なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

色とりどりのツツジの仲間たち~京都府立植物園2022/4上旬(2)

2022-04-19 05:20:52 | 植物

春のこの時期は、植物園の春の花の最盛期!
早春の花は終わりましたが、ここぞとばかり咲き誇る花で溢れかえっています。
そんな中から見た花を木本、草本に分けて4回にわたってご紹介します。
ただし、仁和寺を見てから行ったので、後から見たら詰めが甘い写真ばっかり。
本当は花の綺麗なところだけではなく、花全体、植物全体を撮らないといけないんですけど・・・
例によってちょこっと解説でごまかします(笑)

ということで今日は木本第一回、ツツジの仲間です。
何といっても今の時期の植物生態園で一番目立つのがこちらです。


まだ落葉樹の葉が十分展開していないこの時期、赤い花が目立つこの花はご存じミツバツツジです。
ツツジ科ツツジ属。
こんなにあったのか、と思うほど生態園のあちこちで満開でした。


ツツジには常緑タイプと落葉タイプがありますが、こちらは典型的な落葉タイプ。
(公園などでよく見かけるヒラドツツジは常緑ですよね)
なので、突然花が咲くように見えて、いかにも春!
ミツバツツジの名は、葉先に3枚の葉が付くことから名づけられたそうです。
で、気になる雄蕊の数ですが・・・


見ての通り、雄蕊は5本。これは「ミツバツツジ」ですね。
(他のミツバツツジ類と区別するため、「ホンミツバツツジ」と呼ぶこともあるそうです。)
関東・東海・近畿の雑木林などに分布するそうですが、自生のものは数が減っているそうです。
一番見られるのが蕊が10本のコバノミツバツツジですが、生態園の過去の写真をひっくり返しても全部ミツバツツジでした。

さて、次に生態園で見つけたのがこちら。
そう、淡いクリーム色が美しいヒカゲツツジです。


ツツジ科ツツジ属の常緑低木で、関東以西に自生する日本固有種だそうです。
どちらかというと、ツツジよりシャクナゲの方に近いみたいです。


葉っぱとかちゃんと撮ってないからわからないですよね。
仕方がないので、一昨年撮った全体像の写真をどうぞ。
こんな感じで咲いているので、確かにシャクナゲに近いと言われればそうですね。


お隣に美しいツツジを発見!
樹名板にはクロフネツツジとありました。


こちらは日本のツツジではなく、東アジア(中国、朝鮮半島)などに分布する落葉タイプのツツジだそうです。
花が大きくて美しいので「ツツジの女王」と呼ばれることも・・・
なるほど納得です。


生態園で見られたツツジはこの3種類ですが、正門入って右手のシャクナゲ園ではもうシャクナゲが咲き始めていました。
シャクナゲもツツジ科ツツジ属です。
こちらは真っ赤な花がとても目を引く「太陽」という品種。


淡いピンクのこの花は「芳子」。


こちらは「春一番」。
見た目はツツジみたいだったので調べてみたら、どうもツツジとシャクナゲの交配種だそうです。
後ろの黄色は菜の花。


最後は、こちら。ホンコンドウダンです。
ツツジ特集なのに?ですが、こちらドウダンツツジの仲間です。


ちょっと蝋っぽいピンクの美しい花を咲かせるので、ピンクシャンデリアの別名も。
名前の通り、香港や中国南部原産で、現地では常緑だそうですが、日本では落葉してしまいます。
植物園では毎年綺麗な花を咲かせ、私も過去に一年の変化を投稿したことがあります。


本家のドウダンツツジはこの時はまだ咲いていませんでした。
(多分、今は咲いていると思います)
さて、数えてみると結構いろんなツツジが咲いていました。
明日はその他の木の花です!

【撮影:2022/4/9  京都府立植物園】

コメント (12)
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