ナンシー・Chang!のおいし~生活

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◆ドゥカティに一目ぼれです!

2007-06-29 01:06:27 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんの投稿です。

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今月の某日、帝国ホテル(孔雀の間)でイタリアのスキオッパ経済財務大臣以下同国の政府関係者および経済人の主催による投資セミナーが開催されました。



私が偉くて招待された訳ではなくてボスの代理で出席したのですが、最近の資源高騰や産業構造・地図の変貌の中で欧州企業が東欧、旧ソ連、中東、アフリカなど、地政学的なリスクの中でどのような事業展開を目指しているのか興味深く聞いてまいりました。
まあ仕事の話はどうでも良いのですが、そのセミナーでひときわ注目を集めたのがスピーカーとして最後に登場したモーターバイク製造会社ドゥカティ(DUCATI)のCEOのガブリエル・デル・トルキオ氏です。



まずは、と言って疾走するドゥカティをアピールする動画を映写しました。流れる曲はオペラ椿姫の中の乾杯の歌、しかもバルセロナ・オリンピックの最後にドミンゴやホセ・カレーラスなどが歌った伝説のバージョンを使用する巧みな演出です。

世界で最も美しいモーターサイクルと言われ、なおかつ頭にくるくらいの速さ!と言われ、世界中のファンの羨望の的であるDUCATI(ドゥカティ)。性能の良さは既にスーパーバイク選手権(市販車改造型オートバイのレース)での大活躍で実証済です。

その優雅で華麗なフォルム。MDAの2006年総合ベストデザインに選ばれるなどエアロダイナミックシェイプは伝統とセクシーさを備えた言わばイタリアデザインの代表例の一つとも言えるものです。
改めてイタリアの工業デザインの優秀さを認識しました。



帝国ホテル・孔雀の間に堂々と展示してある1098のSとトリコローレの勇姿にしばしうっとりとしました。



その横でイタリアのプレスのインタービューに堂々と答えるトルキオ氏。しまいには自分でマイクを持って延々と性能とデザインについて話続けていました。
格好の良い「真面目イタリアオヤジ」です。

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◆ダヴィンチ展―受胎告知

2007-06-17 23:24:12 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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ナンシーさん

お久しぶりです。これから少しずつ投稿を続けます。



今年は日本におけるイタリア2007年・春(Primavera Italiana)ということでいろいろな催しが行われていますが、このダヴィンチ展などはその尚美とも言うべき象徴的な企画でしょう。(残念ながら6月17日までです)

ダ・ヴィンチの傑作「受胎告知」を中心に、手稿をもとに制作した模型や映像などから、ダ・ヴィンチの芸術から科学にわたる広範な試みを紹介する本展のみどころです、
とは主催者の説明です。

フィレンツェのウフィッティ美術館には「ヴィーナスの誕生」というルネッサンスの象徴とも言うべき絵画がありますが、私は個人的にはこのダヴィンチの受胎告知のほうが好きです。
宗教絵画の特徴はそのテーマ性にありますが、この受胎告知もその一つで、昔から多くの画家が描いて来ました。
そしてその作風でその時代が分かるのです。



例えば添付した写真の金色の帽子をかぶっているものは、ビザンチン風の描き方で、その点このダヴィンチの受胎告知は端正、精緻な上に端々に張りめぐらす精巧な技術による圧倒的な表現力で宗教画の最高峰の一つと言われる所以です。

ただ残念なのが会場に飾ってある絵がこれ一つで、従って誰もがこの絵に殺到してしまい係りの女性から「歩け!進め!」の連呼を受けておちおちこの絵を眺めていられないのです。
ウフィッティ美術館には他にヴィーナスの誕生など名画が綺羅星のごとくに並んでいますからこの絵だけに集中することはないのです。

それで私のように少しでも美術史を学んだ者にとっては、この絵を前にして「立ち止まるな!」の連呼は非常に辛くて、理解は出来るのですがもう少し何とかならないかと思いました。
要はもう少し他の絵も飾っておけばよいのですが。







なおPrimavera Italianaの内容は下記をご参照ください。
http://primavera-italiana.net/event/list/?md=cat4&past=0

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◆緊急特別寄稿:アメリカン・ジゴロ(映画)とリチャード・ギア

2007-05-01 00:15:43 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。



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リチャード・ギアさんらに逮捕状 インドの裁判所
2007年04月27日09時54分
インド北部ジャイプールの裁判所は26日、米映画俳優リチャード・ギアさん(57)とインドの人気女優シルパ・シェティさん(31)が公衆の面前でキスしたのはわいせつ容疑に当たるとして2人に逮捕状を出したとPTI通信が伝えた。

ギアさんは15日、ニューデリーで開かれたエイズ撲滅キャンペーンの式典に招待された際、大勢の人が見守る中で同席したシェティさんを抱擁、ほおにキスするなどした。ヒンズー至上主義政党のメンバーや保守的な市民らは「インド文化や女性を侮辱するものだ」と非難し、2人を模した人形が焼かれるなどの騒ぎに発展。当局に告発状が出されていた。(時事) 

ナンシーさん

香港グルメ旅行記も京都の出張シリーズもまだ少し残っているのですが、このリチャード・ギアのニュースについて。

1980年、まだ若き私がニューヨークで厳しくまた激しい業務に従事していた頃に衝撃的な映画が登場しました。題名は「American Gigolo:アメリカン・ジゴロ」。リチャード・ギアの出世作と言ってもよい、当時は大変センセーショナルな映画でした。

映画の冒頭から、ブロンディの「Call Me」というテンポの良いロックに乗ってリチャード・ギアがメルセデス・ベンツのオープンカーに乗って女性に会いに行くというなんとも格好の良いような物語です。

このブロンディの曲も80年代のアメリカン・ロックの新しい時代を告げるすばらしいものでしたが、この映画でのギアは新鮮な、新しいタイプの俳優としてNYの女性達からすぐに支持されました。当時としては他の俳優にくらべてやや知的に見えたようです。

そのリチャード・ギアが何と逮捕状をもらうとは!
それもあの宗教的に大変難しいインドで女優に抱きついて。
まだジゴロの余韻が残っているのでしょうか?
もしかしたら彼は本当にジゴロで、チベットのダライ・ラマを支えているのは仮面だったのでしょうか。
「プリティウーマン」や「愛と青春の旅立ち」などなど爽やかなアメリカの青年を演じた姿からは全く想像できない出来事です。
これが英国の俳優だったら絶対にこのような事はしないでしょう。
私に言わせれば「だからアメリカ人はヨーロッパ人からバカにされるのだ!」なのです。
もしナンシーさんがリチャード・ギアのファンだったらゴメンナサイ。
これを機会に、年齢も年齢なのだから映画界をリードするような本物の俳優になって欲しいと思います。

最後に、あのポール・ニューマンやロバート・レッドフォードなんかとやはり格が違うようですね。
彼等こそ素晴らしい映画人だと思います。
あ、スティーブ・マックイーンもお忘れなく!

スティーブ@茅ヶ崎

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◆香港グルメ旅行(その13)/福臨門魚翅海鮮酒家

2007-04-02 01:20:10 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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世界の福臨門本店
世界に名を馳せる福臨門は、開店は意外にも1972年で、それまでの25年間はケータリングまで行っていた普通の街場の広東料理店でした。それがあまりの評判により香港島の下町である湾仔に1号店を開店したのです。
今でもこれがあの福臨門の本店かと驚くような場所にあります。

近代的なパシフィック・プレイスから歩いても10分以内ですが、今でも下町風情漂うエリアです。縦長の大きなネオン看板の店名を見なければ、この世界に君臨する有名店とは思われないでしょう。現在では九龍、銀座、大阪、福岡、上海にも支店を置いて、値段は大変高いのですが本場の広東料理を味わえる最高峰としての評価を得ています。

さて福臨門魚翅海鮮酒家と言うくらいですから看板料理は何と言ってもフカヒレ(魚翅)です。中華料理の華はいくつもありますがフカヒレ(魚翅)はまさにその一つでしょう。
ヒレ自体には味わいはありませんが、上湯によって一気に華々しい優雅な味わいが現われてきます。
もちろんフカヒレ自体の質と高い加工、処理の技術が必要な事は言うまでもありません。一本一本の繊維がしっかりとわかる太さの黄金色に輝く極上フカヒレが、まさに厳選された素材の良さを物語ります。

因みに平成7年3月31日に放送された料理の鉄人「香港決戦」では香港の四大厨師として福臨門の羅安料理長が高級素材の神様として、富臨飯店の揚 貫一オーナーが鮑大王、ハイアットリージェンシーの周中料理長がヌーベルシノアの父、それに記酒家の粱偉基料理長が紹介されています。
特に鮑大王の鮑は(値段も含めて)想像を絶する逸品で、これを食べたら他の料理人の鮑はまず食べる気にはならないでしょう。あと羅氏については高級素材の神様には間違いはないでしょう。
他の方については香港の華僑さんに言わせればいろいろあると思いますが。

それで福臨門における料理のオーダーの仕方です。
香港の高級レストランのメニューには殆どコースというものがありません。今は分りませんが、昨年12月この店に訪問した時にはありませんでした。
そもそも香港の華僑は客を接待する時には目の色を変えて料理の内容について検討します。
それはその内容自体がある種の水準となってもてなす気持ちや気遣い、重要度などをあらわしてしまうのです。
従って結果としてはコースとなりますが、その内容は自分で季節や店の特色、客の好みなど考慮して真剣に選びます。
ですから一定のレベルの人々は安易にコースを選択することはありません。

因みにフランスの三ツ星レストランでも殆どがアラカルトで食事をします。私が食べた店のメニューで確認しますと、ジョルジョ・ブランが見開きのメニューの左側に4つのコース、右側にアラカルトが書いてある程度で、たとえばトロワグロは差込の紙で1種類だけコースが載っていて、ほかの店もその程度でした。パリの三ツ星はほとんどがアラカルトだけだったと記憶しています。
日本では高級レストランでは必ずコース料理がメインですが、これがどうしてか良くわかりません。正直私もコースで食べることもありますが、それは単品のお値段が内容に照らしてバカ高いような場合です。また日本では普段は昼はお手ごろなコースにします。しかし福臨門やピエール・ギャニエール、ルイ・ケーンズ(モナコ)などの天下の名店では歯を食いしばってもアラカルトにします。

それで香港では一般的に中華店で食事をする時にはアラカルトなのです。よく縁起をかついで8名で食事をします。八が発と読めるので縁起が良いそうです。なので8人なら8品の料理を注文します。前菜、スープ、魚、肉、鳥、野菜の各料理、ご飯、デザートというように。ですから東京の福臨門で高いコースをメインにしているのはかなり違和感を覚えます。
東京では個別の、例えばフカヒレの姿煮などバカ高いので、コースの方がお得感があるのかもしれませんが。私はそれでも福臨門ではコース料理は食べたくありません。食べたくない料理は食べたくないからです。要は人数が少なければそれなりにアラカルトでオーダーすればよいのです。

白灼蝦
この日はまず白灼蝦と言ってやや大きめの蝦を蒸して殻を取ってから唐辛子の入ったタレで食べました。

フカヒレスープ
その後でフカヒレのスープです。姿煮というわけにもいきませんが、良質のフカヒレは太さでわかります。またさすがにスープ自体の味わいは格別でした。通常はこれに2種類の韮とお酢で調整して食べます。

清蒸石斑魚

次は広東料理の代表的料理である清蒸石斑魚で、ハタ科の魚を蒸してコリアンダー(香菜)と特製しょうゆをかけた料理ですが、これが実に魚の柔らかな肉と醤油ソースの相性がよくて、必ずご飯にスープをかけて食べます。この料理は頭の部分が最も美味とされていて、主賓に捧げるとされています。
尾頭が美味しいという考え方は広東料理でも同様です。

その後でキヌガサダケやホタテの炒め物、鴨肉などの炒め物、本物の広東炒飯、マンゴプディング、果物を頂きました。
総勢5名でデザート以外で6品でした。
このうちこの店で必ず食べるのが蝦 、フカヒレ、石斑魚、炒飯です。鮑は残念ながら富臨のほうが格段に美味しいので、この店では食べません。

以上で大満足のうちにその余韻に浸りつつコンラッド・ホテルへと戻ったのでした。いよいよ明日は帰国です。

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◆香港グルメ旅行(その12)/香港老上海飯店

2007-03-26 00:33:05 | ゲストブック



スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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ネイザンロードで消え行く香港的風景を残像として目に焼き付けたあとで、灣仔(ワンチャイ)という香港島の下町にある老舗上海レストランへ行って家族で昼食を食べました。全体としてはあの天香楼と同様の料理が食べられますが、ここは純然たる上海料理ですので多少異なります。

この店は以前は老正興菜館といって、1955年創業の香港では上海料理の代表的な店でした。2003年にオーナーが変わってしまい名前も変更になりましたが、料理人、スタッフ、そしてメニューはそのまま残りましたのでうれしい限りです。その魅力は広範な上海料理を比較的お手ごろな値段で食べられる事と、蟹味噌料理がそろっている事です。
90年代に日本人旅行者が多かった時代の名残か、この店の支配人は日本人客の好みをよく知っていますので、居心地は良いでしょう。

蟹粉小籠包
この日のお目当ては4品で、まずは「蟹粉小籠包」と言って小籠包の頂上から黄色の蟹味噌が流れるくらい濃厚な中身で、これに酢と生姜がよくかみ合いますので豊潤そのものです。

蟹粉津白
次に「蟹粉津白」といって白菜を煮込んだ上に蟹味噌餡をたっぷりとかけたものです。白菜が甘味をもっていますが、一味違う蟹味噌の甘味が溶け合って美味しいです。
黒酢をかけるといっそう風合いが引き立ちます。

海蜇金瓜絲
「海蜇金瓜絲」はくらげと瓜の細切りをごま油を使用した特性のタレで和えたものですが、シャキっとした爽やかな、それでいてくらげのソフトな食感がよく調和した味わいで大満足です。
(海蜇=くらげ、絲=細切)これはこの店を訪問したら是非食べてみてください。

雪菜毛豆炒肉絲
「雪菜毛豆炒肉絲」は、枝豆の一種である毛豆と豚肉の細切を中国高菜とともに炒めた上海家庭料理の定番ですが、これがまた3者の味わい、風味が交じり合って奥の深い味となっています。
爽やかな甘味の毛豆、こってりとした豚肉に、雪菜の複雑な塩味が渾然一体となります。

まあ、昼食ですしこの晩は例の福臨門へ行く予定ですから、このくらいにしておきました。
あの天香楼は味は天下一品ですがお値段も同様ですから、もしもっとお手軽に同じような料理を食べたいならこの香港老上海飯店がおすすめです。
私が天香楼で食べた料理はここでも食べる事が出来ます。
違いは食材と紹興酒の水準ですが。

■香港老上海飯店
香港灣仔謝斐道238號世紀酒店地庫1字樓
B1/F, Century Hotel, 238 Jaffe Rd., Wan Chai, Hong Kong
℡ 28279339

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◆香港グルメ旅行(その11)/ヴィクトリアピークとネイザンロード

2007-03-21 09:51:15 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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さて翌日は快晴になりましたのでヴィクトリアピークに登ることにしました。ホテルからピークの駅までは歩いて10分くらいの距離ですから誠に便利です。途中にある香港公園の緑の中を優雅に通り抜けてしばらく歩きます。すがすがしい朝です。

ここからピークトラムに乗って山頂の駅まで約20分ほどの行程です。ピークトラムは1888年に出来ましたが、初期の幼稚なものから現在はコンピューター制御の近代的なトラムへと変わってきました。そもそもは植民地にやって来た英国人達が、蒸し暑くてたまらないので避暑地として山頂に別荘を構えたので使用したものです。

実は私は以前はこの途中のミッドレベルという高級アパート地区に住んでいた事がありますから、次つぎに現われる風景は懐かしいものばかりです。当時は自家用車を運転しておりましたが、たまに気分転換にこの急な坂道を歩いて出勤、帰宅したことがありましたがえらいシンドイ思いをしました。

ピークまで山の勾配を気にもしないで数多くアパートが築かれ、それがさらに立て替えられて現在の超高層で高級なアパート地区になりました。アパートは上に行けば行くほど眺めがよくなるので絶景の分お値段は高くなります。

上流家庭の奥様はさぞ買い物など大変と思われるかもしれませんが、実は香港は女性の社会進出が大変進んでおりまして、普段は奥様がたの多くは働いていて買い物や食事、育児はアマさん(住込みのメイド)の仕事です。
香港にはフィリピンから数万人の女性がメイドとして就労ビザを取って出稼ぎにきておりほとんどが住込み(月5~10万円)です。

私の住んでいたアパートは香港で最初にエレベーターがついたという建物で古いのですが、昔のアパートですからかなり広い間取り(160平米くらい、4LDK)で女中部屋がありました。
私は単身ですからもちろん住込みのメイドは禁じられていて通いのメイドでしたが、掃除、洗濯、アイロンなどで週2回で月3万円でしたがかなり助かりました。



さてピークからの眺めですが、大変壮大なランドスケープです。
このヴィクトリア・ハーバーを巡ってアヘン戦争が勃発し、海賊のような英国商人達が暗躍し後には日本 軍が占領し強奪の限りを尽くしたと言われ、戦後も波乱の植民地時代が続きました。
その中から李嘉誠などの大華僑が活躍して今日の発展を築いてきた、その光景が目 の前に広がっています。

因みに香港のピークからの夜景を「百万ドルの夜景」と言いますが、これは神戸の百万ドルの夜景という言い方を倣ったようです。
香港はドルでも香港ドルで為替の交換レートが異なり香港ドルの百万ドルは大したことはありません。
それで神戸が百万ドルの夜景と言われたのは1953年頃です。
当時は六甲山から見わたす夜景、つまり神戸や芦屋、尼崎などの1ヶ月の電気代が当時で100万ドルくらいだったのでそのように命名されたそうです。現在なら1000万ドルだそうですが。

しかしこの眺めで推し量る限り、私が住んでいた15年前ころに比べてもはるかに発展しています。現在が香港の繁栄の極みでしょうが、今後も更に発展するでしょう。日本とは異なり規制が自由ですし、バイタリティがあります。

重慶マンション
しかし、その発展という光の影で昔の香港らしい風景が次々に消滅しようとしています。ピークの後で訪問したチムサアチョイを縦に走るネイザン・ロード。このきらびやかな通りにひときわ汚くて、場違いなビルがありますが、それが重慶マンションです。過去幾多の貧乏トラベラーにとってこのホテルの超低宿泊料金はまさに

救いの神でした。しかしこの安ホテルも近い将来取り壊されて近代的なビルに建て替えられるそうです。

この看板もやがて・・・
さらにネイザンロードにある有名で香港の象徴の一つでもあるきらびやかな看板もかなり減少しています。ですから数年のうちにゴールデンマイルと言われて繁栄を続けている彌敦道(ネイザンロード)からは昔風のあの執拗にまで存在感を見せる看板は姿を消す可能性があります。今回はこの光景を目に焼き付けてきました。

ペニンシュラホテルのアフタヌーン・ティーは相変わらず日本人客で賑わっていましたが。

これが今の香港

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◆河津桜とつるし雛

2007-03-06 09:59:12 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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稲取のつるし雛

他の方々は踊り子で向かいましたが、茅ヶ崎からの私は熱海から伊豆急の各駅に乗りました。
この時点で既に満席、満員の状態です。
元気一杯の年配の皆さんはおそらく河津に直行なのでしょう。
伊豆高原駅で我々を待っていたタクシーに乗ってすぐに河津を目指します。
ラッキーなのは、運転手が地元の人間なので裏道を熟知していてラクラクと進み、まず伊豆稲取で「つるし雛」を見学しました。
正確には「雛のつるし飾り」と言います。
これは江戸時代から稲取温泉に伝わっているもので、桃の節句の雛壇の両側に端切れで作ったぬいぐるみを吊るす風習なのです。

うさぎ(神様のお使いもの)、柿(長寿)、俵ねずみ(大黒の使い=金運)、金目鯛(めでたい)、桃(多産)、三番叟(祝い事)などなど縁起の良いものが吊り下げられています。
稲取の公民館にもありますが、大混雑ですから我々はある個人の方のお宅で鑑賞させて頂きました。

その後で、河津桜です。
この桜は早咲きで有名ですが何と言ってもその妖艶な色の濃さにあるといえます。染井吉野が果敢ない、可憐な美しさとしたら、こちらはややもすると危険な誘惑で惹きつけるような濃厚な美しさがあります。
もともと1本の原木だったのを枝分けして、特に川沿いに植樹してからその並木の美しさで全国的に有名になりました。

河津桜の原木

昭和30年に河津在住の飯田勝美氏が、河津川沿い(豊泉橋上流の田中地区側)の冬枯れの雑草の中で芽吹いていた約1メートル位育った桜の若木を偶然見つけて庭先に植えた事が始まりでした。
約十年後の昭和41年1月下旬、やっと花が咲き始めました。

涅槃仏近くの最も美しい桜木

その後、この河津桜が土地の人々の手で広がり、やがて有名なあの河津川べりに植えていったのです。
まだ若い木が多いのでこれからさらに育って大きな並木になるでしょう。
今回はその原木の桜と、一本では最も見事と言われる桜木、そして川べりの桜並木を見学したのです。

河津川沿いの並木

ですからその河津川べりの桜は並木として眺めれば美しいのですが、桜木の1本としては涅槃仏近くの大きな桜が見事です。
これは満開ともなれば妖艶とも言える見事な美しさを辺りに誇示しています。

桜は一見清楚で雅(みやび)を感じさせる花ですが、その裏側に潜む魔性の艶やかさが時として人を狂わせます。
この、他の桜よりも色彩の勝るその煌びやかな花はあまり長く見つめていると何かに惹きつけられる怖さを感じてしまいます。

長興山の枝垂れ桜

小田原の長興山のしだれ桜のまるで白雪が舞うがごとくの可憐で優雅な姿をまた観たくもなってしまいました。

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◆香港グルメ旅行(その10)/天外天

2007-03-04 01:58:06 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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さていろいろありまして暫くぶりの投稿です。
その日(下町市場めぐり)の夜は、今香港で大評判の香港風隠れ家レストランの「天外天」へ行きました。
最近の香港では私房菜(プライベートキッチン)が流行ですが、私房菜は基本的にシェフが自宅に一組程度の客を入れて料理をサービスするものです。
この天外天は外見は全く普通のやや古ぼけたビルのワン・フロアをレストランに改造したものでした。
香港島の繁華街である銅羅湾(コーズウエイベイ)のそごうから少し湾仔方面へ歩くと、何も特徴のないただ古いアパートのビルディングがあります。



ガードマンに合図をして中に入ると目の前にシンドラー社製より怖そうな古いエレベーターがあります。もちろん扉は手動で二重になっています。両方とも重いです。



ところが14階に到着すると、なかなか洒落た中華レストランがお出迎えする事になります。
このサプライズが人気なのでしょう。
大きな丸いテーブルがいくつもありますから、10組程度の客が入れる結構大きな店ということになります。
眺めは夜景になりますが、遠くにニューワールドやカオルーン・シャングリラなどのホテルのクリスマス・シーズンのライトアップが見えます。



料理はまず木耳(きくらげ)ピリ辛炒めが登場しました。
黒い色で一瞬ギョっとしましたが味わいはキクラゲでプリプリして歯ざわりを楽しめます。
次に豆腐揚げですが塩コショウで味付けして食べますと味わい深くなります。
海老の揚げ物はブロッコリーとの相性が抜群です。



卵白とシーフードのお好み焼、牛肉ソテーと続き豆苗炒めとさんざん味わった後でご飯です。
スープの中に、揚げたてのごはんをさっと入れて食べます。
よくあるオコゲご飯とは異なりサクサク感がして、その後でごはん粒がスープの中でその具になって爽やかな逸品です。
料理は珍しいものが多くて大満足でした。



建物の外観と内側のまるでミスマッチのようなサプライズについては、ニューヨークではそれほど珍しいものではありません。
NYのエグゼクティブの中には昔の、重厚な建物を買い取って自分の豪邸に改造したり、古いレトロな倉庫のようなビルの1フロアを買い取って、中をまったく新築の豪華マンションのようにリフォームするのが当たり前のようになっています。
あの亡くなったケネディ・ジュニアもそのような建物に住んでおりました。SOHOやトライベッカなどにはそのようなビル内の邸宅が沢山ありますし、これからはあのハーレムにある超レトロな建物群も狙われるでしょう。そのような流れは1970年頃から始まりました。
香港も経済発展の波に乗ること15年。ようやくこのような趣向に目が向いてきたという事でしょうか。

「天外天」(The Sky View)
144C Riviera Mansion
59-65 Paterson Street
Causeway Bay
Tel: 2881-0338

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◆香港グルメ旅行(その9)/香港下町市場散歩

2007-01-25 21:27:33 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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香港で下町の風景と言えば、街中にある市場を挙げる事が出来ます。一見怪しげな食べ物を売っているような店、生きた鶏や蛙を売る店、青龍刀で切り落としたような肉片や叉焼を売る肉屋、様々のカラフルな果物を売りドリアンの匂いの立ち込める果物屋などなど混在しており、まさにインディ・ジョーンズの世界のようです。
香港には市場は数多くありますが、私が特に気に入っているのが2箇所あります。
一つ目が湾仔(ワンチャイ)と銅羅湾(コーズウエイベイ)の境目にあってあのタイムズスクエアからも近い市場です。香港人の台所として昔から賑わってきました。
また香港らしい暮らしの一端を垣間見る場所でもあります。



私はここで中国式の底の深い土鍋を買いまして、それからは時々この市場で冬瓜や豚肉を買ってスープを作ったり、いろいろな土鍋料理を作って食べたものです。
買い物しながら歩くこと自体が楽しい場所でした。
最初は鶏や蛙や鰻を見てゾっとしましたが、すぐに慣れました。



今回再訪して驚いたのは、この市場の規模が10年前に比べて約半分くらいになってしまった事です。
以前は軒を連ねていた家禽を売る店などたった1軒になってしまいました。考えてみれば、香港島の中心地に近い湾仔のこんな場所にいまだに市場があることすら不思議なのです。
それでも雰囲気はまだ残っています。
この喧騒の中に身をおくと、人々の暮らしの息遣いが聞こえてくるようです。
売り子の、よく声がとおるけたたましいい掛け声や、オバチャン達の世間話など、生活感を身近に感じるのです。



もう一つが北角(ノースポイント)の市場です。
こちらは市場の中をトラムが通るので有名です。
北角の終点にさしかかると、そこは市場です。もう目を覆うような光景が展開します。
この場所は春秧街(Chun Yeung Street)といいます。

トラムが真近くに来ても人々は平然と買い物や散歩を続けます。
勿論トラムの運転手もそれを知っていますので注意しながら運転しています。
市場という生活の重要な場所の中にトラムが押しかけてきたとでも言いましょうか。
トラムよりもそこに生活している人々が主役なのです。



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◆香港グルメ旅行(その8)/名都で飲茶

2007-01-16 23:16:25 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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さて昼食は飲茶です。
広東料理の本場ですから飲茶の店は数多くありますが、私が何時も訪れるのが名都酒家という店です。
理由は1300人収容の非常に大きな店で、姐さんの売り子達がワゴンで点心類を乗せて回ることで非常に雰囲気を感じるのです。
大きな店なので種類も大変多くて、また活気もあるので楽しいのです。加えてガムチョン(金鐘)という香港島の中心地にあるため定宿(何時もはアイランド・シャングリラ)にも近くて次の展開に便利なためです。

当地で飲茶で一番有名な店は、陸羽茶室という古くから常連中心に愛されている老舗があります。
しかしこの店は小さくて予約でしか入りにくいのと点心の種類が少ないという面があります。それにいわゆる古いタイプの老舗なので、店が客を選ぶような雰囲気があります。料理が美味しいのであれば我慢もしますが、この店の程度の飲茶は香港にはごまんとあります。数年前に発砲事件があり、あれから店の雰囲気が変わったと聞いています。

また飲茶で美味しい店を挙げるならば、やはり福臨門や金葉亭(コンラッドホテル)、嘉麟楼(ペニンシュラホテル)などの高級中華店になります。それぞれ店の威信にかけて優秀な点心師をおいています。しかしこちらもワゴンが回るような雰囲気ではありません。

我々は12時ころに入店しましたが、店内は見渡す限り丸いテーブルが配置されています。その中をゆったりとワゴンが回っています。ところがこの時点ではまだ客はまばらです。
実は香港では英国と同じで(植民地でしたから)昼食は1時からなのです。でもそれでも12時に来るのは、満員になるとワゴンの回りが遅くなり昼食に時間がかかるためです。

飲茶は広東出身の人々が「お茶を飲みながらおやつ(点心)をつまむところから発展しました。
ですから基本的には広東料理店に行かないと食べられません。
広東料理店は看板は店名に「○×酒楼」とか「○×酒家」と書いてあります。
飲茶の高級店では着席するとまずお茶の注文をとりに来ます。
普通は何も言わないとジャスミンになりますが、名都のような大衆店ですとボーレイが来ます。
お茶はポットで来ますが、中のお茶がなくなるとウエイトレスを呼ぶのではなくて蓋を逆さまにしておきます。
これが合図ですぐにお茶を入れてもってきてくれます。



飲茶は売り子がワゴンに乗せて回っています。
ワゴンの前には点心の名前を書いた札が下がっていますので、お目当てのものがあれば手をあげて来てもらいます。
これが高級な店ですと、このような売り子はおらずメニューの中から選んで注文します。ただこれだとすべての点心が同時に来てしまい、冷めてしまうリスクがあります。
この名都(メイトー)では数年前から大きなフロアの真ん中に出店のように数十種類の点心を売るコーナーを作りました。
これは客の人数が多すぎてワゴンの回りが遅いのと、香港人がせっかちな為です。
それで客は伝票を持ってこのコーナーに行き、お目当ての点心を受け取ってテーブルに持ち帰るのです。
その時に伝票に料金を示すスタンプを押してもらいます。

点心には飽(まんじゅう系)、餃(ギョーザ系)、肉もの、煮(煮物系)など多種類ありますが、多くが蒸篭(セイロ)に入っています。
ですからワゴンの名札ではわからないものは蓋を開けて見せてくれます。この辺りはドライに要らないものは「ノー」と言えば売り子も心得ています。

この日に食べた点心は、

▽点心の華とも言える魚翅灌湯餃(フカヒレ入りギョウザの入ったスープ)、

鼓汁排骨(スペアリブのトイチー煮込)、
焼賣類、
春巻類、
葱油餅(揚げネギモチ)、
蘿蔔糕(大根もち)、
腸粉(中華風クレープ)、
魚露芥蘭(中国ブロッコリー)、
▽皮付焼豚

でもう大満足でした。

なお、この名都は香港の飲茶店の中ではわりと高級な店に入るため、お値段は日本よりは安いですが香港ではやや高めです。
もしいわゆる大衆的な飲茶店を訪問したければ、地下鉄の油麻地の真上にある倫敦大酒楼がお薦めです。
ただしこちらはランニング姿で競馬新聞を見ながら点心を食べているオジサン達に混じって食べるようになります。
でも香港の庶民の方々ご用達の店でお値段はかなりお手ごろです。こちらではなんだか本当に香港庶民生活に溶け込んだ気分になります。



名都酒家
香港中環金鐘道95號統一中心4樓
電話2865-1988

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ご投稿ありがとうございました!
コメント (5)
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