アンサンセ(フランス料理/横浜)
*ワインBarとしてなら「かなり優秀」なお店です!
週末の夜、会社帰りにワイン好きの友人を誘い初訪問。
グラスでいただけるワインが充実していて、その上しっかり食事も出来ると聞いていたので、実はかなり前から機会を伺っていました。横浜駅からはほんの5分ほどの距離ながら、程好く喧噪を逃れたビルの谷間の一角にひっそりと存在しているお店。
エントランス
地下へと下りる階段の踊り場にピンクの薔薇が。
イイカンジに照明を落とした店内は「Bar仕様」
テーブルにも一輪の薔薇の花が。
うーん、なかなかロマンチックな演出です。
なんたって私、薔薇の花が大好きなんですね。この時点ですでに雰囲気的には大満足です。
グラスワインのリストを見てぶったまげました!
何にビックリしたかというと、並んでいるワインがマニアックなものばかりだったからです。
結局、リストにない食後酒を含め8杯も(詳細は↓参照のこと)飲んでしまいました…。軽く自己嫌悪(恥ずかしい)。しかもほとんどシラフでお店を出た私って(^^;)。
〓いただいたワイン〓----------------------------------------------------
Duval Charpentier Verzenay Cuvee Special ○
ヴェルズネイ キュヴェ・スペシャル(1,320円)
ランス市近郊のモンターニュ・ド・ランス地区、ヴェルズネイ村(Verzenay)に5.4haの畑を所有する家族経営のワイナリーで造られています。小さいながらも所有する畑は全てグラン クリュに格付けされているという素晴らしいテロワール。ぶどう栽培からワイン醸造、瓶詰めまでの全てを手掛けるレコルタン・マニピュランで、単一ヴィンテージの原酒を100%用い、リザーヴワインは使用しません。瓶内熟成を3~4年と長期間行っており、ブリュット・トラディションと比較して熟成感のある重心の低い果実味が特徴。
産地:モンターニュ・ド・ランス地区 ヴェルズネイ村
生産者:デュバル・シャルポンティエ
品種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール60%
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Catherine et Claude Marechal Bourgogne Aligote ●
ブルゴーニュ・アリゴテ(1,100円)
安価な白ワイン用として多産され、同じブルゴーニュの超優良品種シャルドネと比べると質的に劣る―というのがアリゴテの一般的なイメージ。高級感や丸みに欠け、酸が尖り、カクテルのキールに使うのがせいぜいと思っている人は多いことでしょう。そんな固定概念を覆してしまうのが此方。アリゴテも収量を抑えて丁寧に造ると限りなくシャルドネに近くなるという見本のようなワイン。酸がしっかりししつつ、まろやかで、味に豊かな厚みがあります。
造り手はクロード・マレシャル。他にも「ブーズロン」のA&P・ド・ヴィレーヌ(ロマネ・コンティのオーナー夫妻が経営するドメーヌ)、マルキ・ダンジェルヴィーユ、フランソワ・ミクルスキなどなど、近年良質なブルゴーニュ・アリゴテを産み出す生産者も現れています。
産地:ブルゴーニュ
生産者:カトリーヌ・エ・クロード・マレシャル
品種:アリゴテ100%
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Domaine Les Goubert Cuvee Viognier Blanc ●
ヴィオニエ・ブラン(1,430円)★
創業は1636年というジゴンダスの老舗ドメーヌ。当時、城壁で囲まれていたジゴンダスの町の外側、グベールという地区にシャトーが建てられたことがその名の由来です。主のジャン・ピエール・グベールは、コート・デュ・ローヌ地域に所有している21haにもおよぶ広大な畑でこのワインを生産しています。まるでヨーグルトのようなまろやかで不思議な酸味は、まさに未知との遭遇。今まで飲んだことのない複雑で官能的な余韻を残す白ワイン。ボルドーの赤みたいに勿体つけてチビチビ飲みたくなります。
産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:ドメーヌ レ・グベール
品種:ヴィオニエ100%
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Domaine Jean Marc Boillot Rully 1er Cru Meix Cadot ●
リュリー メ・カド(1,650円)
サン=トーバンとかピュリニー・モンラッシェでお馴染みのジャン・マルク・ボワイヨはエチソンヌ・ソゼの孫に当たるそうです。白ワインの評価が特に高く、一流店のリストには必ずリストアップされるというドメーヌですが、リュリーを造っているなんて知りませんでした(恥)。今回はフォアグラにピッタリだということでお薦めいただいたのですが、ブルゴーニュの白とは思えないほど、重く濃厚でしっかりとした飲み口です!
産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:ジャン・マルク・ボワイヨ
品種:シャルドネ100%
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Domaine M&S Ogier La Rosine VdP des Collines Rhodaniennes ●
ラ・ロジーヌ コリーヌ・ロダニエール(1,320円)★
産地はコート・デュ・ローヌ、生産者はミシェルとステファンのオジェ父子。初ヴィンテージとなった「コート・ロティ ベル・エレーヌ」は、‘99年にロバート・パーカーがなんと100点満点をつけて一躍有名になりました。わずか2haほどの小さな畑から造り出されるワインながら、エレガントで高級感に溢れ、華やかな印象。
非常にバランスが良く、誰にでも飲みやすいワイン。
産地:コート・デュ・ローヌ
生産者:M&S・オジェ
品種:シラー100%
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Ch. Meyney Sant-Estephe ●
サンテステフ(1,650円)
「クリュ・ブルジョワ」級という格付けながら、モンローズの北隣に広大な敷地を誇るサン・テステフ村のトップシャトー。最近では「グラン・クリュ」に匹敵する評価を得ています。ワインは果実味豊かで、寿命の長い熟成タイプ。濃厚な色合いの液面から立ち込めるプルーン、ブラックベリーなど黒い果実を思わせる香りはまさしくグランヴァン。1997年はすでに飲み頃としては申し分ありません。タンニンが多く重みのあるワインだと言われていますが、想像していたほどではありませんでした。インパクトのある濃厚な飲み口ながら、ふくよかな果実味が中和し、バランスの取れたワインに仕上がっています。
産地:ボルドー
生産者:シャトー・メイネイ
品種:カベルネソーヴィニヨン70%、メルロ25%、カベルネフラン3%、プティヴェルド2%
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Domaine Capmartin 2010 Pacherenc du Vic-Bilh Doux ●
パシュラン・デュ・ヴィックビル(1,100円)★
現当主ギー・カプマルタンは、1986年に叔父から現在の7.5haの畑を引き継ぎました。そのうちの80%からマディラン、残りの20%でこのパシュラン・デュ・ヴィックビルを生産しています。平均樹齢は、それぞれに約30年ですが、古い樹齢ではフィロキセラ前の樹も存在します。葡萄の樹には科学的な防カビ剤や防虫剤は使用せず、この地方の伝統的な農法が用いられます。
南西地方Sud-Ouest(シュッドウエスト)はフォアグラの産地でもあり、甘口ワイン、パシュラン・デュ・ヴィック・ビルはフォアグラ料理と合わせて楽しまれています。ちなみにマディランは濃厚なフルボディタイプのワインです。
産地:シュッドウエスト
生産者:ドメーヌ・カプマルタン
品種:グロマンサン60%、プティマンサン20%、アリュフィアック20%
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恥ずかしながら、この中で私が知っていたワインはシャトー・メイネイだけでした。なので薀蓄はお店のオーナー氏のウケウリです(^^;)。ああ、ワインの世界は奥が深いのね(ちなみに★を付けたのが私が恋におちた銘柄です)。
ヴィオニエのまるでヨーグルトのような不思議な酸味、ラ・ロジーヌのエレガントな高級感、そして柑橘系フルーツを思わせる爽やかな甘さの虜となったパシュラン・デュ・ヴィックビル。他でなかなか飲めないワインをリストアップしてあるとは恐れ入りました!
さすがオーナーがソムリエだけのことはありますね。
食後にいただいたコニャック
グラッパやマールなど、食後酒もなかなか充実していました。
※お酒と一緒にいただいたお料理は
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2013/05/13 画像6点差替え、2点リサイズ