法治国家か否か、これは国家の根幹だ。法治国家でなければどんな法律も意味を持たない。権力者が法律を捻じ曲げて勝手な解釈を押し付けるからだ。権力者が法律より上に君臨すれば人治国家になる。
安倍首相は憲法解釈を改めると言う。しかし「国の交戦権は、これを認めない」という条文をどう曲解しようとも集団的自衛権を認めるという解釈にはなり得ない。こんな解釈が可能であれば19条の「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」であれ21条の「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」であれ解釈次第で骨抜きにできるということだ。「有害な思想であれば言論・出版を禁じることができる」と曲解すればほぼ無条件に言論統制ができる。
私個人は集団的自衛権は必要だと考えている。しかし集団的自衛権よりも法治国家であることのほうが遥かに重要と考える。権力者の独断専行に歯止めが掛からない無法国家にすべきでないということこそ最優先課題だろう。
閣議決定によって憲法を無視できるのであれば、閣議決定によって如何なる法律も無視できるということだ。汚職であれ殺人であれ閣議決定によって合法化できるということだ。
閣議決定をしても直ちにそれが新しいルールになる訳ではない。関係法を改定して国会で承認される必要がある。しかし圧倒的多数の議席を持つ与党は簡単に可決してしまうだろう。
阻止できるのは司法だけだ。司法は違憲立法審査権を持つからだ。もし司法が安倍政権の暴走を食い止めなければ日本は法治国家ではなくなる。
トヨタには「誤ったルールは改めねばならない」というスローガンがある。これはルールの軽視ではなく、ルールを重視するからこそ徹底的に正しいルールを追及するという姿勢だ。ルールを無視しても良いということが国の方針になれば日本は無法国家になる。
安倍首相は憲法解釈を改めると言う。しかし「国の交戦権は、これを認めない」という条文をどう曲解しようとも集団的自衛権を認めるという解釈にはなり得ない。こんな解釈が可能であれば19条の「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」であれ21条の「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」であれ解釈次第で骨抜きにできるということだ。「有害な思想であれば言論・出版を禁じることができる」と曲解すればほぼ無条件に言論統制ができる。
私個人は集団的自衛権は必要だと考えている。しかし集団的自衛権よりも法治国家であることのほうが遥かに重要と考える。権力者の独断専行に歯止めが掛からない無法国家にすべきでないということこそ最優先課題だろう。
閣議決定によって憲法を無視できるのであれば、閣議決定によって如何なる法律も無視できるということだ。汚職であれ殺人であれ閣議決定によって合法化できるということだ。
閣議決定をしても直ちにそれが新しいルールになる訳ではない。関係法を改定して国会で承認される必要がある。しかし圧倒的多数の議席を持つ与党は簡単に可決してしまうだろう。
阻止できるのは司法だけだ。司法は違憲立法審査権を持つからだ。もし司法が安倍政権の暴走を食い止めなければ日本は法治国家ではなくなる。
トヨタには「誤ったルールは改めねばならない」というスローガンがある。これはルールの軽視ではなく、ルールを重視するからこそ徹底的に正しいルールを追及するという姿勢だ。ルールを無視しても良いということが国の方針になれば日本は無法国家になる。