ナンシー・Chang!のおいし~生活

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鎌倉 松原庵(お酒編)

2007-03-31 20:31:46 | お酒のお話
*由比ヶ浜の蕎麦処、鎌倉 松原庵 でいただいたお酒

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■PINTIA
ボデガス・イ・ヴィニョドス・ピンティア(カスティーリャ・イ・レオン/スペイン)
“スペイン最高峰ワイナリー”との誉れ高きベガ・シシリアが、テンプラニーリョ100%で造った「トロで最高にエレガントなワイン」。2001年のファースト・ヴィンテージ(販売は2004年)が、ワイン・アドヴォケイト誌(ロバート・パーカー)で95点の高得点を獲得、スペインのロマネ・コンティと称されるエレガントな赤ワインです。
果実味、酸味、タンニンのバランスが素晴らしく、ベリーや柑橘類にも似たフレッシュな香りの後に、鉄やミネラルの存在を思わせる複雑なアロマが追ってきて、長く余韻を楽しめます。大振りボルドータイプのグラスでゆっくり飲みたいワイン。

産地:カスティーリャ・イ・レオン/スペイン
生産者:ボデガス・イ・ヴィニョドス・ピンティア
葡萄品種:ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ) 
スタイル:フルボディ

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■木戸泉の古酒
木戸泉酒造(千葉県)では全国でも珍しい「高温山廃」という製法でお酒を造っています。
天然の乳酸菌を使い、高温で仕込む事で添加物を一切使用しない「カラダにやさしい」日本酒が出来ます。
特徴はなんといっても円やかな酸味。
しっかりとした味わいなのに、柔らかでとっても飲み易い。
そしてそのお酒をじっくり寝かせて丁寧に造られた古酒は、なんと30年モノです!
紹興酒と見まごうばかりの鮮やかな紅色はまさに芸術品。
ワイン、ウィスキー、ブランデーなどに比べて没個性が囁かれる日本酒だけど、
この個性的な木戸泉のお酒はまさに日本が誇れる熟成酒ではないでしょうか。
ちなみに木戸泉の古酒はネットで購入可。
http://www.bii.ne.jp/kidoizumi/index.html

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いっしょにいただいたお料理は こちら ★店舗情報鎌倉 松原庵
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■鎌倉 松原庵(お料理編)

2007-03-31 20:30:09 | 鎌倉のレストラン

かまくらまつばらあん(蕎麦/鎌倉)

*雰囲気もご馳走の蕎麦(酒)処

ゲストブックでお馴染みのスティーブ@茅ヶ崎氏より「由比ヶ浜に夜はまったり酒肴と蕎麦を楽しめる店発見!」とのお知らせが。聞けば3月にオープンしたばかりだというそのお店、鎌倉が誇るかの洋館宿「かいひん荘鎌倉」に程近い、風情溢れる一角に堂々と門を構える一軒家だと言うじゃありませんか。
築70年という日本家屋を店舗として利用している、そう私好みの「古民家改築」タイプ。

〓いただいたお料理〓
(小さい画像はクリックで拡大します)


梅酒(さざ浪)           お通し

食前酒は梅酒をロックで。「さざ浪」というお酒だそうですが、これが円やかで非常に美味。上品な甘さで後味もサッパリ。お通しはふきの煮物とキャベツの浅漬け。

合鴨ロースのたたき
この美しいロゼ色をご覧あれ!

にしんの煮付け
小骨が全く気にならないくらいじっくりと煮てあります。煮汁がたっぷり染み込んでウマ~

海鮮あられ揚げ
海の幸と地野菜のかき揚げは塩でいただきます。揚げたての天ぷらはやっぱり最高ですなぁ

青まめ豆腐
青豆で作ったお豆腐に醤油で煮た黒豆が乗っています。
固めのお豆腐には青豆のゴツゴツした食感が残っていて、なんとも不思議な味わい。お豆の旨みが楽しめる一皿。

出汁卵
トロふわ感が絶妙!大根おろしでサッパリといただきます。

ふきの煮物とかっぱ蒲鉾
ふきが美味しいと言ったら、持込のお酒を飲む時にサービスで出してくれました。滑らかな口当たりの蒲鉾にサンドしてあるのは胡瓜のスライス。

〆のお蕎麦
蕎麦そのものが固めで歯応えがあり、とっても美味しかったですね。汁が辛口だったので私の好みに合っていました。
お腹は一杯でしたが、蕎麦湯も残さずいただきました。

酒の肴はシンプルなものばかりですが、食材がいいこと、出汁や煮物の仕事が非常に丁寧なこと、一皿の量が酒の肴としてつまむには丁度いいこと、など総合的にはとても満足のいくディナーとなりました。〆にせいろをいただいて、1人約5,000円。
昼間にお蕎麦をいただいていないので、蕎麦屋としての評価は出来ませんが、夜にこれだけの料理がいただければ、私は酒処としての利用の方がオススメです。

持ち込み料2,000円でお酒を持って行けるということで、またもや美味しいお酒にありついてしまった私。



今回のディナーのお供は、スペインのロマネ・コンティ(ブフブルギニョンや頬肉のワイン煮など、牛肉の煮込み料理にとても合いそうだと思ったけれど、意外や和食に違和感がなかった・驚)と、30年モノの古酒(日本酒)でした。
ああ、いいものいただいちゃった♪ スティーブ先生、毎度のことながらありがとうございます
詳細データは こちら をご参照ください。

というわけで、地元にまた1つ美味しい酒処が登場。
ただ気になるのは、クチコミグルメサイトのいぢわるレビュアや、蕎麦奉行気取りのグルメブロガーやらが県外から乗り込んできて、天ぷらの大きさがどうの、汁と蕎麦を別々にいただいてみてなんたら―とか、くだらないゴタクを並べて荒らされたらどうしよ…ってこと(苦笑)。
グルメ誌に写真付きで紹介されたら流行ってしまいそうなお店だけにチョト心配です。
出来ることなら「蕎麦オタ入店禁止!」にして欲しい。

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店舗情報

□11:30~21:00(L.O) 
□火曜定休 
□駐車場あり(多分5台)
□鎌倉市由比ヶ浜4-10-3 
□0467-61-3838

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※店内の様子は前の記事にて
コメント (3)
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■鎌倉 松原庵

2007-03-30 13:38:02 | 鎌倉のレストラン

 かまくら まつばらあん(蕎麦/鎌倉)

*古都鎌倉の景色にしっくり馴染んだ「ハコ」が最大の(私的には)魅力!

ゲストブックでお馴染みのスティーブ@茅ヶ崎氏より「由比ヶ浜に夜はまったり酒肴と蕎麦を楽しめる店発見!」とのお知らせが。
聞けば3月にオープンしたばかりだというそのお店、鎌倉が誇るかの洋館宿「かいひん荘鎌倉」に程近い、風情溢れる一角に堂々と門を構える一軒家だと言うじゃありませんか。
築70年という日本家屋を店舗として利用している、そう私好みの「古民家改築」タイプ。
Hanakoや湘南スタイルで紹介されて市外から人が押し寄せる前に是非伺っておかねば―と、平日の夜早々に訪問。

久々の江ノ電
なんと無人駅の「由比ヶ浜」にこんなモノが()! 
由比ヶ浜駅のホーム出口にちょこんと立っているICカード認識機?に、時代の流れを痛感。一瞬センチメンタルな気分に浸ったりもした…(^^;)。周囲の雰囲気にはまったく溶け込んでいません。。。

お店は駅からは徒歩1分ほど、広いお庭と立派な竹垣塀を有する大邸宅です。
お庭から店舗を覗いてみただけで(トップ画像、暗くて上手く写らない…)すでに期待が膨らみます。

エントランス
玄関先に暖簾が掛けてあり、左手に御品書きも見えます。

つい先日レビューした長谷の レストラン・ワタベ と同様に、日本家屋のいいところを残しつつ、モダンなレストラン仕様を巧みに取り入れて「大正ロマン」を彷彿とさせる「いい雰囲気」を作り出しています。
もう私の好み的には「ド真ん中!」です。
我を忘れて店内で写真を撮りまくってしまいました。快く承諾して下さったお店の方、当日温かい目で見守ってくれた隣りのテーブルのご家族、大変失礼いたしました(ありがとうございました)。
というわけで、雰囲気は画像を見て察して下さい(小さいサイズのものはクリックで拡大します)。
とは言え「酒飲み処」だけあって店内はイイカンジに暗い…出来は「イマイチ」なのですが。

店内へ
6人掛けのテーブル。グループ、ファミリー利用もOKです。

カウンター席も
「おひとりさまでもお気軽に」とのことです。

床の間や脇棚を残し、上品な和空間を演出しています。

離れの小部屋
お蕎麦は職人さんの手打ち。中庭を隔てた離れの小部屋が蕎麦を打つ場所となっていて、客はテーブルでガラス戸越しにその様子を見ることが出来ます。

照明
店内の照明は、ランプや電球の小さな灯りだけ。
まったりと寛げますが、写真を撮るには非常に厳しいです。

縁側
立派なお庭が見えます(―っても、夜は真っ暗ですが^^;)。
テラス席が用意されているので、これからの季節にはお庭で食事をしても気持ち良さそう。

ワイングラスのストッカーも純和風 

奥座敷
個室として使用可。とってもいい感じ。

スタッフは男女ともに若く、接客は「近所の人を自宅に招いた」系の典型的な湘南スタイル。食事をしている客とフツーに世間話をしたり、閉店間際には持ち込んだお酒を一緒に飲んだりという、この界隈では珍しくないアットホームなもの。住宅を改装したお店の雰囲気には相応しい、私的にはお気に入りのスタイルです。

というわけで、居心地も抜群でした。
※お料理とお酒については 次の記事でじっくりと!

2013/05/18 画像3点リサイズ
2018/05/02 画像10点修整、4点リサイズ
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■スカイラウンジ ステラガーデン

2007-03-28 10:46:24 | 東京のレストラン

ステラガーデン(Bar・ラウンジ/芝公園)

*日本で一番近くから東京タワーの全身を拝めるBar!

まさに東京タワーに沿うようにそびえ立つ抜群の立地、ザ・プリンス パークタワー東京は会社から徒歩5分(トップ画像は夜のパークタワー全景)。
頭の先から足元まで、こんな至近距離から東京タワーを鑑賞出来る場所は東京中探してもここをおいて他にはありません。
※小さい画像はクリックで拡大します。


ロビー
このホテル、フロントは33F吹き抜けという大胆な設計です。

ロビーフロアによくあるティーラウンジはありません。右手にはショップ、中央にメインBar。装飾性のない極めてシンプルなインテリアと直線的なレイアウト。周りをとりまく緑あふれる芝公園の風情とは見事なまでに対照的で、少々面喰ってしまいました。
ゴテゴテと余計なものが置いていない点は好ましいけれど、あまりにもアッサリしすぎでやや寒々しい印象を受けます。

ロビーから見上げる天井

地階フロアには池が

33Fまではシースルーエレベーターで

私は結構このテの仕掛けが好きな性質です(爆)。意外や無機質で殺風景な内装はどこか近未来的。

ラウンジ入口の生花ディスプレイ
最上階33Fにある此方、おそらく日本で一番近くから東京タワーの全身を眺められるスカイラウンジです。定時で会社を退けた後、1人でフラッと、もちろん東京タワーを拝むために伺いました。「東京タワーを見るために来ました」と告げて案内された席は、まさに目の前にそれを臨む特等席!

話には聞いていたけれど、実際に真正面にそびえ立つ東京タワーの迫力は圧倒的です。フロア全体が東京タワー鑑賞仕様に設計されているとしか思えないこのラウンジは、東京タワーフェチの私にとって「これ以上はない!」最高のシチュエーション。幸せでした。

目の前に東京タワー

窓からの眺め
神々しいまでに眩い光を放つその雄姿に、ただただ見蕩れるばかりでありました。

カクテル
左:生の桃ネクター&シャンパン(モエ・エ・シャンドン)で作る「フレッシュピーチのベリーニ」、右:すり潰した苺果肉を入れたグラスにモエとマスカットリキュールを注ぎ、凍らせたマスカットの実を3つぶ加えたカクテル「ストロベリーニ」

スモークサーモン

フレッシュフルーツ盛り合わせ

カクテルは私の大好きな生果実+シャンパン系、しかもモエを使っているので美味しいです。しかし2,000円とは、夜景の拝観料込みとしてもちょっと強気すぎやしませんか?
私は同様のレシピで同レベルのものが1,300円で飲めるお店を知っていたりするので…。どうにも納得がいきません。
あまりに美味しかったので、苺の方を2杯飲んでしまった私は、↑のオーダーで11,400円も払ってしまいました。
うち3割は「展望料金」なのでしょうが…。

というわけで、CPはいいとは言えません。

テーブルに着いた若いお兄ちゃんの接客は、爽やかでなかなか良かったですよ。カップル利用ではない私に気を使ってか、さり気なく話しかけてくれたり(別にいいのに…^^;)。
多少の不満はあったって、東京タワーがある限りまた行っちゃうんだろうなぁ。

ステラガーデン
□12:00~25:00 
□年中無休
□東京都港区芝公園4-8-1 東京プリンスホテル パークタワー33F
□03-5400-1154

2013/05/15 画像5点修整、3点リサイズ、1点削除
2018/05/02 画像3点修整
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◆香港グルメ旅行(その12)/香港老上海飯店

2007-03-26 00:33:05 | ゲストブック



スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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ネイザンロードで消え行く香港的風景を残像として目に焼き付けたあとで、灣仔(ワンチャイ)という香港島の下町にある老舗上海レストランへ行って家族で昼食を食べました。全体としてはあの天香楼と同様の料理が食べられますが、ここは純然たる上海料理ですので多少異なります。

この店は以前は老正興菜館といって、1955年創業の香港では上海料理の代表的な店でした。2003年にオーナーが変わってしまい名前も変更になりましたが、料理人、スタッフ、そしてメニューはそのまま残りましたのでうれしい限りです。その魅力は広範な上海料理を比較的お手ごろな値段で食べられる事と、蟹味噌料理がそろっている事です。
90年代に日本人旅行者が多かった時代の名残か、この店の支配人は日本人客の好みをよく知っていますので、居心地は良いでしょう。

蟹粉小籠包
この日のお目当ては4品で、まずは「蟹粉小籠包」と言って小籠包の頂上から黄色の蟹味噌が流れるくらい濃厚な中身で、これに酢と生姜がよくかみ合いますので豊潤そのものです。

蟹粉津白
次に「蟹粉津白」といって白菜を煮込んだ上に蟹味噌餡をたっぷりとかけたものです。白菜が甘味をもっていますが、一味違う蟹味噌の甘味が溶け合って美味しいです。
黒酢をかけるといっそう風合いが引き立ちます。

海蜇金瓜絲
「海蜇金瓜絲」はくらげと瓜の細切りをごま油を使用した特性のタレで和えたものですが、シャキっとした爽やかな、それでいてくらげのソフトな食感がよく調和した味わいで大満足です。
(海蜇=くらげ、絲=細切)これはこの店を訪問したら是非食べてみてください。

雪菜毛豆炒肉絲
「雪菜毛豆炒肉絲」は、枝豆の一種である毛豆と豚肉の細切を中国高菜とともに炒めた上海家庭料理の定番ですが、これがまた3者の味わい、風味が交じり合って奥の深い味となっています。
爽やかな甘味の毛豆、こってりとした豚肉に、雪菜の複雑な塩味が渾然一体となります。

まあ、昼食ですしこの晩は例の福臨門へ行く予定ですから、このくらいにしておきました。
あの天香楼は味は天下一品ですがお値段も同様ですから、もしもっとお手軽に同じような料理を食べたいならこの香港老上海飯店がおすすめです。
私が天香楼で食べた料理はここでも食べる事が出来ます。
違いは食材と紹興酒の水準ですが。

■香港老上海飯店
香港灣仔謝斐道238號世紀酒店地庫1字樓
B1/F, Century Hotel, 238 Jaffe Rd., Wan Chai, Hong Kong
℡ 28279339

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ご投稿ありがとうございました!
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■レストラン・ワタベ

2007-03-25 22:17:59 | 鎌倉のレストラン

 レストラン・ワタベ(フランス料理/鎌倉)

*遠来の客人をおもてなしするならここで!

―という「とっておき」の一軒。
江ノ電の線路づたいに細い路地を歩くこと1分、立派な門構えのお屋敷が現れます。門の脇にさりげなく置かれた看板を見なければ(見ても?)、ここがレストランだと気付く人はいないかも。

店内の様子

線路を跨ぎ、門をくぐって飛び石を渡り、玄関の引き戸を開ければ、そこは古い日本家屋(建てられたのは昭和16年とか)の魅力を最大限に生かしたモダンな空間。
このギャップがまず何とも心地良いのです。
土間から一段上がった部屋の中には靴をはいたままで。
玄関には桐箪笥を活用したワインラックがありました。

私と連れが案内されたテーブルは、目の前に70坪もの広いお庭が広がる特等席。しかし今回はディナー利用なので外は真っ暗。
かなり残念! 個人的にはランチ利用の方がオススメです。
とは言うものの、バング&オルフセン9000(このオーディオシステム、私も欲しい!)からクラシックが静かに流れる夜のダイニングも、落ち着いた雰囲気で悪くありません。

〓いただいたお料理〓
(クリックで拡大します)


アミューズ              パン
地蛸のマリネ。下に敷いたトマトが甘~い


前菜
左:ホウボウのカルパッチョサラダ(連れのオーダー)
右:オマール海老のグリルサラダ

肉料理
鴨肉のポアレ 赤ワインソース


デザート
左:栗とエスプレッソのプディング(連れのオーダー)
右:ガトーショコラとキャラメルアイス

初訪問なので、無難に5,500円のディナーコースを。
アミューズ、前菜、肉又は魚料理、デザート、コーヒーにパンが付きます。シャンパーニュ(ジョゼ・ミッシェル)をフルボトルで追加して、支払いは1人10,000円。ロケーション、料理、サービスを総合すれば極めて適正な価格だと思います。

「まずは素材ありき」という渡部シェフのお料理は、シンプルな正統派フレンチという印象。前菜は地野菜、魚介そのものの魅力を活かしダイナミックに、お肉料理はソースにじっくりと時間をかけ古典的なスタイルで。奇をてらったところがないので、老若男女を問わず誰の口にも合うフランス料理です。遠方から来客があった時に連れて行くにはピッタリのお店でしょう。
ただ、個人的な希望としてはもう少し意外性というか、一皿ごとに「サプライズ」が欲しいような気も…。

ディナーのお供。
Jose Michel ジョゼ・ミッシェル
ピノ・ムニエをベースに素晴らしいシャンパンを造るレコルタン・マニピュラン(葡萄の栽培から醸造・熟成・販売まで一貫して行う生産者)。長期熟成が可能なシャンパンだそうです。とてもしっかりした濃厚な飲み口。カルパッチョのような火を通していない魚料理には少々重すぎかも。私が選んだオマールにはピッタリだったので、連れとは明と暗を分けた形となった(笑)。

接客は若い男性(ソムリエ?)が1人でこなしていました。
パリッと黒服でキメて、サービスも丁寧で隙のないものでしたが、個人的には少々堅苦しいような気がします。
「ゲストが寛いで食事を楽しめるお店を」という渡部良昭シェフ。
オーナーのお家に招かれたようにリラックス出来るアットホームな接客の方が此方には相応しいのでは。もっとスタッフが客としゃべってみればいいのにと思います。お店とゲストの隔たりがない点は「湘南スタイル」の素敵なところだと認識しているもので。

次回はランチで訪問したいですね。
近くの長谷寺や海岸線をのんびり散策するのもいいし、70坪もの堂々たるお店の前庭をじっくりと鑑賞してみたい。
紫陽花の季節かな。

レストラン・ワタベ
□12:00~14:00 
18:00~21:00 
□月・第3火曜日定休 
□駐車場 なし
□鎌倉市坂ノ下1-1 
□0467-22-8680

2013/05/15 画像2点リサイズ
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■若会席 大和館

2007-03-22 00:45:58 | 東京のレストラン

 わかかいせき やまとかん(鉄板会席/日比谷)

*“ちょい怖”ビル地下の個室でステーキディナー!

2006/10/12の記事 で日比谷ダイビルを紹介した際に「近日中に伺うつもり」とコメントしていたお店です。
そもそもこのビルのB1にあること自体が、私にとってはすでに興味の対象だったと言うべきか。
お近くにお勤めの方はご存知かと思いますが、このビル、ちょっと気味悪いですよね?



エントランスの天井近くに不気味なブロンズ像が浮いて?いたり、
壁面に魑魅魍魎みたいな凄まじい形相の顔面彫刻が張り付いていたり…。



彫刻の口が水を吐き出すビル前の噴水は、夜になると下からライトが当てられて、怖さが一層UPします。
こんな不気味なビルの地下に完全個室のレストランがあるなどと聞くと、ちょっと行ってみたくなりませんか(私だけ)?

地階までのアプローチ
足元を照らす程度の照明を頼りに、薄暗い階段を下る瞬間はドキドキ……だったのに。

なんか扉の向こうは拍子抜けするほど明るくて、内装も新しくピカピカなので「あれれ?」。フロントで「いらっしゃいませ~」と言われた時には、なんか田舎のちょっといいホテル(この微妙なニュアンス、わかります?)に来てしまったのかと軽く混乱しました。
まあこちらは母体が伊豆の旅館ということなので、驚くことはないんでしょうけど。


個室の入口            ヒラメの箸置きがカワイイ

案内されたお席は6人までOKの「天岡」(てんこう)、掘り炬燵式の和室でした。
3名での利用にもかかわらず、広めのお部屋を用意していただけてちょっと感激。
お座敷で足が楽ちんなのはいいですね。座布団もビックリするほど分厚くてふっかふかです。

ステーキディナーのお供
スティーブ先生のお持込みワインは、珍しく?正統派Gevrey Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)でした。
それも果実のエキスが豊富な古樹から収穫した葡萄で造られる「ヴィエイユ・ヴィーニュ」。
豊かな芳香と、繊細かつ重厚な味わいは格別です。



目の前の鉄板で調理してくれます!
旬の食材をふんだんに使ったこだわりの会席料理もあるのですが、情報提供者の営業マン曰く、「ステーキ屋(!)に行って肉を食わなきゃ話にならん」そうなので、お肉のコースにしました。
先付、魚介焼、焼野菜、サラダ、ステーキ(100g)、食事、デザートで8,925円。お肉を150gにすると少々値が上がります。

〓いただいたお料理〓
(クリックで拡大します)


先付                魚介焼き

先付けは若布と菜の花のお浸し、お魚は1本釣りの真鯛。
解禁になったばかりの若布、菜の花、真鯛は桜の葉に包まれちょこんとお花も添えられていました。春ですねぇ。


焼き野菜              サラダ

焼き野菜は大根の輪切りに自家製ベーコンを巻きつけてステーキしたもの。かけられたソースは、茸入りのドミグラスソース!
これが意外にも良く合うんです。スティーブ先生ご提供のブルゴーニュの極上赤ワインにもピッタリ!
生野菜のサラダは、トマトが甘くて美味しかったなぁ。

ステーキ(100g)
そしていよいよお肉が登場です。
岩手産の黒毛牛だそうですが、もう色の美しいこと。そして蕩けそうに柔らかい! 「お肉につけてお召し上がり下さい」とお醤油ベースの和風ソースも用意されていたのに「つけないほうが美味しい!」ほど、お肉自体の旨みが素晴らしかったですね。店長さんはお肉にはとことん拘っているそうですが、食べてみて納得。


ご飯          デザート       お茶

この後にご飯、デザートも付いて9,000円弱ですから、CPはなかなか優秀だと思います。ただ、ワインの持ち込み料は1本につき5,000円というとんでもないものなので、よっぽどの銘酒でない限り止めておいた方がいいと思います。

個室にもかかわらず、目の前で料理されたものを熱いうちにいただけるというシステムはいいですね。このあたりは「接待族御用達」のお店として良く出来ているところです。
調理担当のお兄さんも愛想が良くて感じが良かったし。
お茶や鉄板焼き以外のお料理を給仕してくれるのは、着物姿のおばちゃんたち。さすがにベテランらしく客あしらいも上手なので安心です。会計の際にガムやキャンディを渡すサービスも庶民的で微笑ましい。今年の干支、猪の箸置きをお土産にいただきました。

ほとんどの客が接待利用だそうですが、デートや家族での利用にもオススメですよ。

若会席 大和館
□月~金 11:30~14:00 17:30~22:00(L.O 20:30) 
土 11:30~20:00(L.O 18:00)
□日・祝定休 
□千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビルB1F 
□03-3592-6666

2007/09/02 画像6点トリミング
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◆香港グルメ旅行(その11)/ヴィクトリアピークとネイザンロード

2007-03-21 09:51:15 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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さて翌日は快晴になりましたのでヴィクトリアピークに登ることにしました。ホテルからピークの駅までは歩いて10分くらいの距離ですから誠に便利です。途中にある香港公園の緑の中を優雅に通り抜けてしばらく歩きます。すがすがしい朝です。

ここからピークトラムに乗って山頂の駅まで約20分ほどの行程です。ピークトラムは1888年に出来ましたが、初期の幼稚なものから現在はコンピューター制御の近代的なトラムへと変わってきました。そもそもは植民地にやって来た英国人達が、蒸し暑くてたまらないので避暑地として山頂に別荘を構えたので使用したものです。

実は私は以前はこの途中のミッドレベルという高級アパート地区に住んでいた事がありますから、次つぎに現われる風景は懐かしいものばかりです。当時は自家用車を運転しておりましたが、たまに気分転換にこの急な坂道を歩いて出勤、帰宅したことがありましたがえらいシンドイ思いをしました。

ピークまで山の勾配を気にもしないで数多くアパートが築かれ、それがさらに立て替えられて現在の超高層で高級なアパート地区になりました。アパートは上に行けば行くほど眺めがよくなるので絶景の分お値段は高くなります。

上流家庭の奥様はさぞ買い物など大変と思われるかもしれませんが、実は香港は女性の社会進出が大変進んでおりまして、普段は奥様がたの多くは働いていて買い物や食事、育児はアマさん(住込みのメイド)の仕事です。
香港にはフィリピンから数万人の女性がメイドとして就労ビザを取って出稼ぎにきておりほとんどが住込み(月5~10万円)です。

私の住んでいたアパートは香港で最初にエレベーターがついたという建物で古いのですが、昔のアパートですからかなり広い間取り(160平米くらい、4LDK)で女中部屋がありました。
私は単身ですからもちろん住込みのメイドは禁じられていて通いのメイドでしたが、掃除、洗濯、アイロンなどで週2回で月3万円でしたがかなり助かりました。



さてピークからの眺めですが、大変壮大なランドスケープです。
このヴィクトリア・ハーバーを巡ってアヘン戦争が勃発し、海賊のような英国商人達が暗躍し後には日本 軍が占領し強奪の限りを尽くしたと言われ、戦後も波乱の植民地時代が続きました。
その中から李嘉誠などの大華僑が活躍して今日の発展を築いてきた、その光景が目 の前に広がっています。

因みに香港のピークからの夜景を「百万ドルの夜景」と言いますが、これは神戸の百万ドルの夜景という言い方を倣ったようです。
香港はドルでも香港ドルで為替の交換レートが異なり香港ドルの百万ドルは大したことはありません。
それで神戸が百万ドルの夜景と言われたのは1953年頃です。
当時は六甲山から見わたす夜景、つまり神戸や芦屋、尼崎などの1ヶ月の電気代が当時で100万ドルくらいだったのでそのように命名されたそうです。現在なら1000万ドルだそうですが。

しかしこの眺めで推し量る限り、私が住んでいた15年前ころに比べてもはるかに発展しています。現在が香港の繁栄の極みでしょうが、今後も更に発展するでしょう。日本とは異なり規制が自由ですし、バイタリティがあります。

重慶マンション
しかし、その発展という光の影で昔の香港らしい風景が次々に消滅しようとしています。ピークの後で訪問したチムサアチョイを縦に走るネイザン・ロード。このきらびやかな通りにひときわ汚くて、場違いなビルがありますが、それが重慶マンションです。過去幾多の貧乏トラベラーにとってこのホテルの超低宿泊料金はまさに

救いの神でした。しかしこの安ホテルも近い将来取り壊されて近代的なビルに建て替えられるそうです。

この看板もやがて・・・
さらにネイザンロードにある有名で香港の象徴の一つでもあるきらびやかな看板もかなり減少しています。ですから数年のうちにゴールデンマイルと言われて繁栄を続けている彌敦道(ネイザンロード)からは昔風のあの執拗にまで存在感を見せる看板は姿を消す可能性があります。今回はこの光景を目に焼き付けてきました。

ペニンシュラホテルのアフタヌーン・ティーは相変わらず日本人客で賑わっていましたが。

これが今の香港

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ご投稿ありがとうございました!
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■アンサンセ/お料理編

2007-03-19 01:22:47 | 横浜・湘南のレストラン

アンサンセ (フランス料理/横浜)

*続いていただいたお料理をご紹介します!

週末の夜、会社帰りにワイン好きの友人を誘い初訪問。グラスでいただけるワインが充実していて、その上しっかり食事も出来ると聞いていたので、実はかなり前から機会を伺っていました。横浜駅からはほんの5分ほどの距離ながら、程好く喧噪を逃れたビルの谷間の一角にひっそりと存在しているお店。

〓いただいたお料理〓
5,500円のコースをお願いしました。

アミューズ
ひと口サイズのアミューズは、ラディッシュを塩とオリーブオイルだけで。これが意外にさっぱりしていて美味しい!

前菜
「本日の鮮魚のカルパッチョサラダ」をチョイス。お魚はアイナメでした。

フレッシュフォアグラ
シンプルに塩胡椒だけでソテー、添えられた金柑を絞っていただきます。

メイン料理
連れも私もお肉料理を選択。
私は差額を払って「小鴨の胸肉のポアレ」から「鴨もも肉のコンフィ」に替えていただきました。
付け合わせの黄色いにんじんが焼きいも(さつま芋)みたいに甘くてほくほくでかなり美味!

連れの腸詰め料理
手前に見えるのが↑の黄色いにんじん。付け合わせは同じでした。

デザート
これはもう少し頑張って欲しいです。私的にはもっと甘い方がうれしいかな。

コーヒー

正直、ワインの素晴らしさに比べてお料理は驚くほど美味しいというものではありません。感動したのはフォアグラくらい。
前菜のお魚は鮮度も良く、お野菜も美味しいですが、バランスを考えると前菜の割りに味が強すぎる気がしました。
鴨のコンフィも味に文句があるわけじゃないですが、オーバーチャージするほどのものかと思うと…。
ワインに合せてアラカルトをオーダーした方が賢明だったかも。
お酒を飲みになら、またすぐにでも伺いたいですね(爆)。

〓いただいたワイン〓
こうやって並べると同じように見えてしまうけれど、グラスも全て違う形のもので登場します。
微妙な色の差を伝えられないのが残念だなぁ。



1.Duval Charpentier Verzenay Cuvee Special
2.Catherine et Claude Marechal Bourgogne Aligote
3.Domaine Les Goubert Cuvee Viognier Blanc
4.Domaine Jean Marc Boillot Rully 1er Cru Meix Cadot
5.Domaine M&S Ogier La Rosine VdP des Collines Rhodaniennes
6.Ch. Meyney Sant-Estephe

J・M・ボワイヨのリュリーは、ソムリエでもあるオーナー氏が「フォアグラに是非!」と勧めてくれた白ワイン。
フォアグラには連れも私も甘口のパシュランをお願いしたのですが、「1杯をお2人で半分ずつお飲みになりますか?」と2つのグラスに分けて注いでくれました。
ワイン好きにはありがたいサービスですなぁ(笑)。
これがかなりしっかりと重い飲み口でビックリ!脂っこい料理やジビエ、イベリコ豚なんかと合せても美味しくいただけそうです。
ラ・ロジーヌはこの日初めて出合ったワイン。バランスが良くケチのつけどころがない正統派。
シャトー・メイネイは長熟タイプなので、1997年ものでもちょっと早いと思う人がいるかも知れないですね。
私は重いワインが苦手なので、このくらいが丁度好みの飲み頃。
口の広い大きなグラスに注いでサーブされます。

Domaine Capmartin 2010 Pacherenc du Vic-Bilh Doux
絶品甘口ワイン、パシュラン・デュ・ヴィックビルはフォアグラ料理と相性抜群!



チーズ盛り合せ
赤ワインが残ったので、シャトー・メイネイに合せてチーズを追加(ウォッシュ系の状態が良くて満足)。

食後酒
デザートが「イマイチ…」だったせいで、つい頼んでしまった。
これはコニャックですが、マール、グラッパなどが5~6種類ありました。

〓おまけ〓
そこかしこに薔薇の花、洗面所には香水瓶…。フェミニンな演出が心憎い

ちなみにこちらは化粧室の洗面台です。



化粧室にまで薔薇の花があったのには感激でした。
ブルガリの香水がたくさん置いてあったけれど、あれを使う人っているのかな?

アンサンセ
□17:00~23:00(L.O) 
□月曜・第3日曜定休
□横浜市西区北幸2-5-22 
□045-290-0800
※いただいたワインの詳細は こちら

2007/09/02 画像6点リサイズ
2013/05/13 画像17点修整、6点加工、9点リサイズ、1点削除
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■アンサンセ/ワイン編

2007-03-18 22:28:45 | お酒のお話

アンサンセ(フランス料理/横浜)

*ワインBarとしてなら「かなり優秀」なお店です!

週末の夜、会社帰りにワイン好きの友人を誘い初訪問。
グラスでいただけるワインが充実していて、その上しっかり食事も出来ると聞いていたので、実はかなり前から機会を伺っていました。横浜駅からはほんの5分ほどの距離ながら、程好く喧噪を逃れたビルの谷間の一角にひっそりと存在しているお店。

エントランス
地下へと下りる階段の踊り場にピンクの薔薇が。

イイカンジに照明を落とした店内は「Bar仕様」
テーブルにも一輪の薔薇の花が。
うーん、なかなかロマンチックな演出です。
なんたって私、薔薇の花が大好きなんですね。この時点ですでに雰囲気的には大満足です。

グラスワインのリストを見てぶったまげました!
何にビックリしたかというと、並んでいるワインがマニアックなものばかりだったからです。
結局、リストにない食後酒を含め8杯も(詳細は↓参照のこと)飲んでしまいました…。軽く自己嫌悪(恥ずかしい)。しかもほとんどシラフでお店を出た私って(^^;)。

〓いただいたワイン〓

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Duval Charpentier Verzenay Cuvee Special
ヴェルズネイ キュヴェ・スペシャル(1,320円)

ランス市近郊のモンターニュ・ド・ランス地区、ヴェルズネイ村(Verzenay)に5.4haの畑を所有する家族経営のワイナリーで造られています。小さいながらも所有する畑は全てグラン クリュに格付けされているという素晴らしいテロワール。ぶどう栽培からワイン醸造、瓶詰めまでの全てを手掛けるレコルタン・マニピュランで、単一ヴィンテージの原酒を100%用い、リザーヴワインは使用しません。瓶内熟成を3~4年と長期間行っており、ブリュット・トラディションと比較して熟成感のある重心の低い果実味が特徴。

産地:モンターニュ・ド・ランス地区 ヴェルズネイ村
生産者:デュバル・シャルポンティエ
品種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール60%

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Catherine et Claude Marechal Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ(1,100円)

安価な白ワイン用として多産され、同じブルゴーニュの超優良品種シャルドネと比べると質的に劣る―というのがアリゴテの一般的なイメージ。高級感や丸みに欠け、酸が尖り、カクテルのキールに使うのがせいぜいと思っている人は多いことでしょう。そんな固定概念を覆してしまうのが此方。アリゴテも収量を抑えて丁寧に造ると限りなくシャルドネに近くなるという見本のようなワイン。酸がしっかりししつつ、まろやかで、味に豊かな厚みがあります。
造り手はクロード・マレシャル。他にも「ブーズロン」のA&P・ド・ヴィレーヌ(ロマネ・コンティのオーナー夫妻が経営するドメーヌ)、マルキ・ダンジェルヴィーユ、フランソワ・ミクルスキなどなど、近年良質なブルゴーニュ・アリゴテを産み出す生産者も現れています。

産地:ブルゴーニュ
生産者:カトリーヌ・エ・クロード・マレシャル
品種:アリゴテ100%

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Domaine Les Goubert Cuvee Viognier Blanc
ヴィオニエ・ブラン(1,430円)★

創業は1636年というジゴンダスの老舗ドメーヌ。当時、城壁で囲まれていたジゴンダスの町の外側、グベールという地区にシャトーが建てられたことがその名の由来です。主のジャン・ピエール・グベールは、コート・デュ・ローヌ地域に所有している21haにもおよぶ広大な畑でこのワインを生産しています。まるでヨーグルトのようなまろやかで不思議な酸味は、まさに未知との遭遇。今まで飲んだことのない複雑で官能的な余韻を残す白ワイン。ボルドーの赤みたいに勿体つけてチビチビ飲みたくなります。

産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:ドメーヌ レ・グベール
品種:ヴィオニエ100%

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Domaine Jean Marc Boillot Rully 1er Cru Meix Cadot
リュリー メ・カド(1,650円)

サン=トーバンとかピュリニー・モンラッシェでお馴染みのジャン・マルク・ボワイヨはエチソンヌ・ソゼの孫に当たるそうです。白ワインの評価が特に高く、一流店のリストには必ずリストアップされるというドメーヌですが、リュリーを造っているなんて知りませんでした(恥)。今回はフォアグラにピッタリだということでお薦めいただいたのですが、ブルゴーニュの白とは思えないほど、重く濃厚でしっかりとした飲み口です!

産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:ジャン・マルク・ボワイヨ
品種:シャルドネ100%

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Domaine M&S Ogier La Rosine VdP des Collines Rhodaniennes
ラ・ロジーヌ コリーヌ・ロダニエール(1,320円)★

産地はコート・デュ・ローヌ、生産者はミシェルとステファンのオジェ父子。初ヴィンテージとなった「コート・ロティ ベル・エレーヌ」は、‘99年にロバート・パーカーがなんと100点満点をつけて一躍有名になりました。わずか2haほどの小さな畑から造り出されるワインながら、エレガントで高級感に溢れ、華やかな印象。
非常にバランスが良く、誰にでも飲みやすいワイン。

産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:M&S・オジェ
品種:シラー100%

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Ch. Meyney Sant-Estephe
サンテステフ(1,650円)

「クリュ・ブルジョワ」級という格付けながら、モンローズの北隣に広大な敷地を誇るサン・テステフ村のトップシャトー。最近では「グラン・クリュ」に匹敵する評価を得ています。ワインは果実味豊かで、寿命の長い熟成タイプ。濃厚な色合いの液面から立ち込めるプルーン、ブラックベリーなど黒い果実を思わせる香りはまさしくグランヴァン。1997年はすでに飲み頃としては申し分ありません。タンニンが多く重みのあるワインだと言われていますが、想像していたほどではありませんでした。インパクトのある濃厚な飲み口ながら、ふくよかな果実味が中和し、バランスの取れたワインに仕上がっています。

産地:ボルドー
生産者:シャトー・メイネイ
品種:カベルネソーヴィニヨン70%、メルロ25%、カベルネフラン3%、プティヴェルド2%

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Domaine Capmartin 2010 Pacherenc du Vic-Bilh Doux
パシュラン・デュ・ヴィックビル(1,100円)★

現当主ギー・カプマルタンは、1986年に叔父から現在の7.5haの畑を引き継ぎました。そのうちの80%からマディラン、残りの20%でこのパシュラン・デュ・ヴィックビルを生産しています。平均樹齢は、それぞれに約30年ですが、古い樹齢ではフィロキセラ前の樹も存在します。葡萄の樹には科学的な防カビ剤や防虫剤は使用せず、この地方の伝統的な農法が用いられます。
南西地方Sud-Ouest(シュッドウエスト)はフォアグラの産地でもあり、甘口ワイン、パシュラン・デュ・ヴィック・ビルはフォアグラ料理と合わせて楽しまれています。ちなみにマディランは濃厚なフルボディタイプのワインです。

産地:シュッドウエスト
生産者:ドメーヌ・カプマルタン
品種:グロマンサン60%、プティマンサン20%、アリュフィアック20%

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恥ずかしながら、この中で私が知っていたワインはシャトー・メイネイだけでした。なので薀蓄はお店のオーナー氏のウケウリです(^^;)。ああ、ワインの世界は奥が深いのね(ちなみに★を付けたのが私が恋におちた銘柄です)。
ヴィオニエのまるでヨーグルトのような不思議な酸味、ラ・ロジーヌのエレガントな高級感、そして柑橘系フルーツを思わせる爽やかな甘さの虜となったパシュラン・デュ・ヴィックビル。他でなかなか飲めないワインをリストアップしてあるとは恐れ入りました!
さすがオーナーがソムリエだけのことはありますね。

食後にいただいたコニャック
グラッパやマールなど、食後酒もなかなか充実していました。

※お酒と一緒にいただいたお料理は 次の記事 で!

2013/05/13 画像6点差替え、2点リサイズ
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