私の母はしばしばトンチンカンなことを言う。何を根拠にしているのかと尋ねれば「テレビで言っていた」と答える。聞き齧りでの話だからどんな番組でどんな状況での発言なのか全く分からない。多分コメンテーター役の芸能人の不真面目な発言を真に受けたものだろう。こうしてデマが広がる。
テレビには多くのルールがある。被害者を徹頭徹尾善人として扱うこと、スポンサー様の機嫌を損なわないこと、通説を尊重すること、など無数にある。これらのルールがあるからテレビから得られる情報は偏る。
7月に静岡県西伊豆町の川で家族7人が死傷した感電事故に関して、電気柵を設置した老人がこの7日に自殺に追い込まれた。これはマスコミによる殺人だ。被害者の家族の誰かが電線を切ったからこそ起こった事故だと思えるのだが、マスコミは被害者無謬の立場を貫くからこの老人が一方的に悪人にされていた。もし裁判になっていればある程度の過失相殺が認められると思える事件だけに、これはマスコミによるリンチ事件だ。
かつてダイオキシン猛毒説が疑いを許さなかったように、日本のマスコミはCO2による地球温暖化仮説に対する批判を許さない。余り詳述しないが、欧米では2009年のクライメートゲート事件でIPCCによるデータ捏造が暴かれて以来、すっかり俗説扱いになっている。これはSTAP細胞事件など足元にも及ばないほどの科学スキャンダルだったと思うのだが、日本では殆んど報じられなかった。朝日新聞ではたった1段のベタ記事だった。間違った報道が悪いのは勿論だが、重要な情報を主義主張に合わないという理由から過小扱いすべきではなかろう。
テレビでは理性ではなく情緒に訴えようとする。そのほうが印象に残るからだ。人間は事実をそのまま記憶することが苦手だ。例えば「電車、睡眠、猫」という3つの単語を覚えようとすれば、それぞれを記憶するよりも「電車の中で眠っている猫」をイメージしたほうが覚え易い。関係の無いことでも関係付けて覚えることが少なくない。
マスコミ、特にテレビは事件の本質を正しく伝えることよりもドラマに仕立てて印象を強めようとする。現実は必ずしもドラマチックではないからマスコミによって脚色され勝ちだ。視聴者もつまらない事実よりも面白おかしい半事実を好む。情報の価値は有意義かどうかではなく面白いかどうかによって決められる。
子供による犯罪は格好のネタだ。未成年者の犯罪において警察は詳細を発表しない。事実が分からないから勝手な憶測が罷り通る。「心の闇」とか勝手なテーマを作ってまことしやかな物語が作られる。勿論「かも知れない」という類いの言い方をするが殆んどがフィクションを通り越したファンタジーの世界だ。それを聞き齧った人が更に尾びれを付けて言い触らす。事実が分からない時に憶測に基づいた無責任な発言をマスコミがバラ撒くべきではなかろう。
テレビには多くのルールがある。被害者を徹頭徹尾善人として扱うこと、スポンサー様の機嫌を損なわないこと、通説を尊重すること、など無数にある。これらのルールがあるからテレビから得られる情報は偏る。
7月に静岡県西伊豆町の川で家族7人が死傷した感電事故に関して、電気柵を設置した老人がこの7日に自殺に追い込まれた。これはマスコミによる殺人だ。被害者の家族の誰かが電線を切ったからこそ起こった事故だと思えるのだが、マスコミは被害者無謬の立場を貫くからこの老人が一方的に悪人にされていた。もし裁判になっていればある程度の過失相殺が認められると思える事件だけに、これはマスコミによるリンチ事件だ。
かつてダイオキシン猛毒説が疑いを許さなかったように、日本のマスコミはCO2による地球温暖化仮説に対する批判を許さない。余り詳述しないが、欧米では2009年のクライメートゲート事件でIPCCによるデータ捏造が暴かれて以来、すっかり俗説扱いになっている。これはSTAP細胞事件など足元にも及ばないほどの科学スキャンダルだったと思うのだが、日本では殆んど報じられなかった。朝日新聞ではたった1段のベタ記事だった。間違った報道が悪いのは勿論だが、重要な情報を主義主張に合わないという理由から過小扱いすべきではなかろう。
テレビでは理性ではなく情緒に訴えようとする。そのほうが印象に残るからだ。人間は事実をそのまま記憶することが苦手だ。例えば「電車、睡眠、猫」という3つの単語を覚えようとすれば、それぞれを記憶するよりも「電車の中で眠っている猫」をイメージしたほうが覚え易い。関係の無いことでも関係付けて覚えることが少なくない。
マスコミ、特にテレビは事件の本質を正しく伝えることよりもドラマに仕立てて印象を強めようとする。現実は必ずしもドラマチックではないからマスコミによって脚色され勝ちだ。視聴者もつまらない事実よりも面白おかしい半事実を好む。情報の価値は有意義かどうかではなく面白いかどうかによって決められる。
子供による犯罪は格好のネタだ。未成年者の犯罪において警察は詳細を発表しない。事実が分からないから勝手な憶測が罷り通る。「心の闇」とか勝手なテーマを作ってまことしやかな物語が作られる。勿論「かも知れない」という類いの言い方をするが殆んどがフィクションを通り越したファンタジーの世界だ。それを聞き齧った人が更に尾びれを付けて言い触らす。事実が分からない時に憶測に基づいた無責任な発言をマスコミがバラ撒くべきではなかろう。