俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

国営詐欺

2014-06-04 10:02:34 | Weblog
 広く資金を集めてその半分しか返金しなければ詐欺だろう。そんなことを国家がやっているとは許し難いことだ。宝くじの配当率は49%だそうだ。こんなものを買う人は阿呆だが阿呆を食い物にする政府は悪党だ。
 宝くじの当たり番号を教えると言って金を騙し取る詐欺師がいる。こんな手口で何千万円も騙し取られた人は阿呆としか言いようが無いが、阿呆から騙し取るということでは詐欺師も政府も同じようなものだ。但し、騙し取る金額は政府のほうが圧倒的に多い。
 宝くじが阿呆を主たる対象にしていることはテレビCMを見るだけで分かる。CMは主たる対象とすべき客層を想定してそれに相応しいものが作られる。宝くじのCMはどれも際立って愚劣で下品だ。こんなCMによって購入欲を掻き立てられる下劣な人を狙っているということは明らかだ。
 普段はギャンブルを非難しているのに宝くじの販売においてはテレビCMまでバンバン流す。全くご都合主義としか形容の仕様が無い。ルーレットの配当率が約99%であることと比べれば全く悪質で強欲だ。国営のボッタクリバーのようなものだ。
 こんな恥知らずの政府だから平気で国民を欺く。原発は安全だ、とか、自衛隊は合憲だ、とか、平気で白々しい嘘をつく。こんな嘘つきの政府が「福島は安全だ」と言っても誰も信じない。今尚、危険な状態であることを認めた上で、いかにして安全にするかが課題だろう。
 政府だけではなく司法も腐っている。先日(5月28日)名張毒ぶどう酒事件の再審請求が棄却された。意図は明確だ。88歳の奥西死刑囚が獄中で死ぬのを待っているだけだ。死んでしまえば総てが曖昧になるのだから司法の権威は守られる。現状のまま放置することによって波風を立てずに解決しようとするところが余りにも日本的な事勿れ主義過ぎて悲しくなる。

異常気象

2014-06-04 09:34:14 | Weblog
 福島第一原発は相変わらず危険な状態だ。国民はこの危険性から目を逸らすべきではない。それと比べれば地球温暖化は曖昧な危険だ。どの程度危険なのか私にはさっぱり分からない。危険は既に顕在化していると言う人もいるがその根拠は全く疑わしい。5月末から今月初めにかけての高温も地球温暖化が招いた異常気象だとも言う。
 異常気象など簡単にでっち上げられる。100年に1度の異常気象と言えばいかにも特異な現象のように思われるが、観測地点が100箇所あれば、確率的には毎年どこかで起こり得ることに過ぎない。更に観測項目数が100もあれば、100年に1度の異常気象が毎年100回起こっても不思議ではない。
 気温だけでも最高・最低・平均の3項目がある。これを2日間平均や1週間・1箇月・1年の平均値などに加工すればすぐに10項目を軽く超える。降水量・湿度・日照時間など数値化できる項目は無数にあるのだから100年に1度程度の「異常」は毎年頻繁に起こっている。逆に東日本大震災は日本列島のレベルで1000年に1度の大震災であり稀有な災害だ。
 昨年は台風が31個も発生し、30号は895hPaまで発達してフィリピンを襲った。マスコミはこれを異常気象と騒ぎ温暖化の脅威を煽り立てた。これも嘘っぱちだ。記録が残されている1951年以降、31個以上発生した年は、39個と最多だった1967年を初め13回あり、5年に1度のレベルの多発に過ぎない。最低気圧は1979年に記録された870hPaであり895hPa以下の台風はこれまでに36回、つまり2年に1度の頻度で観測されている。データを見る限り、この20年は台風の発生数も規模も縮小傾向にある。寒波まで温暖化の影響などと訳の分からないことを言う人ならこれもCO2の増加による温暖化の影響だと言うのだろうか。
 データに基づかずに異常気象と騒ぎ立てて危機を煽るマスコミには心底、憤りを覚える。彼らは事実を伝えるという本来の使命を放棄して世論操作に躍起になっている。