こんな課長がいたら職場はどうなるだろうか。欠勤・遅刻・早退を繰り返し、どんなに忙しくても定刻で帰り、大切な打ち合わせでもドタキャンをする。誰でもこんな課長は降格かクビにすべきだと考えるだろう。こんな仕事ぶりを認めよと言っているのが反マタハラ(マタニティ・ハラスメント)を主張する人々だ。
企業には企業の掟がある。仕事よりも家庭を優先してはならないということもその1つだ。誰もがそれに耐え、義理と人情、あるいは忠と孝の板挟みになって苦しんでいる。緊急時の1回限りであればそれも許容されよう。しかしその埋め合わせをしなければならない。埋め合わせもせずに同じことを繰り返すようであれば干される。
企業の掟がこうなるのは当然のことだ。殆んどの企業は収支ギリギリのところで経営している。最低限の投資で最大限の利潤が求められるように、人事も最小限の人員で最大限の成果が要求される。すき家の場合は流石にやり過ぎだとは思うが、労働者は報酬に見合った、あるいはそれ以上の働きが求められる。人件費を湯水の如く無駄遣いするお役所とは違って企業経営は非常にシビアなものだ。
そんな中で育児中の女性だけが業務に見合わない報酬を得るということに合理性があるとは思えない。報酬は業務に見合ったものであるべきであり、これはマタハラや女性差別ではない。私は一時的降格人事を提案したい。育児期間中は責任が軽く拘束時間も短い職場へ異動して業務相応に賃下げをする。子育てに手間が掛からなくなれば基本的には元のポストに戻る。勿論これは選択制であり、夫や親などの協力を得られる人であれば降格など選ばずにそれまでどおりにバリバリ働けば良い。楽な業務で高額な報酬を得ようとするのは厚かまし過ぎる。2日付けの朝日新聞で、三井住友銀行には総合職から一般職への臨時異動制度があることを知った。もっと普及して欲しいと思う。
私は過度な厚遇よりも適切な処遇のほうが女性のためにも良いと思う。仮に育児期間中であろうともそうでないように処遇しなければならないことになれば企業側が女性の採用や登用を見合わせることにもなりかねない。不公平な制度はどこかで破綻するものだ。故障を抱えていつ戦力外になるか分からないような選手を主力に据えようとするチームなどあるまい。
女性の雇用充実を錦の御旗として掲げて過度の厚遇を求めることは結局女性のためにならない。業務に見合った報酬にすることが女性にとっても企業にとっても最も合理的だと私は考える。
企業には企業の掟がある。仕事よりも家庭を優先してはならないということもその1つだ。誰もがそれに耐え、義理と人情、あるいは忠と孝の板挟みになって苦しんでいる。緊急時の1回限りであればそれも許容されよう。しかしその埋め合わせをしなければならない。埋め合わせもせずに同じことを繰り返すようであれば干される。
企業の掟がこうなるのは当然のことだ。殆んどの企業は収支ギリギリのところで経営している。最低限の投資で最大限の利潤が求められるように、人事も最小限の人員で最大限の成果が要求される。すき家の場合は流石にやり過ぎだとは思うが、労働者は報酬に見合った、あるいはそれ以上の働きが求められる。人件費を湯水の如く無駄遣いするお役所とは違って企業経営は非常にシビアなものだ。
そんな中で育児中の女性だけが業務に見合わない報酬を得るということに合理性があるとは思えない。報酬は業務に見合ったものであるべきであり、これはマタハラや女性差別ではない。私は一時的降格人事を提案したい。育児期間中は責任が軽く拘束時間も短い職場へ異動して業務相応に賃下げをする。子育てに手間が掛からなくなれば基本的には元のポストに戻る。勿論これは選択制であり、夫や親などの協力を得られる人であれば降格など選ばずにそれまでどおりにバリバリ働けば良い。楽な業務で高額な報酬を得ようとするのは厚かまし過ぎる。2日付けの朝日新聞で、三井住友銀行には総合職から一般職への臨時異動制度があることを知った。もっと普及して欲しいと思う。
私は過度な厚遇よりも適切な処遇のほうが女性のためにも良いと思う。仮に育児期間中であろうともそうでないように処遇しなければならないことになれば企業側が女性の採用や登用を見合わせることにもなりかねない。不公平な制度はどこかで破綻するものだ。故障を抱えていつ戦力外になるか分からないような選手を主力に据えようとするチームなどあるまい。
女性の雇用充実を錦の御旗として掲げて過度の厚遇を求めることは結局女性のためにならない。業務に見合った報酬にすることが女性にとっても企業にとっても最も合理的だと私は考える。