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慈恵医大で生死の境を彷徨っていた間、よく夢を見た。
当時の私の状況からすると、三途の川の景色とか、そういったものじゃないかと思われるかもしれないけど。
夢を鮮明に覚えている時間は、死にかけた人間が冥府に迷い込んだ時とほぼ同じ状況なのだと聞いたから。
でも私が見ていたのは夢。
それも総天然色の、素晴らしい世界。
あの時は眠っている時間が長くて、生きているのが辛くて、ずっと夢の世界にいたかった。
ひとつだけ、鮮烈な印象だったのは満天の星空の風景。
平屋建ての小屋、焚き火、コーヒー、雪が積もっているのに寒くない、どこまでも続く地平線ー。
私はよく知っている人と、つれづれ話。
今思い出しても最高だったなぁ。。。
そのうち段々起きている時間が長くなり、現実の世界に引き戻された。
総天然色の夢なんてあれきり見ていない。