑田氏は漫画家をやめて今では新興宗教の教祖だ。
なぜ漫画家は短命なのだろうか。社会的地位が決して高くないのに影響力が大きいことが一因だろう。読者数は非常に多い。このアンバランスな境遇のために締切りに追われて無茶な生活を強いられる。ストレスを溜めて徹夜を続けていればどんな健康な人でも病気になるだろう。
13日に亡くなったやなせたかし氏は94歳だった。やなせ氏の場合、所謂「売れっ子漫画家」とは違って執筆量は余り多くない。「アンパンマン」がヒットしたのは1980年頃で、その後もマイペースで仕事をできる環境だった。
一方、多くの漫画家は、人気のあるうちにできるだけ多くの作品を描こうとする。これは必ずしも誤った戦略ではない。芸能界でもピンクレディの2人は、人気絶頂期には睡眠時間を2・3時間に削ってまで頑張ったからこそ、今ではあくせく働かなくても悠々自適の生活が可能だ。しかし幾ら人気商売でも健康を損なっては元も子も無い。日本が世界に誇れる偉大なサブカルチャーである漫画界の人材を守る方法は無いものだろうか。