ピッコロ ヴァーゾ(イタリア料理/逗子)
*漁港の潮風を感じながらのランチは最高!
好きか嫌いかは別として、「逗子で一番有名なお店」という形容に異議を唱える人はいないでしょう。
ある意味、飲食店を利用する者としての質?を試されるようなお店です。
「お客様は神様です」的ホスピタリティが絶対だと思っている人には「行かなくていいよ」と言っときます(爆)。
客としてのマナーがしっかり身についている人であれば、こんなに居心地のいいお店はないと思います。
でも、かくいう私も初訪問はつい最近。
素人が気紛れでやっていることとはいえ「地元の飲食店をレビューしている人間がこのお店をシカトしているとは何事だ」と、突っ込みを入れられてはいました。
いや、シカトしているわけではなく、「行ったことがないから書けなかった」んです。
「逗子に住んでいながらピッコロ・ヴァーゾに行ったことがないなんてモグリじゃない」という常連さんのアドバイスに従い、「最高の状況で食事が楽しめる」ように予約(まずこれが必須項目ね)を入れたのが3年前の4月でした。
私的な此方の「満点シチュエーション」は、
1.ランチタイム、2.気持ち良い晴天の初夏から秋口、3.お店のドアが全開の状態で、4.最もドアに近い席に座って、5.気の合う仲間数人と楽しくおしゃべりしながら、です。
これがすべて満たされていれば完璧。
まさに私のピッコロデビュー当日がそうでした。お天気にまで恵まれて、私ってホントに幸せ者(笑)。
席から見える開けっ放しのドアの向こうの景色は、逗子マリ高級マンション(白壁にテラコッタ色の屋根瓦)と、道なりに並んで植えられた背の高い南国の木々。鼻をくすぐる漁港の磯の香り。お店の前を通りかかる近所の人が食事中の常連に気付き気軽に声を掛けて…。うーん、ホントに最高の気分!
この「なんちゃってカプリ島」が私の地元なんだと思うと、今更ながら「逗子市民で良かった~」としみじみ。
今までこんなささやかな幸せを知らずに過ごしていたとは、全く勿体無いことをしていたものです。
一番安いランチコース(前菜、本日のパスタ、ドルチェ、コーヒーで1,800円)に、アラカルトで真鯛のアクアパッツァを追加、スプマンテ、赤ワインをフルボトルでオーダーして一人4,000円ちょっと。食材の良さや料理の味を考えれば「適正価格」だと思います。
で、初レビュー後の利用状況はというと―。
もっぱら「残業を免れた平日の夜に1人で夕食を」というパターンです。品川あたりで「あと1時間ちょっとで行きます。席空いてますか?」とお店に確認の電話を入れ、横須賀線+京急バスでGO。20:00くらいから閉店まで、まったりとご機嫌なディナータイムを過ごし、腹ごなしにバス亭3つ分のルートを徒歩で帰宅。それでも23:00前には家に着きます。
それにしても、カメラマン泣かせのこの暗さ!
写真のことを考えなければ、店内が暗いのは気にならないけれど…。
先日、逗子市長(長島さん、何故勇退しちゃったんですか?逗子市長は天職だったんじゃないの!?)&市議会議員補欠選挙の投票がてら、ちょい久しぶりのディナーを。
もちろん自宅を出る前に電話で空席の有無を確認。
1人利用ながら、堀オーナーがさり気なくローカルネタを振って下さり、快適なディナータイムを過ごせました。
〓いただいたお料理〓
スプマンテ(250ml 840円)
牡蠣のグラタン(1,575円)
キャベツとアンチョビのスパゲッティ(1,365円)
デザート盛合せ(1,400円)
コーヒー(525円)
ミニボトル(250ml)のスプマンテ、前菜、パスタ、デザート(数点を盛り合わせにしてもらう)、〆にエスプレッソ、で5,000円弱。
びっしりとメニューが書き込まれた黒板を見て、あれこれと悩みながらオーダーするのは楽しい。
ランチタイムの開放感にはかないませんが、夜の雰囲気もなかなか魅力的。
平日の夜にほぼ満席という繁盛ぶりにはビックリです。
■Piccolo Vaso
□11:30~14:00 17:30~22:00
□水曜定休
□駐車場なし(目の前に逗子マリーナの有料Pあり)
□逗子市小坪4-4-7
□0467-24-5858
2013/04/24 画像6点修正・リサイズ、1点削除