(フランス料理/南青山)
移転しました
<2012年1月ネタ絶賛消化中>
【2015年3月に当時の日付で記事を編集しています】
初訪問店に限り、すでに閉店のお店だろうと、賞味期限切れのネタであろうと、全てブログにUPします。
*イケメンシェフ 川手寛康氏の美しく斬新なお料理を堪能
「美しい華のような詩」という名を持つ、南青山のフレンチレストラン。3年もの間ぐずぐずやっているうちに、この日初訪問を果たした南青山の店舗は(移転のため)閉店してしまいました。神宮前の新店舗におじゃまする前に、なんとしても思い出を残しておきたいと思います。
ミシュラン★獲得店での修行を経て独立した「イケメンシェフ」川手寛康氏による、美しく斬新なお料理が堪能できる超人気店、とにかく「予約が取れない!」ことで有名でもありますが、グル友かおりんが頑張ってくれました!
4人での利用にもかかわらず、定員6名の個室を用意していただけました。お料理はすべてシェフに「おまかせ」の10,500円コースです。
アミューズ
左:玉葱のクレープがミニ玉葱と共にお皿に盛られて登場w
※もちろん生のものは食べられません。
右:定番アミューズとして有名な温かいグリーンオリーブ。
お皿の四角い窪みにきっちり収まって登場。
ふわふわの生地はパン! たっぷりとドライオリーブを練り込んで卵液に浸け、バターでソテー。ひと口フレンチトースト?のような食感ながら、味はしっかりグリーンオリーブ。
季節の前菜
厚岸産牡蠣のムニエルとカリフラワーのソルベ
衣をつけて香ばしく焼き上げた牡蠣は、火が入ってもふっくらと大粒!
生のものだけでなく、付け合せやパウダー状のソルベ、ジュレなど、全てがカリフラワーで作られています。
フォアグラの前菜
フォアグラのポワレ トリュフのソース
トロトロのフォアグラに黒トリュフがたっぷり!!
添えられたやけに美しい目玉焼きは、もちろんフェイクw
黄色い部分が卵の黄身とミモレット、白い部分は卵白とマッシュポテトで可愛らしく演出。
胡椒のツブツブに見立て、ここにも黒トリュフが使われているという贅沢!!
魚料理
ひみの寒ぶりのポワレ 浅利とのりのソース
脂が乗った旬の寒ぶりと薄切りの聖護院大根、フレンチ版ぶり大根とでも呼びたくなるユニークな一皿。
浅利とのりのソースで、ほんのりと和テイスト。
肉料理
岩手山ホロホロ鶏のロースト
お肉メインは大好物のホロホロ鶏!
胸肉(上)ともも肉(下)が1つのお皿で楽しめます。焼く前に揚げるという一手間により、皮はパリパリ、お肉はふっくらと柔らかくジューシーに仕上がるのだそうです。大鰐温泉もやしと菜の花のピューレ添え。
さらーに!
ホロホロ鶏のラグーが詰まったラヴィオリが登場
こってり濃厚なお肉の旨みを引き立てるのは、チーズとヒヨコ豆のピューレ。
川手シェフによれば、ヒヨコと鶏(親子)を引っ掛けているらしい。
パン
コースの途中で違う種類のものが2つ登場しましたよ♪
デセール
上:フルーツ
キウイフルーツのソルベとサントモールのムース
サントモールは、木炭をまぶして作ることで有名なロワール産の山羊乳チーズ。
実は山羊のチーズは少々苦手なのだけど、ドルチェだと思うと抵抗なく食べられました。
キウイフルーツの爽やかな甘酸っぱさに助けられたかも。
下:チョコレート
トリュフショコラ
テーマは「春山の土」 一瞬ホンモノの土かとギョッとしたけれど、れっきとしたチョコレートのデセール。
ババロアの上には、黒トリュフ入りのほろ苦いガトーショコラ、豪華絢爛なコースのラストを飾るのにふさわしい贅沢さ。
プチフール
カフェ
ほおずきのパート・ド・フリュイ
ゴージャスディナーの余韻に浸りつつ、かわいらしい小菓子を。
宙に浮かんだような盛り付けが素敵
スチームミルクたっぷりのカフェオレで〆てごちそうさま。
いただいたワインはこちら。
お皿に合うものをソムリエさんに「バイ・ザ・グラス」で選んでいただきました。
1.
Nicolas Maillart Brut Platine 1er Cru
ブリュット プラティーヌ プルミエ クリュ
産地:シャンパーニュ/フランス
生産者:ニコラ・マイヤール
品種:ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%
(アミューズ)
2.
Domaine Vacheron Sancerre 2010
サンセール ブラン
産地:サンセール(ローヌ)/フランス
生産者:ドメーヌ ヴァシュロン
品種:ソーヴィニヨンブラン100%
(厚岸産牡蠣のムニエルとカリフラワーのソルベ)
3.
Saint- Estephe Chateau Meyney 2008
シャトー メイネイ
産地:ボルドー/フランス
生産者:サン テステフ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー22%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド4%
(フォアグラのポワレ トリュフのソース)
4.
姿(黒姿)純米吟醸生原酒 “Black Impact”
産地:栃木県
生産者:飯沼銘醸
原料米:麹/雄町 掛/雄町・山田錦
精米歩合:55% アルコール度数:16.8
日本酒度:+3 酸度:1.6
(ひみの寒ぶりのポワレ 浅利とのりのソース)
5.
Domaine de la Combe Beaune 1er Cru Aux Coucherias 2003
ボーヌ プルミエ クリュ オー クシュリア
産地:コート ド ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ドメーヌ ド ラ コンブ
品種:ピノ・ノワール100%
(岩手山ホロホロ鶏のロースト)
6.
Jean Foillard Morgon Cote du Py 2008
モルゴン コート・デュ・ピィ
産地:モルゴン(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ジャン・フォワヤール
品種:ガメイ100%
(岩手山ホロホロ鶏のローストのラヴィオリ)
7.
Domaine Marc Tempe Gewurztraminer Mambourg 2002
ゲヴュルツトラミネール マンブール
産地:ツェレンベルク(アルザス)/フランス
生産者:マルク・テンペ
品種:ゲヴュルツトラミネール100%
(キウイフルーツのシャーベットとサントモールのムース)
遊び心たっぷりなお料理とは対照的に、セレクトされたワインはオーソドックスなラインナップ。
予想外だったのは、ぶり大根に合わせてポン酒が登場したくらいかな?
デセールと共に登場したマルク・テンペのゲヴェルツは、フォアグラの前菜と一緒にいただきたかったです。
A.シャンパーニュはこんな背高グラスで。
B-C.一番初めにサーブされるとんがり帽子みたいな形がかわいいパンと、デザートのように美しくカットされたバター。
D.ラギオール
4人にそれぞれ柄の色を変えてセッティング。
E.お水を入れるグラス
こちらも人数分の異なるカラーが。
お料理が美味しいのは言わずもがな、グラスやカトラリーにまで細やかな配慮が感じられて素晴らしい!
聞きしに勝るアーティスティックなフレンチ!
シェフの料理に対する探究心、独創性に感動しました。
アミューズからカフェと共にいただく小菓子に至るまで、一皿ごとに新鮮な驚きがあり、目と舌で存分に楽しませていただきました。
たったひとつ残念なのが、お店に窓がないことかなぁ。
真っ暗で、外が昼なのか夜なのかもわからない。
まあこれは個人的な好みの問題ですが。
帰り際、シェフとマネージャーさんがこちらの姿が見えなくなるまで(手を振ってw)見送ってくださいました。
美味しく幸せな時間をありがとう。
(・・・3年も記事が書けなくてごめんなさい
)
■
Florilege
フロリレージュ
□12:00~13:30(L.O)
18:30~21:00(L.O)
□水曜定休
□
港区南青山4-9-9 AOYAMA TMI 1F
渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN外苑B1
□03-6440-0878
※2015年3月19日(ディナー)より新店舗にて営業再開