俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

替え歌(2)

2014-06-02 10:00:06 | Weblog
 「結んで開いて」をCMソングに使う企業が日清のチキンラーメン以外に現れた。久光製薬のサロンシップのCMだ。こちらでは「♪包んで冷やしてヒヤヒヤ効いていく。また包んで冷やして♪」という歌詞だ。この曲には著作権が無いのだから同じ曲が使われることは避けられない。しかし先行企業のイメージのほうが強いからサロンシップのCMの度にチキンラーメンを思い出す人も少なくないのではないだろうか。
 企業にお勧めしたい替え歌がある。音楽の時間に誰もが歌い聞くメロディで「結んで開いて」よりも遥かに慣れ親しんでいる。それは「♪ドレミファソラシド♪」だ。このメロディを知らない人はいない。
 例えば「餃子の王将」であればドレミのメロディに合わせて「♪ギョーザのオーショー♪」と歌えば良い。絶対に印象に残る。勿論「♪すき家の牛丼♪」でも「♪ワタミの宅食♪」でも「♪トヨタのプリウス♪」でも何でも構わない。8音節のキャッチコピーは意外と沢山ある。下手な新曲よりもずっと効果的だろう。
 但しこれほどメジャーな曲を利用してしまえば弊害も少なくなかろう。音楽の授業でドレミを歌う時に何人かが「♪ギョーザのオーショー♪」とふざけて歌うかも知れない。
 このCMのポイントは返しの「♪ドシラソファミレド♪」にあるだろう。この歌詞が良ければ宣伝効果は倍増する。残念ながらコピーライターの才能が無いのでつまらない例しか作れないが「♪ラーメン食べたい♪」として夏になれば「♪夏には冷麺♪」とすれば季節感も演出できる。新たに作曲するよりも既存の曲を利用したほうがずっと安上がりでしかも外れない。こんなに簡単で効果的なCMネタが眠っている。スタンダードナンバーはコマソンの宝庫であり早い者勝ちの状況だ。

9段線

2014-06-02 09:28:47 | Weblog
 中国は国内法で定めた9段線を根拠にして南シナ海の大半を自国領と主張している。こんな主張が無意味であることは誰にでも分かる。国内法は自国内でしか通用せず外国に対しては何の拘束力も持ち得ない。法律とは権力者を含む自国民を対象にするものだが、中国の法律は権力者を超法規に位置付けた上で、他国民まで無理やり服従させようとするとんでもないもののようだ。
 しかし日本人はこんなデタラメな中国を笑うことはできない。それと同質の馬鹿な主張をしているからだ。自国の法律は他国に対しては何の強制力も無いのにそれによって平和が守られていると信じるのは中国の9段線と同じ妄想だ。憲法9条が禁じているのは自国の軍事力であり、他国の軍事力に干渉することはできない。これを平和憲法と有難がる人の脳ミソを疑う。9段線と憲法9条は「9」の字と愚鈍さを共有する兄弟のようなものだ。
 私が子供の頃、こんななぞなぞがあった。「仏像と銅像が喧嘩をすればどちらが勝つか」仏像が勝つ。「ぶつぞう、どうぞう。」だから銅像が一方的にぶたれることになる。
 憲法9条が禁じているのは自国の軍事力だけだ。だから「侵略するぞ」と言われたら「どうぞ」と言うしか無い。幾ら何でもそれでは具合が悪いということで、明らかに違憲である自衛隊を作った。なお自衛隊は英語ではarmyと翻訳されている。自衛隊が軍隊ではないと主張する人はこんな「誤訳」を即刻改めさせるべきだろう。