ナンシー・Chang!のおいし~生活

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◆香港グルメ旅行(その7)/IFC Tower

2007-01-14 00:36:17 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。
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右端がIFC Tower

文武廟で義財神の関羽将軍にお願いし、キャット・ストリートでお宝を購入した後で、香港の新しい観光名所であるIFC Towerを訪問しました。漢字で書くと国際金融中心大履となります。高さ415メートルで現在世界で5番目 に高いビルという事になります。香港のランドマークと言っても過言ではないでしょう。ゲストブックの第1回目に夜の風景の写真の中に登場しています。
実はこのビルには香港政庁の金融庁が入り、また多くの日系、欧米の金融機関も入居しています。最高階はあのヴィクトリア・ピークと同じ高さになりますが、残念ながらオフィス・ビルなので最上層階には展望台はありません。

ただ、55階の香港金融庁の見学ルームには昇ることが出来ます。ここからの眺めもなかなかのものですので香港訪問の際には行ってみてください。1階の受付でパスポートを見せれば入館カードを貸してくれます。
もしパスポートを忘れた場合はクレディット・カードでも何でも良いですから本人である事を照明するものを見せれば大丈夫です。(ただし英語のもの)


IFCの左はジャーデン      ピークを臨む

眺めの中でおびただしいコンテナ船を見かける事が出来ます。実は香港はシンガポールに並ぶ世界最大のコンテナ基地があり、コンテナ集配量も中国南部を控えて世界一なのです。
それは香港の湾が深いし波が穏やかで、言わば天然の良港だからです。これこそが英国がアヘン戦争を引き起こし香港領有を狙った最大の理由なのですから。
よく香港は観光と不動産、金融の街と言われますが、実際には最大の産業は物流なのです。
広東省の産業が発展するにつれて香港も繁栄してきました。
今後もこの状況は続き、観光や不動産も中国本 土からの需要で栄えるでしょう。


コンテナ基地を臨む      中国銀行ビル(真中)

因みに現在の世界の高層ビルの順位は以下の通りです。
1位:台北国際金融大楼(台湾)508M、101階、2004年
2位:ペトロナス・ツインタワー(マレーシア)452M、88階、1997年
3位:シアーズタワー(米国)442M、108階、1974年
4位:金茂大履(中国上海) 420M、88階、1998年
5位:IFC Tower(香港) 415M、88階、2003年
何とTOP5のうち4つまでがアジアです。しかもすべてアジアの発展に沿うようにここ10年間で建てられたものばかりです。でもあのニューヨークのエンパイア・ステートビルもクライスラービルも米国が隆盛中の1930年代に建設されていますから、この現象も最もだと思います。高層ビルは繁栄の象徴です。
なお、香港では今年中に環球貿易廣場(International Commerce Centre)という地上118階建て、高さ490メートルのビルが西九龍に完成しますので、このIFC Towerも順位を下げるでしょう。

なお、香港で高層ビルと言えば有名な話があります。
それはBank of China(中国銀行)ビルです。この中国最大の銀行は、1985年に当時の香港最大の銀行である香港上海銀行(現英国のHSBC)が、著名な英国人建築家サー・ノーマン・フォスターによる新本店建物を建設したので強い衝撃を受けました。

この建物は史上空前の建築費用を注ぎ込んだ建築であり、当時世界中の建築家達から今世紀最大の傑作であると絶賛されたビルになったのでした。返還を控えて香港に大拠点を築きたい中国銀行にとって目の上のタンコブであり、目障りであったのでしょう。

そこで中国銀行はこちらも世界的に有名な中国系アメリカ人建築家I・M・ペイにより現在のあの「東洋の真珠香港に聳え立つ、壮大にして華麗な水晶の塔」と言われる新本店を建設したものです。しかし、そのシンプルでしかも力強いデザインと言われるものが逆に「鋭利な刀」と言われてしまいます。しかもまさに香港政庁に向かって振り下ろされんばかりのようにと。

最後の写真の左端が香港政庁で真ん中が中国銀行の建物です。さらにこの右奥にはあの香港上海銀行(現英国のHSBC)のビルがあり「返す刀で・・・」とも言われたものです。

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◆香港グルメ旅行(その6)/キャット・ストリート

2007-01-11 23:50:17 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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文武廟のすぐ下にガラクタ市で有名なキャット・ストリートがあります。この場所は正確には摩羅上街 Upper Lascar Row と言います。何の風情も無い小路ですが、ここに良く言えば骨董のようにも見える、正確に言えばまるでジャンクにもならないガラクタを売っている店がたくさんあるのです。

だからと言って決してバカにしている訳ではありません。
ガラクタの中にもキラリと光るものはあります。

たとえばNYの23丁目辺りには、アンティークと称してやはり殆どがガラクタを売っている一角があります。普段はただの広場ですが、週末ともなると多くの出店が出てきていろいろな物を並べていきます。私も結構掘り出し物を発見しました。決して高価な物ではなくて、生活の中でちょっとしたアクセントをつける少しお洒落な、面白い物をお手ごろな値段で買うのです。

キャット・ストリートと言われる由来は、中国では中古品の事をネズミというのでそれを買う人をネコと呼ぶからだそうです。それで通称キャット・ストリートです。

売られているものは、翡翠のような貴重に見える石の数々や風水グッズ、置物、人形などなど、とにかくガラクタやジャンクまがいの多彩なものがあります。しばらくぶりに訪れた印象ではどうもMAO(毛沢東)グッズが増えてきたようです。



この日は少し時間が早かったので、何時もより店は少なめでしたが、とうとう掘り出し物を発見しました。
羅盤です。それも木の蓋には翡翠の玉が埋め込んであるではないですか。
羅盤とは風水師が方位を確認して相を判断するための道具です。五行・八卦・天干・地支・星曜・節気・星の動き・エネルギーの結合などの大切な知識が一つの盤に集約されています。ただ使いこなすのは非常に難しく、長い経験と年月を必要とします。

私の場合現在の知識ではほんの少ししか解りませんので、まあ言わば飾りです。しかしながら日本にしても、古代や中世の建造物やその立地、生活様式などを理解するためには、羅盤というよりも風水のごく一般的知識を持っていると興味が一層増して面白いのです。

風水の考え方の基本は「陰陽五行」における「物理的な衛生面や精神衛生上、良い住環境を作る」です。誰もが何の憂いもなく健康に暮らせる住環境を整える事にあります。したがって西方に金色の絵を飾る等々縁起をかつぐような手段ではないのです。

たとえば家相も重要な要素です。有名なことですが、京都御所は完全な長方形ではありません。東北の角を見ると凹んでいてそこに鬼門封じの猿がいます。猿が辻といって、木造の猿が守る役目を果たしています。さらに丁寧にもその先(東北のライン上)に比叡山延暦寺別院・赤山禅院(皇城表鬼門)を配しているのです。

同様のことは江戸城においても配置されており、東北に日光東照宮を鬼門封じに置き、さらにそのライン上(鬼門ライン)に当時の東叡山寛永寺を置いて鬼門封じを行なったのです。

話が大きくなりましたが、とにかくこの羅盤ははじめ200HK$(約3200円)と言っていたのを150HK$(約2400円)に負けさせました。こうして我が家にお宝が一つ増えました。

*キャット・ストリートでは必ず値切ることを忘れずに!

それで我が家の本当の家宝である本物の風水師が使用する羅盤と比較してみました。
写真の蓋に玉があるのが今回キャットストリートで購入したものです。真ん中の磁石の大きさは同じですから本物と比べて小さくて簡素化されているのがわかります。


今回購入したもの

風水師使用の本物

何故私が本物を持っているかって? 実は香港にいた時に本格的に風水師になるための勉強をし始めたのですが、3日後に神様のお告げがありまして「その能力を美食の開発に使え」という事でした。それで残念ながら羅盤が宝の持ち腐れになっているのです。


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◆香港グルメ旅行(その5)/文武廟

2007-01-10 13:48:03 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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さて、羅富記でお粥を食べてから、坂道をあの古美術街で有名なハリウッド・ストリート目指して登りました。
階段、道路、階段、道路と超えていくと、やや広めのハリウッド・ストリートに到着します。
ここを少しだけ西の方へ歩くと文武廟が見えてきます。
外観はいかにも中国のお寺のような、ややカラフルで東洋的エキゾチックな建造様式です。
廟というのは道教のお寺のようなもので、道教の神様を祭るところです。中国の代表的な宗教は道教ですから、本土のみならず海外の中華街にはいたるところに廟があります。

それで、この文武廟の神様は文昌帝と関羽です。文昌帝は中国の神話に登場する黄帝の子供で、文の神様とされています。
明の時代に中国で役人登用に科挙が採用されると、一躍脚光を浴びてこの帝を祭る廟が急増したそうです。
一方の関羽はもちろんご存知の三国志の英雄です。中国でも最高の武神です。
この文武廟は1840年の建立されましたが、以降香港では政庁の役人は文武を崇拝し、香港警察の警官は関羽を拝みにくるそうです。



さて内部が凄いのです。写真をご覧のようにグルグル巻きのお線香が所狭しと並び、一種異様な眺めを呈しています。
最初にこの廟を訪れた時には、この光景と線香の煙とであのチャイニーズ・ゴースト・ストーリー(倩女幽魂:報復絶倒な中国版幽霊情話?)を思い出しました。
レスリー・チャンとジョイ・ウォン、懐かしいですなあ・・・



家内は早速300円でお線香を買って猛然と神様に拝み始めました。私は通常神様にお願いする時は「やる事なす事すべてがうまく行きますように」だけです。
しかし今回はあの義財神と言われている関羽様です。義財神として商売の神様としても祀られていますので、ここはとばかり関羽様には具体的に保有中の投資信託の名前をすべて挙げて、2007年度の価格急騰をお願いしておきました。義に厚い神様ですからきっと願いを叶えてくれると信じております。





*財神には5種類あると言われておりまして「文、武、偏、富、義」があります。
しばしこの幻想的な廟の様子を携帯で写していましたが、観光バスが次々に廟の前に停車し大勢の観光客がお参りに来るのには驚きました。返還前にはこんな事は無かったのですが恐らく大陸からの人達なのでしょう。
今や香港観光の重要な名所になっているようです。

なお、ハリウッド・ストリートに数多くある古美術店については、その真贋(本 物かにせもの)についていろいろ言われています。敢えて言えば、もし本物であればあのような値段で店内に置いてあるはずはありません。巧妙なにせものである可能性があり、購入される場合には注意が必要です。

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◆香港グルメ旅行(その4)/羅富記のお粥

2007-01-09 00:55:17 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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香港の朝はお粥で始まります。
広東風のトロっと煮込んだ、米の粒粒を感じないあっさりとした胃に優しいお粥です。
実は香港島の西側の上環というところに大変美味しいお粥の店があるのです。私が香港以外の台北、上海、シンガポール、クアラルンプール、NY、SFなど名だたる中華街で食べたどのお粥よりも美味しいのです。
名前は羅富記粥麺専家といいまして、上環に行くトラムに面している店です。同名が坂の上の方にありますが、味のレベルが全く違いますのでご注意を。皇后大道にある店だと確認してください。
この店は、およそ70年前に広東省出身の羅富さんという人がコトコトと煮詰めて作った粥や手打ちの麺が人気を呼び、今ではすっかり有名店になったものです。貝柱などでダシを取っていますので、そのままでもあっさりとしながらもコクがあります。

コンラッド・ホテルからパシフィック・プレイスという高級ブティックモールを抜けて進みますと、トラム(市電)の駅に到達します。それであの2階建のトラムに乗ってお粥を食べに行きました。
このトラムはロンドンのお下がりですが香港人の大変貴重な足となっています。なんせどこまで乗っても約30円なのです。2階から見るセントラルや上環の街並みはまるで観光気分になります。
香港観光はトラムとフェリーが絶対にオススメです。



さて、およそ15分くらい乗ってトラムを降りると、下町風の上環の街並みが登場します。
よく見ないとなかなか判らない店です。非常に地味な店構えなのです。私も最初は一瞬入るのを躊躇しましたが、中はいたって普通の下町食堂です。地元のおじちゃん、おばちゃん達がのんびりとお粥を食べています。 



さてテーブルの上にガラス板があり、その下にメニューがあります。右側にはお粥、左側には麺(午後から)が書いてあります。
普通は魚の切身や肉のすり身の団子のようなものをトッピングしますが、私は何も入れない、ただのお粥しか食べません。これを白湯といいます。実はこれが「通」の食べ方です。
せいぜい、油條という揚げパンのようなものを食べます。

この店のお粥は何とも微妙な魚のダシと塩味が効いて爽やかな味わいですが、コクもあり満足感に満たされます。この白湯で150円程度ですから、横浜の中華街の、あの程度の味のお粥がいかに暴利かわかります。
昨夜、あの天香楼で贅沢を尽くした後で、この世界最高のお粥が150円とは香港美食世界の奥の深さと言えるでしょう。 

白湯

油條

そもそも中国では数千年の昔からお粥が食べられていて、神仙粥という健康食でもありました。慢性的な腎臓病やひ臓の病気にとても効果があるといわれています。カロリーが少なくてダイエット食としても効果があるので、これでこの店のように味が素晴らしければ文句はないのですが、消化が良すぎて1~2時間もたつと空腹感を覚えるのが難でしょうか。

羅富記粥麺専家 Lan Fu Kee Noodle Shop
住所: 香港中環皇后大道中144號
電話: 2543-3288
営業: 7:00~23:30
休日: 旧正月

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◆香港グルメ旅行(その3)/天香楼(2)

2007-01-07 21:09:13 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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天香楼は百年近の歴史を持つ老舗で、唐の時代の詩人宋之問の詩賦“月から木犀花が落ち、天香雲外漂い”から名づけられました。
故あって昔本土の店をたたみ香港へと移転したのですが、最近は杭州市の浙江飯店に出店したようです。

固まりを割った瞬間の乞食鶏

蓮の葉から取り出した乞食鶏

さて乞食鶏です。
今回は5名で訪問しましたので予め乞食鶏を予約しておきました。
焼き固まった泥土を当日ご一緒した重鎮に叩き割っていただこうと思ったら、何と店のほうで勝手に割ってしまいました。
蓮の葉に巻かれて中に封じ込められていた鶏肉と野菜などは高貴な風味と奥深い味わいで絶品です。
なお、乞食鶏は別名を富貴鶏とも言います。これはその乞食の話を聞いた貴族など富裕な人々が真似て同じ料理方法で食べるのが流行ったからだそうです。
一つの料理にこれほど落差のある名前を持つのも面白いものです。

酔蟹、濃厚な蟹味噌
酔蟹は、極上の上海蟹の胴の切り身をこれも極上の紹興酒に漬けておくもので、感激、興奮の逸品です。
食べるというよりも吸い込むのですが、大変高貴で上品な奥の深い味わいの絶品です。
やはり28年物の紹興酒は比類な味付け効果を発揮します。

天下の絶品、蟹味噌麺
蟹味噌の麺です。本日のメイン中のメインです。
黄色い蟹味噌とオレンジ色の蟹の卵でこってりと舌も降参する豪華な味わいです。 
まず麺の上にかけて更にこれに特製のタレをかけて食べます。
大変こってりとした旨味の極地を味わうのですが、麺も一味ちがってモッチリしていて豪華な絶品です。
これだけでコレステロールがどれだけあるのか。
尿酸値の高い方には絶対にオススメは出来ません。私も転勤で日本へ帰ってから尿酸値を下げるのに随分苦労しました。

特製デザート
最後はサービスの特製デザートです。
白玉あんみつの一種ですが、独特の甘みが口中に広がり、これでもかと杭州料理の真髄を叩き込まれます。

ところで、天香楼はその名声を裏付けるものが他にもあります。
香港で最も美味しくて質の高い紹興酒(28年物)と上海蟹を用意してある店なのです。
世界に星の数ほどある中華料理店の中でも、最高峰のものを入手出来るのはこの店だけです。
ただ調子に乗ってこれをふんだんに味わうとお値段も大変なことになってしますが。
こうして香港初日から強烈な衝撃が走りました。
もう1年分の中華を食べたような充実感が脳裏に焼きついてしまいました。
この幸せな余韻に包まれてホテルに戻ったら、あのコンラッドベアーが待っていたのです。

天香楼(てんこうろう)
電話 2368-9660 / 2366-2414
18C Austin Avenue., TST, Kowloon

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◆香港グルメ旅行(その2)/天香楼(1)

2007-01-06 23:04:57 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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さて、この日の夕食は天下の名店である天香楼です。
この店の料理は杭州料理です。
杭州は場所で言えば上海から西方へ向かいあの西湖のあるあたりで、古代南宋の都であり、南宋から元代にかけて経済・文化の中心地として繁栄しました。
昔から名勝地でもあり、それで白楽天や蘇東坡などの詩人・文化人を輩出し、大金持が別荘などを構えた中国でも有数の富裕地ですが、さらに地味肥沃で食文化が発達しました。杭州伝統料理は色、香り、味の他、それぞれに物語まで付いています。
例えば、東坡肉、西湖魚の餡かけ、宋姉魚のスープ、乞食鶏 など。

北宋の有名な詩人蘇東坡が杭州の太守を勤めていた時に、家来に肉を彼が言った方法で作ってもらったら、これが意外と美味しかった。蘇東坡はこの肉を一所懸命に働いている庶民に与えました。柔らかく、美味しいこの肉は皆に愛され、“東坡肉”と名づけられました。
さらに昔長江の南に放浪してきた乞食は、鶏を捕まえたので料理を作ろうと想ったが、鍋を持たず仕方なく鶏を蓮の葉に包んでから泥をつけて蒸し焼にしたら、これが美味しかったのです。その後杭州の名物料理になりました。乞食鶏といいます。
杭州のコック達が蘇東坡の詩賦・望江地から考えた龍井蝦は全国の名物料理になりました。
杭州の龍井は緑茶の名産地で川蝦を緑茶の葉とともに炒める料理です。

それで天香楼ですが、この店はこの杭州料理の最高峰であるとともに、実質的に香港に於ける中華料理の最高峰であると言われています。
という事は世界には比類でありますので「天下の」という訳です。
ところがこの店は観光客は全く相手にしていませんので、日本ではほとんど知られていません。
私は香港駐在中に華僑の大金持ちに連れて行ってもらい、その存在を知りました。
最初の訪問時には衝撃が走りました。それまで福臨門や富臨など香港の名店中の名店は訪問し、上海倶楽部などの金持ち倶楽部にも招待を受けて中華料理の真髄を知ったと思っていたら、見事に打ち砕かれました。

この店はまた日本語はもとより英語も全く通用しません。広東語、北京語、上海語、杭州語のどれかを話さないと料理の注文が出来ないのです。ですから私は最初の数回の訪問であらかたの料理を食べ、その料理名を紙に書いてもらい工夫をして訪問しておりました。(私が日本語を教えておきましたので最近では多少は話す従業員がいると思います)
店は九龍の有名なネイザンロードから東方へ10分ばかり入ったところにあり、店の外観は全く地味で、まるで高級感はありません。むしろ下町のちょっとした中華料理屋のように見えます。中に入っても丸いテーブル席が6つあり、古ぼけた書や絵画が壁にかけられているだけです。

大根の紹興酒漬け
最初に何も言わないでも出てきます。
これが何とも風味、味わい、食感と風雅なもので杭州料理の入り口で期待感を膨らませます。

何時も注文するのが前菜3種
羊肉のハム、湯葉素揚げ、海哲皮(くらげ)です。
それぞれやはり歴史を感じさせる深い味わいで料理自体に品格を感じさせます。
(隠し味に極上紹興酒を使用)

龍井蝦
上質のふっくらとした川海老が風味たっぷりの高級龍井茶葉で炒めてあるので、上品にして柔らかい味わいです。
なおこれは自分でも研究して料理出来るようになりました。レシピ非公開ですが。

金華ハムと搨菜(ターサイ)の炒め物
脂が乗った金華ハムのこってりとした味わいは格別のものがあります。

さて、これからが本日のメインが次々に登場しますが、字数の問題で次回でご報告します。

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◆香港グルメ旅行(その1)/スターフェリー

2007-01-04 22:58:05 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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ナンシーさん

昨年末に香港へ行きグルメ三昧をして来ました。
これから、実際に居住したことのある私が恐らく10回くらいに分けてグルメ中心に香港観光の穴場をご紹介しましょう。

今回は香港島にあるコンラッド・ホテルというヒルトンの上級クラスのホテルに滞在しました。
このホテルに宿泊すると、コンラッドベアーがもらえるので有名です。部屋のベッドには先にベアーが入って宿泊客を待っているのです。
また浴室にはアヒルも座っています。
因みにこのベアーは世界各地の各コンラッドで異なる形のものを用意しているので、すべて収集しているマニアが大勢います。



さてANA909便で13時55分に到着した我々は、部屋で一休みした後でスターフェリーに乗って今宵ディナーを食べる天下の天香楼へと向かいました。
天香楼は香港島とは湾(ハーバー)を隔てた九龍側にあります。
地下鉄で行けばよいのですが敢えて大好きなスターフェリー(天星小輪)を利用しました。

中国の南端の九龍と香港島を結ぶスターフェリーは、1898年に運行を開始してから九龍と香港島という経済・商業の要衝を結ぶ交通手段として活躍してきました。
因みに料金は約30円ですから信じられない安さです。

実は私は、香港駐在中にはこのフェリーが大好きで、よく昼休みにお餅(野沢菜饅頭のようなもの)を買って乗り込んで、風景を見ながら楽しんだりしました。
夜の絶景は下記の通りで、これも何時も満喫しておりました。





さて、このスターフェリーからの眺めは写真の通り香港島側の煌々と輝く摩天楼なので、まったくもって見とれるばかりです。
特に3年前にIFCタワーという金融関係の420メートルの超高層ビルが出現してからは、一層のこと素晴らしいものになりました。
この眺めはニューヨークでも見るのが難しい、恐らく世界一と言っても過言ではないものでしょう。
ニューヨークの摩天楼はニュージャージー側から見る事が出来ますが、香港ほど色彩がありません。

でも最初は、私にはこの摩天楼の輝きは昼間の素早い動きのビジネスにかかわるあらゆる欲望や嫉妬を包み込んでしまい、正に表面的だけで艶を競い合っているつかの間の姿にしか思えなかったのです。
でも、その後植民地として長く英国の統治を受けた香港の境遇を理解するようになると、むしろ「英国を乗り越える活力の象徴」に写るようになりました。



香港側のターミナルを出て約20分で九龍側に到着します。
ここから西に向かってプロムナードという通りがハーバー沿いに走り、まさにハーバーを超えて世界の摩天楼の夜景を楽しむ事が出来るのです。
勿論、恋人達のメッカでもあります。

携帯なので画像が鮮明ではない事を了解ください。

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◆新年おめでとうございます。

2007-01-01 17:51:20 | ゲストブック

スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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ナンシーさん

新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

ところで、ミッシェル・ナカジマ! 素敵なクリスマス・ディナーでしたね。あのXmasツリーは派手さは無いのですが何となくほのぼのとして可愛らしくて印象に残ります。

ところで、今日も早朝に茅ヶ崎海岸へ繰り出しました。
お目当ては初日の出。浜須賀あたりからは何と江ノ島に太陽が現れるのです。今回はバッチリ携帯で撮影しました。





私が到着した頃には辻堂海岸から茅ヶ崎漁港にかけて数千人とも言える大勢の人々が焚き火をしたりして待ち構えていました。



陽が昇り始めるとどこからともなくウオーっと歓声が上がり皆さん感激して新年を迎えました。
私は思わず願い事をしました。
「今年はやることすべて上手く行きますように!」です。
家内など例えば愛犬の健康だの、かなり具体的にしつこくお願いしておりますが、私は常にこのようにおおまかにお願いしております。日本の八百万の神様は至っておおらかなのですからこれで良いでしょう。
もちろんその中にはゲストブックにもっと投稿するようにとか食べログで満天下を唸らせる名文、名画を投稿できるとか「すべて」含まれております。



それでは次回の投稿は年末の香港グルメ旅行のご報告といたします。
最後に本ブログを読まれている皆様が素晴らしい2007年を過される事を祈念いたします。

スティーブ@茅ヶ崎

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◆北海道・小旅行(その2)/旭山動物園

2006-11-02 14:26:30 | ゲストブック



スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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ナンシーさん

とうとうあの旭山動物園にやってまいりました。
最北の、奇跡の動物園です。
この動物園については既にマスコミでもかなり採り上げられましたし、先日はテレビでも放映されましたので、もう知らない人はほとんどいないでしょう。

人気が無くて旭川市のお荷物だった動物園を必死の努力によって再建し、今ではあの上野動物園をも入場者数で上回るほどになりました。
8月は30万人もの入場者を記録したそうです。

場所は札幌からバスで約2時間くらい、旭川市内からは20分程度のところです。
文字通り旭山という山の中腹にあって、その段差を利用した施設になっています。
結果としてそれがユニークな構造を産み出して「見せる」発想が生まれたという事です。

ここの動物達はとにかく自然に伸び伸びと振舞っています。
表情が明るく見えます。ストレスのありそうな動物はまったくおりません。
有名なアザラシの水槽なんて彼らが自由自在に、思う存分に動き回っています。
プクプクと丸く育っており、又人懐っこいので可愛らしいです。
それとなんだか見ている人間のほうが見られているような感じになります。



北極ぐまが豪快に泳ぎ回るのは見逃しましたが、ペンギンのすばやい動きは、餌をもらう時のあどけない姿からは想像できないくらいです。
それが逆にほほえましいのですが。

動物園自体はそれほど大きいものではありません。
また素晴らしい近代的な設備があるわけでもありません。
しかし動物の扱い方や檻の構造は、動物達が自然の中で自然に動き回れるように、かつ見物客の目線に合うように配慮してありますので斬新です。

今回はオラウータンの綱渡りは気温が低いので見ることは出来ませんでした。
でもアザラシ、ペンギン、くま、虎、サル一族、池の中を一列になって泳いでいる野鳥など見ることが出来、ほのぼのとした気分になりました。



なお、動物園の周りにはレストランやホテルなどの設備がありませんので、訪問する場合には旭川市内のホテルに宿泊する事をおすすめします。
動物園は旅行ツアーのように半日では勿体無いと思います。
私は団体のバスで、半日が動物園で残りは美瑛の丘の見物の1日コースでした。
これは止めるほうが良いでしょう。
夜のフライトに間に合わせると、美瑛などどこも立ち止まらずに風景はバスの車窓だけになってしまいます。
また最悪なのが休憩で拓真館というどうでも良いギャラリーに立ち寄るのです。
これが何だかみやげ物(写真やポスター)を買わせようという意図が見え見えです。

従いまして、おすすめは速いフライトで旭川へ行き、その日のうちに動物園を堪能し、翌日はゆっくりと美瑛の景色を眺めるのです。レンタカーが良いでしょう。
ただし、美瑛は写真のように富良野とは異なりラベンダー畑など派手な景色ではありません。地味とも思えるおおらかな丘の風景です。
でも、そのほうが心が和みます。

食事は園内にレストハウスがいくつかありますが、軽食程度です。
え?私ですか?勿論その中の1軒を利用しました。
写真もすばやく「数多く」撮影しました。
ただ、ヨーグルトだけなので食べログに写真30枚載せるか迷っています・・・

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◆北海道・小旅行(その1)

2006-10-31 16:11:14 | ゲストブック



スティーブ@茅ヶ崎さんからの投稿です。

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ナンシーさん

10月半ばのことですが、札幌・旭川と小旅行をしました。
今回は第1回目として札幌でのお話です。

札幌では仕事関係である大きなパーティーに出席しました。
主催者はかなり裕福な団体で、この日もビュッフェ・スタイルですが旬の蟹や大間の本マグロなどの北の幸がふんだんに用意されています。
偉い方々に適当に挨拶をしながらも抜け目なくしっかりと美食をさせて頂きました。

さてこの後で舞台ではショータイムです。
今回は有名な「YOSAKOIソーラン祭り」で3年連続グランプリに輝いたグループの踊り(ダンス)です。
若いオネエサン達がいでたちも勇ましく元気に、自由奔放にまた存分に派手な踊り、いやダンスを披露しました。
その凄まじさに、現時点では日本最高撮影機能の私の携帯でもブレてしまうほどです。



実は、この団体は昨年は徳島でパーティーを行いまして、その時にはやはりナンバーワンの阿波踊りのグループが舞台で見事な阿波踊りを披露してくれました。

この2つの踊りは内容はまったく異なります。
YOSAKOIは本家の高知も同じですが、決め事は、①よさこい節が音楽のテーマ ②鳴子を使う の2点でそれさえ守ればどのような踊りをしても自由です。
従いましてダンスや衣装などかなり派手でそれが若者にはかなり受けているようです。



一方の阿波踊りは言わば「様式美」で彩られた伝統的な踊りです。
男踊り、女踊りがあってそれぞれ踊る動作が決められています。
また鳴り物と言って音楽は三味線、太鼓、鉦、笛など決められた形式となっています。

どちらが好みかは人それぞれでしょうが、YOSAKOIソーランは1991年に札幌から旅行で来た一人の若者が高知でよさこい踊りを見て衝撃を受けてから始まったようです。
それが現在では参加者4万人、観客数実に200万人という大きな規模にまで盛り上がり、本家までも凌駕するようになりました。

他方、阿波踊りも最近では高円寺ですっかり定着し、こちらも観客動員数では本家を上回るそうです。
こうして各地で元気よく若者たちが地域を盛り上げてくれる事は大変結構な事だと思います。

最後に、これらのグループは有名になると今回のパーティーのように「お呼ばれ」の声がかかり、ご祝儀を受取っているようです。
でもこれは仕方ありません。たとえばこの日踊ってくれたYOSAKOIソーランのチーム「新琴似 天舞龍神」は総勢150名で、日頃の練習、他流試合、衣装作成、本会参加費用など、大変出費が嵩むそうです。

来年は福岡です。
玄界灘のアラを食べながら祇園山笠や博多どんたくというのは難しいでしょう。
何が企画されるのか今から楽しみです。

次回のレポートはいよいよ「旭山動物園」です!

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ご投稿ありがとうございました!
コメント
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