東京以北または東京以東から、首都大学がある京王線南大沢駅までの移動について、勘案してみた。
【はじめに】
この試験における受験会場が、区外かつJR沿線ではない場所を設定していたことに過去ログでも悪態を付いたところ。
予告どおりにオレはそれでも、首都大学東京の最寄り駅である京王線を使わずに、意地になってJRで八王子を経由して現地入りしたのだけど、これがまた苦痛の移動だったので、それを今後考えている人にお伝えしておきたいと思う。
【なぜ八王子からのルートを選択したのか?】
千葉から南大沢までは、実のところ最も少ない乗換だと、たったの1回でいける。
ただし、緩行線を主体とする移動となるので、千葉-新宿間がおよそ70分、新宿-南大沢間がおよそ60分、つまり鉄路で2時間以上も乗車している必要がある。
しかもこの両路線、最悪着席できない区間が相当あるものと推察され、試験会場に行くまで体力を消耗してしまうこと必至と考えられた。
そうなれば、千葉からであれば成田エクスプレス(以下、“NEX”という。)を使えば、道中1回だけの乗換で着席した状態で八王子まで行けるというルートがある。
それならば鉄道での移動時間は1時間40分くらいと大きく時間短縮とまでならないが、少なくても大学の目の前まで着席状態で動けるというのは相当のメリットと判断したわけだ。
【実際の移動ルート】
千葉からはNEXを使い、新宿乗換で特急かいじ(帰りはスーパーあずさ)でJR八王子駅まで移動した。
いずれも指定席を用意していたので完全着席状態かつミニテーブルで過去問題を複数回こなせるほど順調な移動だった。
そして、八王子駅からは始発で京王バスに30分ほど揺られれば大学に到着できる算段だった。
・・・のだが。
【このルートの問題点】
もうお気づきかと思われるが、理論上(机上)の移動時間は、緩行ルートでもJRルートでも差は無い。
ただ、課金さえすれば着席して現地までいけるかいけないかの差ということになるのだが、結論から言えば、JRルートは超がたくさん着くほどの大失敗だった。
誤算のポイントは、大きく3つある。
第一に「JRの特急は、まず遅れがち。特にNEX!」ということ。
これまでNEXには20~30回は乗車しているが、記憶している限りダイヤどおり動いた試しがない。
(帰りもスーパーあずさが7分、NEXも3分の遅延!)
案の定、当日も6分到着が遅れてしまい、新宿駅での乗換時間が予定ではわずか9分しかなかったから、めっちゃキモを潰した。
分かる人ならわかると思うが、NEXの新宿乗り換えは、ほかの在来線ホームまでメッチャ遠いので、3分の乗り換えってトンデモ乗り換えだ。
ちなみに車掌に聞いたら、NEXとの接続はしていないということなので、NEXが遅れてもアルプス特急(あずさ・かいじ)は容赦なく発車するということ。
第二に前述のとおり、新宿での乗換は、他の在来線とNEXのホームが異常に離れているということ。
前述で綴ったように実際の乗換時間は3分しかなかったことに加え、あとでJR東日本のHPで標準乗換時間を調べたらおよそ10分らしいので、それを知らずに鬼ダッシュして間に合ったオレはある意味奇跡(笑)
この時点でヘロヘロになったことからもJRルートは破綻していたといえよう。
第三に、八王子南口から南大沢駅までの路線バスの移動だ。
八王子駅における非常に分かりやすいバス乗り場は助かったのだが、ここからの標準移動時間は35分。
(駅からのバスは分かりやすい)
街道沿い主体の峠越えではあるが、人家密集地帯は駅周辺だけなので、多少遅れても5分は遅れまいと高をくくっていた。
現に、八王子からの乗車時も定刻の7分前にはバスが入線していたから遅延はない路線なのだと勝手に理解していた。
ところが、発車時は乗車率9割、ご老体の乗車率が高く、あげく道中に競技場があるとかで中学生が大量乗車するなど、目的地の「内裏橋」には17分遅れ(バス乗車だけで1時間以上!)で到着する。
着席はしていたが、ご老体のハラハラ車内移動やモラルのない中学生多数でイライラしっぱなしで試験前なのにムチャクチャ疲れてしまった。
1時間の余裕を見ていたとはいえ、ここでのロスは大きかった。
【とどめは、大学の仕掛けたトラップでさらにタイムロス】
詳しくは、以下の図面を参照していただきたいのだが、下りのバス停から北の方角に目的地がある。
そして大学と南大沢駅までは整備された歩道および4車線をまたぐ跨線橋も完備されているので、バス停からその跨線橋の下まで行って、大学まで上るイメージとなる。
ところが、トラップと図面に落としたように、あるはずの場所に階段など一切なく、知らずに横断歩道を一旦渡ったオレにしてみれば徒歩5~6分で大学にいけたところを、大学東京東の交差点を経由して向かう羽目になった。
およそ20分のタイムロスと体力の消耗、加えて試験時間15分前というギリギリの到着となってしまった。
おとなしく京王線側からくれば、バスでイライラすることもなく、大学のトラップにかかることなく会場にいけたことになっていたというのに。
【まとめ・結論】
当日、京王線がどれだけ混雑したのか想像できないが、行きに関していえばフレックスでスタートするこの試験ならば、そこまで電車も混まなかったかもしれない。
なにより、駅から大学まで整備された遊歩道が完備されているのだから、迷いようがないというメリットはあるだろう。
ただし、水質1種も大気1種も同じ大学で試験があったため、一考の価値があるかもしれないが、八王子ルートはあまりにリスクが高すぎた。
バスに乗った一時間でどれだけ新宿に近づけるかを考えたら、あまりにもったいない移動だったと言えよう。
【PS-1】
これは、立地条件的に仕方のないことかもしれないけれど、南大沢駅と首都大学を挟むように、大型のアウトレットモール店が存在する。
その周辺は、駐車場待ちで大混雑していたが、大遠回りをさせられた大学トラップのこともあり、交通整理をしていたガードマンに「いつもこんなに混んでいるの?」と聞けば、「休日はまあまあ混むんですけどね、今日はそれでも多いように思いますね」と回答。
(大学を挟むように走る4車線道路は、ショッピングモール周辺のために大渋滞)
まあそりゃそうだろう、八王子ナンバー以外にも都区内ナンバー、県外ナンバーがウジャウジャ並んでいたからね。
絶対に試験目的で潜りこんでいるヤツが多くいたに違いない。
最低限のモラルは守ろうぜ?
【PS-2】
余談というか蛇足になるが、帰りもJR八王子までバスを使ったのだけど、上り側の内裏橋バス停には、ヤブ蚊がウジャウジャ飛んでいて、待ち時間の間、数えたら14箇所も刺されてしまっていた。
同じくバスを待っていたオバサマもあまりの多さに50mくらい離れたところまで退散してしまったほど。
肝心のバスは3分遅れで到着し、八王子駅には7分遅れで到着した。
南大沢から新宿まで京王を使い、千葉までは特急で帰るというルートでも良かったなぁとクソ猛省。
(指定席を買っていたから仕方なかったのよ・トホホ~)
みなさん、首都大学東京の南大沢キャンパスに受験でいかれるときは、絶対に京王ルートで行きましょう。
八王子ルート以外で来られない人以外の方には、とても八王子ルートはお勧めできません!!
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