私は大学で英・独・仏語と古典語のギリシャ語とラテン語を学んだ。大学に残らなかったから古典ギリシャ語は全く役に立たなかった。役に立ったのはフランス語だ。フランス語の知識があれば同じラテン系のイタリア語・スペイン語・ポルトガル語などがある程度分かる。今更行くことは無いが、南米を旅行する時にはフランス語の知識が少しは役に立つ。スペイン語が公用語のブラジル以外ではポルトガル語が使われているからだ。南米で公用語がスペイン語とポルトガル語なのはこの2国が南米文明を滅ぼしたからだ。しかし土着言語を失わせるほどの植民地支配とは一体どんなものだったのだろうか。アジアではこんな酷いことは起こらなかった。インドやフィリピンやベトナムなどではちゃんと現地語が残っている。
フランス語とイタリア語・スペイン語・ポルトガル語は非常によく似ている。文法はかなり共通だし同じ単語も多い。関西弁と標準語の差よりは大きいが琉球語やアイヌ語よりはずっと近い。英語の次の第2外国語を学ぶならラテン系のどれかか中国語をお勧めしたい。
英語を母国語とする人の数は英国人よりも外国人のほうが圧倒的に多い。これも英国による植民地支配が原因だ。しかし国ごとに少しずつ違った言葉になってしまうのは問題だろう。例えばelevatorは米語で、英国語ではliftだ。あるいは`A rolling stone gathers no moss.'という諺はイギリスでは「腰を据えねばならない」という意味だがアメリカでは「変化し続ければ陳腐化しない」という意味で使われることが多い。英語を公用語とする国がそれぞれ勝手な方向に変化することは決して好ましいことではなかろう。
このことは漢字を使う日中台の問題でもある。日本と中国はそれぞれが勝手に簡体字を使っており台湾だけが昔ながらの繁体字だ。書くためには簡体字のほうが便利だがパソコンが普及している現在、繁体字に統一すべきではないだろうか。
せっかく共通の文化を持ちながらそれぞれが勝手に変化してしまえば相互理解の障害になる。歴史認識を共有することも必要だろうが、それ以前に文字の共通化があっても良かろう。アルファベットが共通であることがヨーロッパ人の相互理解を促していることは確実だ。
フランス語とイタリア語・スペイン語・ポルトガル語は非常によく似ている。文法はかなり共通だし同じ単語も多い。関西弁と標準語の差よりは大きいが琉球語やアイヌ語よりはずっと近い。英語の次の第2外国語を学ぶならラテン系のどれかか中国語をお勧めしたい。
英語を母国語とする人の数は英国人よりも外国人のほうが圧倒的に多い。これも英国による植民地支配が原因だ。しかし国ごとに少しずつ違った言葉になってしまうのは問題だろう。例えばelevatorは米語で、英国語ではliftだ。あるいは`A rolling stone gathers no moss.'という諺はイギリスでは「腰を据えねばならない」という意味だがアメリカでは「変化し続ければ陳腐化しない」という意味で使われることが多い。英語を公用語とする国がそれぞれ勝手な方向に変化することは決して好ましいことではなかろう。
このことは漢字を使う日中台の問題でもある。日本と中国はそれぞれが勝手に簡体字を使っており台湾だけが昔ながらの繁体字だ。書くためには簡体字のほうが便利だがパソコンが普及している現在、繁体字に統一すべきではないだろうか。
せっかく共通の文化を持ちながらそれぞれが勝手に変化してしまえば相互理解の障害になる。歴史認識を共有することも必要だろうが、それ以前に文字の共通化があっても良かろう。アルファベットが共通であることがヨーロッパ人の相互理解を促していることは確実だ。