BUCK-TICKのあっちゃんが脳幹出血で帰らぬ人となりました。わしも脳の出血で不自由な体になってから早4年が経ってしまい、今回はそのことについて語っておきたいと思います。
脳出血とは脳の内部の血管が破れて脳組織へ直接出血する病気で、初期症状はなく、前触れなく突然発症します。
わしの出血した場所は「被殻」、大脳の中央部に左右1対あるもので脳出血の約50%を占め、頭痛や片麻痺(右や左半身の麻痺)、感覚障害、失語症や構音障害などの症状を起こします。
高血圧が原因とはいうもののそこまで高かったわけでもなく、頭が痛いとか手足がしびれるとか呂律が回らないとか、前触れは一切ありませんでした。
10月4日、出社して仕事の最中だったからすぐに救急車を呼んでもらい、手術はせずに高血圧を下げる降圧薬や脳の腫れを抑える薬を点滴することで済んだようです。
およそ発症から1~6時間で出血は止まるそうで…。ていうか、このへんのことは全く覚えておりません。
慈恵医大に入院していた3週間は寝返りは打てない、言葉は話せない、食事は看護師の介護あり、お茶や水はとろみ付き…病院のベッドで自分の立場を理解する前にもう死んだと思っていたくらい。
食事の世話、半身麻痺で車椅子、排泄の介助(その時は管付けてました)…妹はこれから死ぬまでわしの介護をするのかと絶望したそうです。
脳には感情のコントロールなど高度な機能が備わっているし、喋れないだけじゃなく言葉や文字の理解ができなくなることもあるし、感覚障がいを起こす場合もある。手足が痺れたり、物に触っても感覚がなかったり、温度を感じなくなるなど感覚が鈍感になったり。
わしは言葉が出なかったので、どの程度の障がいが及んでいるのか分からなかったわけですね(他人の言っていることは最初から理解出来ていました)。
ありがたいことに「片側麻痺」「失語症」以外の障がいはありません。まあ失語…ではなくなっているけど。ドレーンも早々に外れたし、車椅子も使っていない。
この前ケアマネさんと認定調査で話をした時、どんどん悪くなる人もいるそうで、脳の中の別の部分が出血する人とか「再発」の可能性もあるらしい。そうなったらもう寝たきりとか。。。怖い。
最近は長い文章も書けるようになったので、時々病気のことも書いてみようと思います。
次はリハビリテーションのことかな。