俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

水分

2015-08-20 10:24:57 | Weblog
 痛風という病気についてこれまでは無関心だった。不摂生が原因で起こる生活習慣病だと思っていたからだ。たまたま何かの拍子に、痛風の発症は発汗量が多いために体の水分が不足し勝ちな夏に多く、そしてそれが体内の尿酸の量と関係が深いと知って慌てて調べた。最近、妙な足の痛みに悩まされており、健康診断で尿酸値が高いことを知らされていたからだ。
 私は高校生の時に尿管結石を患った。それに懲りて水分を多めに摂るように心掛けていた。サラリーマン時代は午後8時ぐらいまでは充分な水を飲み、休日や退職後は午後5時以降はアルコール飲料で水分補給をしていた。これがプリン体の過剰摂取とそれによる尿酸の増加を招いているのではないかと心配になった。
 サラリーマンであれば勤務時間中は酒を飲まない。しかし自由人になれば本人の勝手だ。泳ぎ終えた夕刻からはビール類やワインなどのアルコール飲料しか飲んでいなかった。一旦飲み始めたら折角のほろ酔い気分に「水を差そう」とは思わなかった。
 私は1つの仮説を立てた。妙な足の痛みはごく軽度の痛風であり適切に対処すれば治ると考えた。対策は2つあった。アルコール飲料の摂取量を減らすことと非アルコール飲料を多く飲むことだ。
 意識して非アルコール飲料を多く飲むようにしてからたった2日で足の妙な痛みが殆んど消えた。これはたまたまこの時期に自然治癒力が働いただけなのか水の効果なのかは分からない。軽度の痛風という仮説が正しかったかどうかも分からない。
 私はアルコール飲料を「美味しい水」と位置付けていた。尿管結石に対しては充分に水としての機能を果たしていたようだが、痛風については違っていたようだ。アルコール飲料にはプリン体が多く含まれているから尿酸値を高めることは大いにあり得る。アルコール度数5%のビール類であれば95%は水であり水と同じ効能を持つと勝手に思いこんでいたがどうやら間違っていたらしい。アルコールには利尿作用があり尿を増やすから尿管結石には有効だが、体内の水分を奪うという働きもあるので飲めば飲むほど尿酸値を高めて痛風を招き易くなるということは充分にあり得る。
 これはあくまでたった1度の経験であり、こんなことでアルコール飲料の有害性が証明できたとは考えないが、アルコール飲料を水代わりに飲むことは、食事の代わりに菓子を食べるようなことなのかも知れない。これが有害になることは無いだろうから今後はアルコール飲料を減らして水を多く飲むようにする。少なくともビール類で渇きを解消することは避けようと思う。

発情

2015-08-20 09:44:19 | Weblog
 夏になると男性による自動車事故が増えるらしい。男性が暑さに弱いからではない。主な原因は脇見運転の増加であり、薄着になって肌の露出が増えた女性をついつい見てしまうからだ。
 イベントで新作水着のファッションショーがあれば多くの男性客が集まる。彼らのお目当ては水着ではなくその中身だ。美しいモデルの体を見て大喜びする。
 水着と下着は似ているが目的は全く異なる。ヴィクトリアズ・シークレットや勝負下着などは例外であり、普通の下着は見せることよりも機能性が重視されている。だから野暮ったい。
 男女の心理で最も異なるのは異性の体に対する関心度だろう。男性が女性の体を見たがる性癖は女性には理解困難だ。しかしこの迷惑な性癖があるからこそ動物は子孫を残す。男性が女性に興味を示さなくなれば子供が生まれなくなる。草食系男子の増加が日本の人口減少の原因ではないだろうか。そしてそれを招いたのは誤った性教育なのかも知れない。
 私は日本の少子化を憂いてはいない。こんな狭い国土に1億2千万人は多過ぎる。5千万人ぐらいが適正人口だろう。しかし少子化を防ぎたいのであれば、育児支援や女性の優遇などではなく、男性を今よりも助平にすることのほうが有効だろう。パンダの繁殖で最も重要なのはオスの発情だそうだが人類も同様だ。類人猿のオスがメスの腫れた尻を見て発情するように、人類のオスがメスの裸体を見て発情することはごく自然であり必要なことだ。
 お上品ぶって頭でっかちな教育関係者が作り出した虚構を破壊する必要がある。彼らが激怒しそうな提案だが、性教育で基本テクニックを教えて、男女共にセックスが好きになれるよう導くべきではないだろうか。風俗店の客は若い女性が好きだが風俗嬢は若い客を余り好まないらしい。「乱暴だから」とのことだ。つまり下手なのだ。AVなどからの歪んだ知識しか持たない彼らは良い肉体関係を築けない。だから彼らと関係する若い女性までセックス嫌いになってしまう。
 日本人が野球をする際、キャッチボールから始めるが、キューバ人はバッティングから始めるそうだ。性行為においてもバッティングではなくキャッチボールから始めるべきだろう。キャッチボールで大切なことは独り善がりにならず、お互いが気持ち良く送球・捕球をできるということだ。労り合えばお互いの快感も高まる。楽しみがあれば伴侶との良好な関係を維持するために仕事にも励んで自堕落な生活などしなくなる。七夕伝説の織女と牽牛のようにセックス浸りになって仕事を放棄する人はごく稀だろう。