*元祖チャーリーズ・エンジェル、ファラ・フォーセット逝く
「マイケル・ジャクソン死去」の影にかすんでしまった訃報ですが、ハッキリ言って私にとっては彼女の死の方がずっとショックです。
ファラが大ブレイクするきっかけとなったTVシリーズ『地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル』は夢中になって観ました。
私が好きだったのはサブリナ役のケイト・ジャクソンだったけど。
「たった今ベッドから出てきたばかりのよう」と評された、官能的な乱れ髪「ファラカット」が大流行し、よせばいいのにw日本でも真似る女がわんさかいました。
小麦色に日焼けした肌、大口から白い歯のこぼれる弾けるような笑顔、鍛え抜かれたアスリートのようなプロポーション。
「どうしてノーブラなのにおっぱいが垂れないの!?」と子供心に気になって、視線は彼女の胸元に釘付け(爆)。
ヘルシーとセクシーが同居したキャラクターは女性受けも良かったと思います。
地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル
(Charlie's Angels)
1976~1981年 テレビドラマシリーズ(アメリカ) カラー60分
「チャーリーの天使たち」というタイトル通り、謎の大富豪チャーリーに私立探偵として雇われた元婦人警官の3人の美女が大活躍するアクションドラマ。
リーダー格で頭脳派のサブリナ・ダンカン(ケイト・ジャクソン)、セクシー系のジル・マンロー(ファラ・フォーセット)、エレガント系のケリー・ギャレット(ジャクリーン・スミス)。
3人3様の美しさのエンジェルたちは、それぞれ違った魅力があり、スリーショットのバランスも素晴らしかった。
申し訳ないけれど、最近リメイクされたやつ(奇しくもフルスロットルが明日TVで放映になる)のキャメロン・ディアス+ドリュー・バリモア+ルーシー・リュー版とは格が違います。
ちなみにボスのチャーリーは、冒頭で3人に指令を出すシーンと事件が解決したラストに電話を介した声のみの出演で、首から下だけしか映らない「謎の人物」として描かれていました。
そしてチャーリーとエンジェルたちの連絡係を務めるボスレー役のデビッド・ドイルがまたいい味出してるんだな。
このシリーズでファラ人気が爆発し、映画に進出したい彼女とシリーズ制作側でちょっとしたゴタゴタがありました。
結局ファラは第1シリーズで降板したけれど、その後映画界では全くパッとしませんでした。
第2シリーズではファラの演じたジルの妹という設定でシェリル・ラッドが登場。クリス・マンロー役を可愛らしく演じました。
私のお気に入りケイト・ジャクソンもその後降板し、エンジェルはメンツを微妙に変えながら5シーズン続きました(私はケイト降板後は観ていない)。
最初から最後まで出演を続けたのはケリー役のジャクリーン・スミス1人。ブルネットの髪と優雅な身のこなしが印象的な美人さんでした。今のハリウッドではすでに絶滅した正統派美人女優と言っていいかも。
ネットで拾った画像でプチ写真集を。
男たち相手に体を張って勝負するエンジェルたちの姿は、逞しくなった70年代の「強い女」を象徴していたのかも。
お色気目当ての男性ファンと同じくらい女性に支持された理由は、「あんなふうになりたい!」という憧れがあったからでしょう。
2006年のエミー賞授賞式で元祖エンジェルが顔を合わせていた!
プロデューサーのアーロン・スペリングの死を偲んでの企画とか。
思えばこの年にがん告知されたんですね。
翌年、60歳の誕生日である2月2日にがん克服を宣言したファラ。
しかし無情にも3か月後に再発。
今年5月には肝臓への転移が判明し、手の施しようのない末期にあることが報じられました。
2年半にわたる闘病生活を記録したドキュメンタリー「Farrah's Story」がつい先日NBCで放映されたばかり。
14年間同棲していたライアン・オニールに病床でプロポーズされていたと聞きました。
念願の挙式叶わず、愛する人たちに見守られて天国に召されたそうです。享年62。どうか安らかに。