
11話で最高に輝いていた栄光からの転落。最終回は裁判での敗訴、癌発症、手術からの死、とたたみかけるように財前五郎の最期の姿が映し出せされていきます。
2025/01/16 Thu.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと前にTVKで再放送した時に観られなかったのはドラマ後半の裁判編?があまりにも苦しいから。あんなに原告が勝ったシーンで絶望したのは初めてかもw

「はっきりとありのままを言ってくれ里見。余命はどのくらいと読む?」
「長くて3か月だろう」
「うん、 僕の診断と同じだよ」



「財前、俺の病院へこないか? せめて君の不安を受け止めたいんだ。 俺が受け止めたいんだ」
「里見、僕に不安はないよ。ただ...無念だ」
あかーん涙腺崩壊・゜・(ノД`)・゜・。
大学病院の人間は大学病院でしか死ねない。
前半で末期の患者はさっさと出て行ってもらったのに、教授は末期でも出させてもらえないなんて。

「里見の様には患者と向き合わなかったかもしれない。だが常に真剣にやってきた。真剣にオペをやってきたし真剣に偉くなりたいと思った。目指すなら一番上を目指したし作るなら最高の病院を作りたいと思った。多少強引な所があったが何かを得る為なら仕方ない。それがそんなに責められる事なのか?」
敗訴したのは悔しかったんだろうな。病院で目覚めて1番に弁護士に電話したくらいだから。先が長くないと分かった最初の言葉が「判決の最後を見ることができないな」だったし。


死の間際、お互いの今の気持ちをはっきり打ち明けられて良かった。





里見先生と一緒にトップを目指したかったんだよね。
どんなに衝突してもお互いのことを見ていた。引っ越し作業中の里見先生に高度がん医療センターを薦めるシーンがあったけど、「里見と一緒に働きたい」って素直に言えたら良かったのに。がん医療センター長になりたいのは、内科を里見先生に任せて1人の患者も死なせない理想の病院を作りかったのかも。
佐々木さんのこと、ずっと引っかかってたんだね。

末期の癌だとわかったら心から助命を願ったり、裁判で負ける原因になった柳原先生のことも水に流して実の母が来た時には労わって迎える温かさもある。

あんなに色々あった東教授との師弟愛、里見先生との友情を超えた絆、父親も妻も愛人も第一外科の人たちも(涙を流している人もいた)、愛されていたんだな (;ω;)



最後の最後まで医師だった財前五郎らしい死装束。

ずっと一緒にやってきた同期が亡くなったんだよ。今は1人にして欲しいと思ってしまう。最終回、あまりにいいシーンがめじろ推しだったのにこのシーンはまじで要らない。



意識混濁の財前が「誰だ君は?出て行きなさい!」と一喝して追っ払う場面は笑えました。
伊武雅刀さんいいなぁ。どんな役でも好き❤️『ドクターX』シーズン3では大門未知子に振り回されるので見物です。

不自由な右手で遺言を書いたのも泣ける。里見先生だけが心から信頼している「医者」であることがわかります。

「なお、自ら癌治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能の癌で死す事を心より恥じる」
絶対に負けない、と言っていた財前五郎が負けを認めた一文。でも最期まで医師として生きたんだね (;ω;)


映画版、テレビドラマ版と財前五郎を演じ、撮了とともに自身の人生にも幕を引いた人。



昔のテレビドラマ、もっと観られたらいいな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日のコンビニめし。



『白い巨塔』について散々語ったけど、わしはあのドラマ(小説)は好きになれないの。医療ドラマは『ドクターX』みたいに水戸黄門みたいな医者がいないと面白くない。
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