消費税は悪い税制だ。万人に平等に負担させるからだ。平等に負担させることに合理性は全く無い。年金生活者であれば収入は一定だから、消費増税の度に可能な消費は少なくなる。それどころか赤貧に喘ぐ人にまで納税させる惨い税制は他には人頭税しか無かろう。
ではなぜこんな酷い税制が認められているのだろうか。平等が良いこととされているからだ。消費税を否定するためには平等を否定せねばならない。誰もそんな面倒な議論などしたがらない。
憲法第14条は「法の下の平等」を定めているだけであり、税金を平等に収める義務など無い。消費税が悪税であるのは逆進性があるからではない。みんな騙されている。平等な負担であるからこそ悪税なのだ。逆進性を根拠にした批判は事実に背くから説得力を持ち得ない。消費税の是非に関する議論は根本から誤っており、消費税に逆進性など無く、悪しき平等性がある。
平等という概念に反対すれば短絡的に「差別主義者」とレッテルを貼られかねない。しかし広辞苑に依れば差別とは「正当な理由なく劣ったものとして不当に扱うこと」であり「正当な理由に基づいて正当に扱う」ならこれは差別ではなく区別だ。
区別は必要なことだ。例えば学校給食において平等な扱いをすれば、体の大きい大食漢は必要量を食べられず、その一方で少食の人は食べ残す。配膳係が気を利かせればこんな無駄は無くなる。同じ給食費で多寡があるのは不平等だと文句を言う人もいるだろうが、給食が残ってゴミになるよりずっとマシだろう。
荷物を運ぶ際、力の強い人は重い物を担当すべきだろう。体力が異なるのだから同じ重さを担わせることこそ不公平だ。同様に、収入の多い人は多くの税金を納めるべきだろう。
公共投資は一括りにされるから評価が分かれる。当たり前のことだが良い公共投資と悪い公共投資がある。それを仕分ける尺度が乗数効果だ。良い公共投資であれば民間投資を呼び込んで大きな乗数効果が生まれる。例えば東海道新幹線が作られた時、鉄道事業が巨大なビジネスチャンスであっただけではなく、完成後には遠隔地との事業が活性化されてとんでもない乗数効果が生まれた。逆に乗数効果が最低であるのは高額所得者に対する年金の支給だろう。当時日本一の金持ちと言われた松下幸之助氏は自分が年金受給者であることに驚愕したそうだ。この場合の乗数効果はほぼゼロだろう。
高額所得者に対する減税は投資ではないがこれを敢えて投資と考えるなら、松下氏に対する年金の支給と同様に、乗数効果はゼロに等しい。ヒグマしか通らない道路を作ったり、穴を掘って埋めるだけの公共事業も乗数効果を生まない。公共投資は良いものと悪いものに分別する必要がある。無分別(ムブンベツ)こそ無分別(ムフンベツ)だ。
ではなぜこんな酷い税制が認められているのだろうか。平等が良いこととされているからだ。消費税を否定するためには平等を否定せねばならない。誰もそんな面倒な議論などしたがらない。
憲法第14条は「法の下の平等」を定めているだけであり、税金を平等に収める義務など無い。消費税が悪税であるのは逆進性があるからではない。みんな騙されている。平等な負担であるからこそ悪税なのだ。逆進性を根拠にした批判は事実に背くから説得力を持ち得ない。消費税の是非に関する議論は根本から誤っており、消費税に逆進性など無く、悪しき平等性がある。
平等という概念に反対すれば短絡的に「差別主義者」とレッテルを貼られかねない。しかし広辞苑に依れば差別とは「正当な理由なく劣ったものとして不当に扱うこと」であり「正当な理由に基づいて正当に扱う」ならこれは差別ではなく区別だ。
区別は必要なことだ。例えば学校給食において平等な扱いをすれば、体の大きい大食漢は必要量を食べられず、その一方で少食の人は食べ残す。配膳係が気を利かせればこんな無駄は無くなる。同じ給食費で多寡があるのは不平等だと文句を言う人もいるだろうが、給食が残ってゴミになるよりずっとマシだろう。
荷物を運ぶ際、力の強い人は重い物を担当すべきだろう。体力が異なるのだから同じ重さを担わせることこそ不公平だ。同様に、収入の多い人は多くの税金を納めるべきだろう。
公共投資は一括りにされるから評価が分かれる。当たり前のことだが良い公共投資と悪い公共投資がある。それを仕分ける尺度が乗数効果だ。良い公共投資であれば民間投資を呼び込んで大きな乗数効果が生まれる。例えば東海道新幹線が作られた時、鉄道事業が巨大なビジネスチャンスであっただけではなく、完成後には遠隔地との事業が活性化されてとんでもない乗数効果が生まれた。逆に乗数効果が最低であるのは高額所得者に対する年金の支給だろう。当時日本一の金持ちと言われた松下幸之助氏は自分が年金受給者であることに驚愕したそうだ。この場合の乗数効果はほぼゼロだろう。
高額所得者に対する減税は投資ではないがこれを敢えて投資と考えるなら、松下氏に対する年金の支給と同様に、乗数効果はゼロに等しい。ヒグマしか通らない道路を作ったり、穴を掘って埋めるだけの公共事業も乗数効果を生まない。公共投資は良いものと悪いものに分別する必要がある。無分別(ムブンベツ)こそ無分別(ムフンベツ)だ。