昨日(28日)、セウォル号の事故直後の映像が公開された。この映像を見て違和感を覚えたのは私だけではなかろう。45°傾いた船の甲板に海洋警察隊が乗船しているが一向に乗客を探す素振りは見られない。一刻を争う非常時という緊張感も全く感じられない。これから正に大惨事が起ころうとしているのに、まるで事故終結後の現場検証のような雰囲気だ。もしかしたら全員救出というデマを信じていたのかも知れないが、余りにものんびりしている。この後、更に傾いて沈没するまでに数時間あった筈だが、彼らはその間どこで何をしていたのだろうか。公開されたのは警察隊にとって比較的都合の良い部分だけだろう。
この映像を見ながら昨年6月の辛坊治郎氏のヨット事故を思い出した。彼らは陸からかなり離れた場所で事故に会ったが救助された。当時、海はかなり荒れていたが自衛隊機は果敢に着水して救助したそうだ。設備・技術・人材の総てで世界トップクラスの日本だからこそ可能だった快挙だろう。辛坊氏が「本当に素晴らしい国に生まれたと思った」と語ったのは実感だろう。
この2つの事故を比べると両者の差は歴然としている。片や沿岸で片や外海、片や普通の気象で片や荒海、何もしない海洋警察と危険を冒しても救助に励む自衛隊。この差は一体何なのだろうか。どちらも公務員ではあるがその自覚は雲泥の差だ。成熟した社会の公務員は国民に奉仕する公僕であり、未開社会ではお役人様だ。日本でも田舎の公務員の一部は今尚、お役人様だが、消防隊も含めて保安組織の意識は高い。
セウォル号は運が悪かった。韓国の沿岸ではなく日本の近海で事故に会っていれば、日本の海上保安庁と自衛隊および民間人が全力を尽くして大半の異国人を救助していたのではないだろうか。私も辛坊氏と同様、この国に生まれ育って良かったと改めて思う。
この映像を見ながら昨年6月の辛坊治郎氏のヨット事故を思い出した。彼らは陸からかなり離れた場所で事故に会ったが救助された。当時、海はかなり荒れていたが自衛隊機は果敢に着水して救助したそうだ。設備・技術・人材の総てで世界トップクラスの日本だからこそ可能だった快挙だろう。辛坊氏が「本当に素晴らしい国に生まれたと思った」と語ったのは実感だろう。
この2つの事故を比べると両者の差は歴然としている。片や沿岸で片や外海、片や普通の気象で片や荒海、何もしない海洋警察と危険を冒しても救助に励む自衛隊。この差は一体何なのだろうか。どちらも公務員ではあるがその自覚は雲泥の差だ。成熟した社会の公務員は国民に奉仕する公僕であり、未開社会ではお役人様だ。日本でも田舎の公務員の一部は今尚、お役人様だが、消防隊も含めて保安組織の意識は高い。
セウォル号は運が悪かった。韓国の沿岸ではなく日本の近海で事故に会っていれば、日本の海上保安庁と自衛隊および民間人が全力を尽くして大半の異国人を救助していたのではないだろうか。私も辛坊氏と同様、この国に生まれ育って良かったと改めて思う。