火事が起これば消防隊が来る。火事が無ければ消防隊は来ない。火事と消防隊には因果関係がある。しかし消防隊の妨害をしても火事は減らない。
この寓話が甚く気に入っている。対症療法に依存した現代医学の問題点を説明するのに非常に便利だからだ。
機械であれば異常の発生した場所かその接続元に問題がある。飛行機のバッテリーが燃えたら、バッテリーか電気系統のどちらかが原因だろう。
動物は機械ほどに単純ではない。自動修復機能とも言える免疫力・自然治癒力が備わっているからだ。免疫力・自然治癒力の活動は異常の発生を示すサインではあるが病状ではない。
一番分かり易い例は下痢だ。有害物を食べた動物は下痢をする。これは有害物を一刻も早く対外に排泄するための防御反応だ。堺市での病原性大腸菌O-157による集団食中毒であれ和歌山の砒素カレー事件であれ、患者は激しい下痢をした。下痢を病気と考えた医師によって下痢止めが処方された患者の死亡率はどちらの事件でも非常に高かった。
年齢と共に血圧が上がることも人体の優れたメカニズムだ。歳を取れば血管が固く細くなる。その状態で脳に充分な血流を供給するためには血圧を上げる必要がある。こんな高齢者の血圧を降圧剤によって下げてしまえばしばしば痴呆状態に陥る。
風邪の発熱も病状ではなく自然治癒力の発動だ。体温が上がれば熱に弱い病原体の活動が抑えられ、同時に免疫機能が活性化する。解熱剤で熱を下げればウィルスを二重に利することになる。
関節の損傷と炎症も同じようなものだと考える。炎症を起こすことによって血流が増え代謝機能が活性化する。アイシングで炎症を抑えてしまえば自然治癒力が働きにくくなる。
これまでにバラバラに書いて来たことが消防隊の寓話で1つにまとまった。対症療法に偏重した現代医学は病状と免疫反応とを区別できていない。原因を問うこと無く症状の軽減だけしか考えて来なかったからしばしば免疫力・自然治癒力を攻撃している。まるでゲリラと政府軍が闘っている最前線にミサイルをブチ込んで敵も味方も殲滅させるような愚劣な行為が医療の名の元で行われている。正しく原因に対処する必要がある。
この寓話が甚く気に入っている。対症療法に依存した現代医学の問題点を説明するのに非常に便利だからだ。
機械であれば異常の発生した場所かその接続元に問題がある。飛行機のバッテリーが燃えたら、バッテリーか電気系統のどちらかが原因だろう。
動物は機械ほどに単純ではない。自動修復機能とも言える免疫力・自然治癒力が備わっているからだ。免疫力・自然治癒力の活動は異常の発生を示すサインではあるが病状ではない。
一番分かり易い例は下痢だ。有害物を食べた動物は下痢をする。これは有害物を一刻も早く対外に排泄するための防御反応だ。堺市での病原性大腸菌O-157による集団食中毒であれ和歌山の砒素カレー事件であれ、患者は激しい下痢をした。下痢を病気と考えた医師によって下痢止めが処方された患者の死亡率はどちらの事件でも非常に高かった。
年齢と共に血圧が上がることも人体の優れたメカニズムだ。歳を取れば血管が固く細くなる。その状態で脳に充分な血流を供給するためには血圧を上げる必要がある。こんな高齢者の血圧を降圧剤によって下げてしまえばしばしば痴呆状態に陥る。
風邪の発熱も病状ではなく自然治癒力の発動だ。体温が上がれば熱に弱い病原体の活動が抑えられ、同時に免疫機能が活性化する。解熱剤で熱を下げればウィルスを二重に利することになる。
関節の損傷と炎症も同じようなものだと考える。炎症を起こすことによって血流が増え代謝機能が活性化する。アイシングで炎症を抑えてしまえば自然治癒力が働きにくくなる。
これまでにバラバラに書いて来たことが消防隊の寓話で1つにまとまった。対症療法に偏重した現代医学は病状と免疫反応とを区別できていない。原因を問うこと無く症状の軽減だけしか考えて来なかったからしばしば免疫力・自然治癒力を攻撃している。まるでゲリラと政府軍が闘っている最前線にミサイルをブチ込んで敵も味方も殲滅させるような愚劣な行為が医療の名の元で行われている。正しく原因に対処する必要がある。