生物は共生している。動物はミトコンドリアと共生し、植物は葉緑体と共生している。これらは生物本体とは別の遺伝子を持っており太古から共生し続けている。
ミトコンドリアは酸素をエネルギーに変え、葉緑体は光合成を行う。つまりどちらの共生体も生命維持のための最も重要な役割を担っている。
牛は自力でセルロースを分解できない。セルロースを分解するのは胃に棲む微生物だ。牛はこの微生物がセルロースから作った蛋白質を消化吸収している。だからこの微生物を殺してしまえば牛はセルロースを分解できなくなって餓死してしまう。他の草食動物も胃や腸に棲む微生物の助けを借りて生きている。
人間はミトコンドリア以外の微生物とも共生している。O-157のせいですっかり悪玉菌にされてしまった大腸菌だが、大腸菌と共生していなければコンニャクを消化できない。またビタミンKなど多くの栄養素を腸内細菌が合成しているらしい。
皮膚や胃腸などには常在菌が棲んでいる。殺菌や消毒をすれば常在菌が死ぬので却って悪玉菌が集まり易くなる。これはフセイン政権が倒されたことによって中東諸国に点在していたテロリストが集まったことと非常によく似た構造だ。
生物が共生していることを忘れて抗菌を奨励することは正しい行為とは思えない。善玉菌や常在菌を殺せば悪玉菌にその座を譲ることになる。
傷を消毒しないことが新しい医学常識になったが、これは消毒が体細胞を破壊するからだけではなく常在菌を殺してしまうからだ。
人間は各種発酵菌や善玉菌の恩恵の元で生きている。バイ菌などと決め付けて殺菌・抗菌に励むからアレルギー症状が増えたとも言われている。菌を殺し過ぎれば、胃や腸の微生物を失った草食動物のように絶滅しかねない。共生するミトコンドリアを失えば動物は生きていられないという事実を忘れるべきではない。動物界の根本原理は弱肉強食や優勝劣敗ではなくいかに上手く共生するか、ということだ。
ミトコンドリアは酸素をエネルギーに変え、葉緑体は光合成を行う。つまりどちらの共生体も生命維持のための最も重要な役割を担っている。
牛は自力でセルロースを分解できない。セルロースを分解するのは胃に棲む微生物だ。牛はこの微生物がセルロースから作った蛋白質を消化吸収している。だからこの微生物を殺してしまえば牛はセルロースを分解できなくなって餓死してしまう。他の草食動物も胃や腸に棲む微生物の助けを借りて生きている。
人間はミトコンドリア以外の微生物とも共生している。O-157のせいですっかり悪玉菌にされてしまった大腸菌だが、大腸菌と共生していなければコンニャクを消化できない。またビタミンKなど多くの栄養素を腸内細菌が合成しているらしい。
皮膚や胃腸などには常在菌が棲んでいる。殺菌や消毒をすれば常在菌が死ぬので却って悪玉菌が集まり易くなる。これはフセイン政権が倒されたことによって中東諸国に点在していたテロリストが集まったことと非常によく似た構造だ。
生物が共生していることを忘れて抗菌を奨励することは正しい行為とは思えない。善玉菌や常在菌を殺せば悪玉菌にその座を譲ることになる。
傷を消毒しないことが新しい医学常識になったが、これは消毒が体細胞を破壊するからだけではなく常在菌を殺してしまうからだ。
人間は各種発酵菌や善玉菌の恩恵の元で生きている。バイ菌などと決め付けて殺菌・抗菌に励むからアレルギー症状が増えたとも言われている。菌を殺し過ぎれば、胃や腸の微生物を失った草食動物のように絶滅しかねない。共生するミトコンドリアを失えば動物は生きていられないという事実を忘れるべきではない。動物界の根本原理は弱肉強食や優勝劣敗ではなくいかに上手く共生するか、ということだ。