7月1日の午前9時の直前に閏秒が挿入された。そのため7月1日は86,401秒になった。しかしこんな修正は必要だろうか。
閏秒が必要なのは、元々一日が86,400秒より少しだけ長かったことと地球の自転周期が一定ではないことが原因だ。ここ数十年はほぼ毎年数ミリ秒長い状態が続いている。だからズレが1秒になった時点で閏秒を入れて、セシウム原子の周波数に基づく原子時計の時刻を天体時刻に合わせている。
1972年以来26回、閏秒が挿入された。つまり43年間で26秒修正されたということだ。次は2022年に実施される予定らしい。
学者とは愚にも付かぬことをやりたがるものだとつくづく思う。彼らは閏秒を導入しなければ昼夜逆転が起こると言う。つまり原子時計の時刻と天体時刻のズレが12時間になると言う。しかしこの43年間ずっと修正しなければどんな支障があっただろうか。ズレはたった26秒だ。日の出や日の入りの時刻が26秒ズレたところで困る人など誰もいない。それよりも頻繁に標準時刻を修正する弊害のほうが大きい。
コンピュータなどの時刻を修正するために多分、日本だけでも数百億円掛かっているだろう。今回は余り無かったようだがシステムトラブルも起こり得る。殆んど無いメリットのために被るデメリットが大き過ぎる。
私は100年に一度の修正で充分だと考える。現在のペースであれば100年で1分近いズレになるからその時にまとめて修正すれば良かろう。
たまたま同じ7月1日に一部の企業や官公庁で日本式のサマータイムが実施された。1秒や1分どころか1時間繰り上げるのがサマータイムだ。夜明けが早い夏場の時刻を繰り上げて、涼しい朝に始業してまだ明るい内に終業することによってエネルギーの節約が期待できる。
サマータイムとして標準時刻を繰り上げている国は少なくない。日本でも米軍占領下の1948年から1951年までの4年間導入されたが、成果よりも混乱のほうが大きかったようでその後は実施されていない。
一斉に時刻を変更することは煩わしい。基準値は余りいじらないほうが良かろう。メートル法は北極点から子午線の長さの千万分の一として定められたが、たとえこれが不正確であっても今更修正すべきとは思わない。為替は今では変動相場制だが、かつて固定相場制の頃は為替の変動リスクに備える必要など無かった。もし店頭の商品の価格が刻一刻変動すればレジに並んでいる内に価格が変わって面倒この上無い。
時刻をいじるよりも、国家公務員の一部が始めた「ゆう活(ゆうやけ時間活動推進)」のように勤務時間のほうを繰り上げたほうが良かろう。時刻のような生活の基準値をいじって混乱を招くべきではない。基準の変更はストレスを増加させる。
閏秒が必要なのは、元々一日が86,400秒より少しだけ長かったことと地球の自転周期が一定ではないことが原因だ。ここ数十年はほぼ毎年数ミリ秒長い状態が続いている。だからズレが1秒になった時点で閏秒を入れて、セシウム原子の周波数に基づく原子時計の時刻を天体時刻に合わせている。
1972年以来26回、閏秒が挿入された。つまり43年間で26秒修正されたということだ。次は2022年に実施される予定らしい。
学者とは愚にも付かぬことをやりたがるものだとつくづく思う。彼らは閏秒を導入しなければ昼夜逆転が起こると言う。つまり原子時計の時刻と天体時刻のズレが12時間になると言う。しかしこの43年間ずっと修正しなければどんな支障があっただろうか。ズレはたった26秒だ。日の出や日の入りの時刻が26秒ズレたところで困る人など誰もいない。それよりも頻繁に標準時刻を修正する弊害のほうが大きい。
コンピュータなどの時刻を修正するために多分、日本だけでも数百億円掛かっているだろう。今回は余り無かったようだがシステムトラブルも起こり得る。殆んど無いメリットのために被るデメリットが大き過ぎる。
私は100年に一度の修正で充分だと考える。現在のペースであれば100年で1分近いズレになるからその時にまとめて修正すれば良かろう。
たまたま同じ7月1日に一部の企業や官公庁で日本式のサマータイムが実施された。1秒や1分どころか1時間繰り上げるのがサマータイムだ。夜明けが早い夏場の時刻を繰り上げて、涼しい朝に始業してまだ明るい内に終業することによってエネルギーの節約が期待できる。
サマータイムとして標準時刻を繰り上げている国は少なくない。日本でも米軍占領下の1948年から1951年までの4年間導入されたが、成果よりも混乱のほうが大きかったようでその後は実施されていない。
一斉に時刻を変更することは煩わしい。基準値は余りいじらないほうが良かろう。メートル法は北極点から子午線の長さの千万分の一として定められたが、たとえこれが不正確であっても今更修正すべきとは思わない。為替は今では変動相場制だが、かつて固定相場制の頃は為替の変動リスクに備える必要など無かった。もし店頭の商品の価格が刻一刻変動すればレジに並んでいる内に価格が変わって面倒この上無い。
時刻をいじるよりも、国家公務員の一部が始めた「ゆう活(ゆうやけ時間活動推進)」のように勤務時間のほうを繰り上げたほうが良かろう。時刻のような生活の基準値をいじって混乱を招くべきではない。基準の変更はストレスを増加させる。