ちょっと今回は大まじめに記事を綴る。
勿論、炎上覚悟の記事になるかも知れないことを申し添えておこう。
まず。
この記事を綴る上で、オレが気になっているキーワード
「広域処理が進まない理由として、当該罹災物が安全性の証明について不足しているからだと言うならば、国が責任を持ってその説明を尽くすべきである。」
という被災現地の言葉。
そして。
これをご覧になって下さっている方で、ニンビィシンドローム(Not In My Back-Yard)って言葉をご存じかな?
この2点だ。
前者のほうは、国の周知不足なのかはともかく、明らかに今回の震災対応で後手後手のあげく嘘をつきまくったツケのため、国民の多くが放射能についてアレルギーを持ってしまったことで、広域処理が進まないということにつながる。
おそらく、ほとぼりが冷めるまで、広域処理はおろか国民のアレルギー処理は進まないだろう。
また、
後者の方は、簡単に言えば、
「それが(迷惑施設などが)必要なのは知っているけど、オレの家の裏庭はヤメてよね」
という言葉であるが、環境に携わる人でさえこの言葉をあまり知らないので、まずは知って欲しいということ。
このタイミングでニンビィのワードを取り出した意味は、火葬場や焼却場などの迷惑施設の設置にかかることで、いわゆる住民エゴというか自己中心的発想の問題と、今回の広域処理の話題とリンクするからだ。
(ただしこの記事では、沖縄における基地問題とは切り離す。ここでは、あくまで震災関連に限る。)
オレは環境に携わる仕事をしており、リサイクルや中間処理、最終処分についても多少知識がある。
そのため、広域処理が進まない現実と、日本全体の歯車が大きく狂い始めたことに意見したいと思う。
そして、此度の震災により被災地周縁や千葉県における今の現状を悲観して、ニンビィシンドロームという言葉を踏まえた上に、このような記事を綴ったと理解して欲しい。
(おそらく支離滅裂な文章になると思うが、いつものこととご了承頂きたい。)
震災がれき 「有害物質で呼吸器系への影響リスクも」と医師(NEWSポストセブン) - goo ニュース
この記事を読んだとき、被災地周辺にうずたかく積まれた廃棄物等が、すでに地域住民へ健康影響が強く及んでいることを改めて証明していることを痛感した。
これらのがれきとは、もともと廃棄物ではなかったものも震災によって廃棄物と同じ扱いを受けたものであるが、このものが1年経つ現場周辺においてなお周辺住民に健康被害を与え続けているわけだ。
このような震災がれきは、まだ5~6%しか処分が進んで折らず、当該県以外において処分協力しているのは、東京都だけ。
(静岡県島田市も正式表明したんだっけか?)
いわゆる安全がれきも秋田と青森しか受けていないという実態を考慮すると、地域住民の方々は単純計算で50年も我慢しなければならないことになる。
(東北6県以外における)東京都以外の行政は、いわゆるニンビィシンドロームにとりつかれているんだろう、いや、いまだ多くの無知な日本国民の多くだろうか。
もし手を挙げれば、前処理試験のために仮に受け入れる”がれき”ですら、ギャースカピースカ周縁住民により妨害されたというケースも記憶に新しい。
そもそも震災前のバックグラウンド値がどの程度なのか、あの連中は知っているのだろうか?
国はメルトダウンすら隠したクソ機関だけど、その国が発表している指針値や基準値以外を無視することは無かろう。
一応、化学的見地に基づいており、オレも全てではないがガイガーカウンター等で放射線量を適時運用管理している存在であり、当該原発から離れた南関東や西日本はとくに実態を鑑みれば問題ないことだと踏んでいる。
(なぜ千葉はダメで神奈川がいいのか分からない法律も施行されているが)
単純に放射能というものを此度の騒動で、かつてのダイオキシン類のようにまくし立てているが、冷静になれば震災前後の棲み分けはある程度出来ることを彼らは知らない。
(ある程度とは、それが生命にかかわるほどの危険なのか否かということだぞ)
きっと、どんな数値を示すものであっても、受け入れるスタンスにない「あたまごなしの連中」の浅はかな考えしか持たない連中は、きっと死んでも治らない。
(ダイオキシン騒動時は、ただの水蒸気が施設から上がっただけでも喚かれたことを思い出した。)
(放射性セシウム-134の半減期は2年。つまり、これだけでも知っていれば、震災の影響がその地域であったか否かぐらい、ザックリだけど分析結果で判断出来る。)
なかには、放射線濃度がゼロじゃなければ、身の回りにあってもイヤだし食べたくもないという者もインタビューに答えていた「アホさん」がいたね。
何度も言うが、そういう連中は震災前の各数字をオレ達に示してみろよ、それと比較して多いのか少ないのか言ってみろ?
震災なんか無くても、日本人の場合、1年間で300μSv前後の放射能を摂取していることすら知らない無知の方には、どうぞ一生食べずに頑張って貰おうじゃないか。
そもそもホットスポットをのぞき、震災後の日本の空間線量値は、中国が核実験をバンバンやっていた昭和40年前後頃に比べ相当低いことは分かっている。
むしろ、そういうことからも福島以外は震災前において西日本にも多くのホットスポットはあったし、がん発生のリスクから鑑みると、アスベストの自然存在率が近畿地方は高いことは知られているのだから、
「あー震災は、東日本だけの被害だけで良かったと思っているのに、なんでその始末を西側でも引き受けなきゃいけないの??」
そんな風にばっかり聞こえる。
とある市民団体の細野環境大臣へ向けた要望書をいくつか拝見したが、だいたい理にもかなっていないものの方が多い。
共通しているのは、自分のとこのごみは自分たちで処理しろだとか、200年先まで考えろとか、全てのごみをセメント固化しろ、遮断型に埋めたてろとかが多いけど、結局は、今の自分たちと自分たちの将来のことだけを考えているレポートだ。
たいがい被災地へ封じ込めてしまおうという趣旨の意見書が多いし、今どうしてあげようという意見書は見たことがない。
それだけ、日本人って他人事かと思っているのだろうか。
ホントに日本人が聞いてあきれるし、情けなく思う。
ますます、ニンビィのワードがはびこっている現実に悲しい。
被災地では、「今」なんとかしたいんだ。
今から復活したいのに、一年たっても5%のがれきしか処理されていないのだ。
それは、まわりは頑張れ頑張れと意気揚々にいうけど、行動が伴っていないことが証明されている。
被災地でいまだにボランティア活動へ取り組む人たちの映像をみると、オレは今でも無力さに悲しいと思うのに、広域処理反対のニュースをみると、テレビを壊したくなる。
オレ自身もだからといって、全ての全てが安全だとは思っていない。
だけど、単純に考えて日常受ける放射線量の限度(宇宙線、大地、大気、食物および医療からの影響をのぞく)は、日本人で1000μSvと言われているわけだから、1日あたり2.7μSvの放射線量を毎日浴び続けてやっと達する数字だということは知っている。
ちょっと論点がずれるが、なぜ医療被曝がその積算値に加わらない理由は実に簡単、とんでもない被曝量になるケースがあるからを知ってほしい。
実際には、医療被曝も震災に係る被ばくも、人体が受ける影響は同じ。
一発、CTスキャンでもやろうものなら、7年分の日常被ばくを受けたことと同じなんだぜ。
(ちなみに胸のX線は、年間通常被ばく量の20分の1。胃のX線検査だと、年間通常被曝量の2分の1を被ばくする。)
まあ、それでもギャースカ言うヤツは、言わせておけばいいし、検査も受けなきゃいいさ。
それでも「震災がれきは、自分達のところ以外で処分してくれさえすればよいけど、自分たちのところにくるのはまっぴらゴメン」という人はいるのよね。
きっとこんな人たちは、現地でボランティアに参加する気持ちもなければ、義援金だっておくる気のない連中だろうが、こんなヤツらこそ声を大にして叫んでいそうだな。
「頑張れニッポン、頑張ろう東北」
「日本人の絆」・・・・とかね、聞いて呆れるわ。
オレん家の裏庭で良ければ、「安全がれき」「中間処理済みがれき」?
どうぞ持ってきていただいて結構だ。
その後、総理大臣が言うところの「有効活用」※できるのなら、なお幸いだ。
※関東大震災で発生したがれきの一部は、山下公園でも利用されたというからね。
がれき受け入れ表明、北九州市議会が要請を決議(読売新聞) - goo ニュース
北九州市もニンビィシンドロームの餌食にならないことを祈るだけだ。
オレは、北九州市議会の決議を支持する。
いわゆる広域処理が始まらなければ、本当の復興なんて始まらない。
北九州には、大きな海面埋め立て処分場もあるからね、安全が担保されるなら、オレは処理遂行に期待したい。
全国自治体調査 がれき受け入れ86%難色 放射性物質懸念(河北新報) - goo ニュース
「3.11」からまもなく1年 安全がれきでも「受け入れ」2割 JC首長調査(産経新聞) - goo ニュース
こんなニュースとかも被災地や福島周縁の人たちにしてみれば、ただの悲しい現実。
総理大臣が、 「日本の国民性が試されている」という発言をしているが、そんな貴方も他人事で済まないよう、きっちり自治体をはじめ全国民に周知する義務があるだろう。
安全サイドに考えれば、いくらでも厳しい見方があるだろうよ。
でも、復興無くして日本の産業が止まるんだ。
少なくても、今千葉県では産業が止まりつつある。
ある法律により、千葉だけじゃないけど、完全にひとつのサイクルを止めてしまったのだ。
そのかわり、ひとつのサイクルを生んでしまった。
最終処分が一切できない ⇒ 中間処理業が滞る(焼却処理が出来ない) ⇒ 発生したゴミが処理できない ⇒ ゴミを持っていけない ⇒ ゴミがたまる ⇒ 製造業を中心に物が作れない(ゴミは出るからね) ⇒ 仕事が止まる ⇒ 働けない ⇒ 収入がない ⇒ 倒産(破たん、無職)
オレが働く職場もこのサイクル、負のスパイラルに入っている。
最初は、どこまで東電は保証するのだろうと思っていたが、敵は東電以外にも多く存在することを、これまでのニュースが物語って教えてくれていた。
■ 関連リンク (参考文献)
・ NIMBY症候群(シンドローム)とは? → EICネット
・ よくわかる原子力 → 原子力教育を考える会
・ NIMBYとYIMBYの効果 → SimCity(シムシティー)を様々な専門的見地から(比較的)真面目に検証していくコーナー
・ 日常生活で受ける放射線と人体影響 (放医研調べ)
・「瓦礫復興、足かせ」疑問 → みんな楽しくHappyがいい(個人FC2ブログ)
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