【まえがき】
このバス「ドリームとよた3号」を選択した経緯の詳細は、ひとことで言えば「東京駅から出る夜行バスにおいて名古屋駅に到着する時間が最も遅いJR東海バス」に乗りたかったためということになる。
なお、乗車前から分かっていたこととして、最も到着時間が遅いことを選ぶことは、最も乗車時間が長いという選択を手に入れることである。
ゆえに無駄に乗車していなくてはならない時間が最も長いということでもある。
【八重洲南口への行き方】
休日前の平日にあたるこの日の夜10時半頃、東京駅構内はいつものような混雑状況であったが、飲み会が多かったのか赤い顔をしたサラリーマンとも多くすれ違った。
そんななか、初めて高速バスのターミナルがある八重洲南口出口を目指す。
なお、事前に場所の下見をしていたため迷わず行けた。
しかし、八重洲南口の出口とは京葉線でも乗らない限り使わないような出口だから、普通に八重洲中央口を出て、南口方面に歩くほうがスムーズだろう。
参考までに高速バス乗り口への案内看板も「八重洲口から出ちゃってよ」というように読み取れるものである。
【ここはちょっとしたカオス】
八重洲南口のバスターミナルに出ると、別空間に飛び込んだような雰囲気で圧倒される。
田舎者が都会に出会ったような感覚だ。
発着場所ではひっきりなしにバスの出入りがあり、それとリンクするように人間も激しく流動しているサマが田舎者には不思議な光景に見える。
なお、ターミナルに向かって背中側は駅の建屋になるのだが、バスを待つ多くの人たちが思い思いに座り込んでいる。
そのほとんどは、20歳前後の若者が中心で、女性も多く混じっていた。疲れ切った顔で座り込んでいるような人も多く、中には服装や下着が気にならないのか、信じられない座り方で座り込んでいる女性も複数確認できた。
【待つ場所がないに等しい】
待合室もあるにはあるが、気持ち程度。
バスタ新宿とは異なり、後付け感のあるバスターミナルにおいて、そんなスペースは最初から用意していなかったのかも。
その近くには、マクドナルドやコンビニもあるが、信じられないほどごった返している。
トイレは、駅側のビルから地下に降りたところしかないといえ、女性用に至っては大行列で階段まで並ぶ勢い。
その他の飲食店も行列だらけで、ちょっとした空いた時間で食事も摂れないという状況。
現場に早く着いたなら、無駄にその時間を待つしかなさそうなターミナルがここ。
まさにカオスだ。
<中編に続く>
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